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ショータ・ジェンキンスです。 ようやくfimoの触り方を理解してきました。 皆様よろしくお願い致します。

レイクトローリング

4月20日はボート釣り解禁日でした。以前は200隻ものボートが浮かんだというボート釣り解禁日もこの日はポツリポツリ。そんな中禅寺湖ゴールドラッシュを知る「先生」黒澤さんの指導の下、初めてのレイクトローリングを楽しんだ。普段陸から見つめる姿とは違った表情を見せる湖。

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序盤なかなかレイクのアタリがなく、足元が凍ってしまうほどの寒さにしばし無言。岸から釣っているアングラー(普段の自分の姿)を気遣ってあまり岸に近づけないのも、レイクやブラウンを狙いづらい要素でもあるようだ。今年の中禅寺湖では特に、ワカサギにべったりな彼らは岸べったりなのである。一昨日オカッパリからやった時も手で掬えるほどのワカサギが接岸していた。

ロッドを最初に曲げたのはホンマス。
銀色にうっすらと桜色をした綺麗な魚。この魚の60cmオーバーっていうのが黒澤さんの夢の魚らしいが、サクラマスのように厳つくてかっこいいんだろうなぁ。この頃のホンマスはヒメマスにそっくりだけど、歯を触れば見分けがつく。魚食性のホンマスは歯がザラザラして鋭く、プランクトン食性のヒメマスは滑らかな感じで、体の質感もどこか柔らかくヌルっとしている。

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太陽がしっかり昇り、気温も上がって釣りやすくなった頃、ドラグこそ鳴らないものの、竿がしっかりと絞り込まれた。まるで延べ竿のようなしなやかなトローリングロッドでのファイトを楽しみ、上がってきたのは50cmないぐらいのレイクトラウト。「なるほど、こんな場所にもこの手の魚がいるのか」まだまだ僕はこの魚のことを学ばないといけないな。

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一旦陸に上がり、レークオカジンでブランチ。今ではすっかり虜になってしまったボリューミーな「朝定」で英気を養い、その他のトローリングアングラーの方達と情報交換。中には現在のレイクトラウト日本記録保持者の椛沢氏の姿も。先人達の話を聞いてまたまた胸がときめきますが、まだまだトローリングハマるには 若い 金無いだろ〜と思いながらもウズウズ…

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午後は椛沢氏や同じくレイクトローリングに精通する小林氏が入れ食い状態になったというヒメマスを狙い、無事に数匹のヒメマスをキャッチ。これがまた可愛い!しかしプランクトンしか食べ無いこの魚がリアクションで疑似餌に食らいついてくるのだから釣りってやっぱり面白い。

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そして違うレンジを攻めたいたレイク用のロッドも曲がりもう1匹追加。魚によって曳くコースからレンジ、ルアー、スピードに至るまで相当な戦術や経験が必要なトローリング。陸から眺めているだけではどこかのんびりした釣りに感じてしまうかもしれないが、かなりの「攻めの釣り」という印象だった。岸釣りを点とするなら、広大な湖を釣りトローリングは面かもしれない。しかし狙うのは点であり、それを結ぶ線である。もう複雑で複雑で、緻密な考えの下で成立する釣りだ。

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黒澤さんすら知らない全盛期には、800隻ものボートが浮かび、渋滞状態でコースが空くのを待って、そこを流していく。そんな時代もあったという中禅寺湖。その頃と比べれば随分と色々と変わったのだろう。しかしその頃はまだ幻であったレイクトラウトが、ここ数年確実に手の届く魚になってきているのは間違いないと感じた。こんな僕にも釣れているぐらいだから。

遠い昔、西洋から渡ってきた鱒族たちを今も守り続ける中禅寺湖。大先輩たちとの1日で、普段はなかなか見ることのできなかった、長い歴史の中での浮き沈みや、釣り人同士の人間関係など、その魚を取り巻く様々なストーリーが見え隠れした。不思議とこの場所では、そんなもの一つ一つに浪漫や情熱が宿っているように感じるから不思議である。

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今回初めてのトローリングに誘ってくれた黒澤さんに本当に感謝。実はTULALAの展示会で出会ったのがほんの数ヶ月前の話なのだ。今後もこの若輩者にお付き合い頂きたい。釣りに、出会いに、湖に、今回も感謝。

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