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▼ THE BLACK WATER
- ジャンル:日記/一般
- (ペヤング列伝)
釣行記を書く
その言葉がずっとネックになりあまりこちらへは投稿しなかった。
ここは釣行記、あくまでそれだけを書くべき場所なのかと。
だけど村岡さんや藤沢さんのお話を聞く過程で遊んでしまえば良いのだと
しゃっちゃこばって堅くやる必要は全然無いと開き直って今後は気楽に遊んでいきたい。
私は別にハードボイルドな語りで鳴らす(ショウヘイさんどうも^^)村岡さんでもなければ
スタイリッシュなトッププロの大野さんでもなく
真剣勝負のギラついた戦場でキイロイトリとペヤングの蓋をぶら下げる
違う方向へ一線を越えた人にすぎないのだから・・・
あれは私がまだ何も知らない
半裸で鎌をもったオッサンに追いかけられた事も
よっぱらいの同じ話を8週目までは黙って聞いている事も
そんな世間ではよくある様な大人の世界を知らない少年の頃の話だ
バブル絶頂の時代
横浜の下町エリアに生まれた私の家の側にコンビニが上陸した
ミニストップ
当時としては活気的なファーストフード+コンビニエンスストアという
形態の店舗で座席とテーブルのあるカフェゾーンが店内にあり
オーダーのバーガー類がそこで食えるのであったが
それまでの駄菓子屋の店頭とは違い綺麗な雰囲気にそこは・・・
大人だけにしか許されない何かを子供ながらに変に感じ取ったりした物だった
そして時を同じくしてジワジワと売れていたカップやきそばという食い物を噂だけは
聞いた事があったのだが子供の私にはそれが何処で どうやったら買えるものか解らずに
未だ未知なる存在であった。
日清UFO、そして「もう一丁いく?」のCMで有名なペヤングである
バブルの土地開発パワーは当然のように横浜下町にある私の家の周りにも及び長屋商店街が潰れ
その一等地にはマンションやビルが立ちそして一階には店舗が入った
コンビニがもたらす流通イノベーション
大量生産大量消費時代の時の足音が鳴り始めた頃、遂に私はペヤングとの遭遇を果たした。
ちなみに私の家からミニストップまでは歩いて50秒、1分かからない
それにも関わらずに私は家で食わずにあえてミニストップで
あのお洒落な
(今になってみれば全然そんな事は無いのだが)
あえてカフェゾーンで食ってみたい、そんな野望を抱いていた。
実にくだらないと大人の価値観では思ってしまうし
情報社会である現代の若者には少しわからないかもしれないが
これはある種、私の様な昭和世代ならば誰しもが経験するであろう
大人の階段上るひとつの儀式のようなものだ。
そして得てしてそんな初体験にはささやかな失敗という親友がついてくる
そのよく晴れた日、私は学校から帰ると意を決してミニストップに向かった
いまでは全く聞かなくなった言葉でカギっ子だった私の給食の無い土曜日の昼ご飯は
何かしら用意された物を食べていたのだが前日にこう母親に言った。
「あ、明日はさ、ミニストップで何か買って食べるから200円欲しい」
どうせお菓子しか食べないと決め付ける母親を説得するのには日頃の行ないの悪さから
手を焼いた物だがどうにか説得し軍資金の調達には成功していた。
コロコロコミック派だった私はとりあえずボンボンを立ち読みし様子をうかがった。
これはサンデーとマガジンに相当する様な月間少年コミックで
ボンボンを読んでいた人は相当な変わり者か両方買えるお金持ちだ
ペヤングをとりレジに向かうと店長がレジを打った
この店長もコンビニというよりは八百屋のオヤジの様なフレンドリーさで
ややサービス精神過剰な所があり後に風の噂で聞いた話だが
勢い余って女性客から苦情が入る様な事態に発展し職を追われたようだ
「お湯・・・沸いてる?」
おおつかえるよ、どうぞどうぞと様子を窺ってタイミングをはかっていた私の努力を無駄にするように
店内の注目を集める大きな動きでお湯の満たされたポッドへ誘導された。
(クッ・・・これがプレッシャーというものか!!?)
「落ち着け・・・カップ麺とそう代わりはしないじゃないか」
トクトクとお湯を注ぎただ待った。
・・・なんと長い3分であっただろう。
まだか、まだか、遂に私は待ちきれず2分40秒ほどで蓋を開け残っていたソースとスパイスを注ぎいれた
「・・・?!」
おかしい
周囲の空気がおかしい
フフやっちゃったね、店長がやれやれとこちらを見ている
声を出す者はいないが私にはクスクスと笑い声が聞こえるかのようだった
ひとりのおばちゃん店員が言った
あら~お湯捨てないで先に入れちゃったの?
ちょwwwおまwwww
ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
ソースラーメンになっちゃったねぇ
ぼそりとそう言って私は一人カフェゾーンに残された
なんという洗礼
もう、私に残された道は食うしかない
嘲笑の空気が満ちたその場を立ち去るには、
だが空腹を満たさなければならない私には食うしかないのだ
一刻でも早くそれを平らげるしかその場を離れる術が無いのだ!
猫舌だが貪り食った
最初の一口は兎にも角にも早く立ち去る為に
だがその後は・・・
あまりの美味さにだ
店長もおばちゃんもそこには存在しなかった
「君はあまりにも遅すぎたんだ」
『貴方が早すぎたのよ』
「いや、これがこれこそが丁度良かったのかもしれない」
『あぁ、時が見える・・・』
その邂逅が終わった時、私の眼前には黒く澄みきった世界が広がっていた
それを全て飲み干した時にはもう周囲の誰の視線も気にならなくなっていた
「さようなら」
『またな、って言えよな』
私は店を後にした
あれから幾多のジャンクフードを食べてきた
時にはスパ王に狂ったりチキンラーメンを偏食したり色々な時代
色々な製品があった
そしてペヤングもいや黒汁麺も勿論、今でも常食している
だが私はあの少年の時に見た黒汁を越える黒汁を未だ見た事が無い
これは誰にとってもそうなのかもしれない
その言葉がずっとネックになりあまりこちらへは投稿しなかった。
ここは釣行記、あくまでそれだけを書くべき場所なのかと。
だけど村岡さんや藤沢さんのお話を聞く過程で遊んでしまえば良いのだと
しゃっちゃこばって堅くやる必要は全然無いと開き直って今後は気楽に遊んでいきたい。
私は別にハードボイルドな語りで鳴らす(ショウヘイさんどうも^^)村岡さんでもなければ
スタイリッシュなトッププロの大野さんでもなく
真剣勝負のギラついた戦場でキイロイトリとペヤングの蓋をぶら下げる
違う方向へ一線を越えた人にすぎないのだから・・・
あれは私がまだ何も知らない
半裸で鎌をもったオッサンに追いかけられた事も
よっぱらいの同じ話を8週目までは黙って聞いている事も
そんな世間ではよくある様な大人の世界を知らない少年の頃の話だ
バブル絶頂の時代
横浜の下町エリアに生まれた私の家の側にコンビニが上陸した
ミニストップ
当時としては活気的なファーストフード+コンビニエンスストアという
形態の店舗で座席とテーブルのあるカフェゾーンが店内にあり
オーダーのバーガー類がそこで食えるのであったが
それまでの駄菓子屋の店頭とは違い綺麗な雰囲気にそこは・・・
大人だけにしか許されない何かを子供ながらに変に感じ取ったりした物だった
そして時を同じくしてジワジワと売れていたカップやきそばという食い物を噂だけは
聞いた事があったのだが子供の私にはそれが何処で どうやったら買えるものか解らずに
未だ未知なる存在であった。
日清UFO、そして「もう一丁いく?」のCMで有名なペヤングである
バブルの土地開発パワーは当然のように横浜下町にある私の家の周りにも及び長屋商店街が潰れ
その一等地にはマンションやビルが立ちそして一階には店舗が入った
コンビニがもたらす流通イノベーション
大量生産大量消費時代の時の足音が鳴り始めた頃、遂に私はペヤングとの遭遇を果たした。
ちなみに私の家からミニストップまでは歩いて50秒、1分かからない
それにも関わらずに私は家で食わずにあえてミニストップで
あのお洒落な
(今になってみれば全然そんな事は無いのだが)
あえてカフェゾーンで食ってみたい、そんな野望を抱いていた。
実にくだらないと大人の価値観では思ってしまうし
情報社会である現代の若者には少しわからないかもしれないが
これはある種、私の様な昭和世代ならば誰しもが経験するであろう
大人の階段上るひとつの儀式のようなものだ。
そして得てしてそんな初体験にはささやかな失敗という親友がついてくる
そのよく晴れた日、私は学校から帰ると意を決してミニストップに向かった
いまでは全く聞かなくなった言葉でカギっ子だった私の給食の無い土曜日の昼ご飯は
何かしら用意された物を食べていたのだが前日にこう母親に言った。
「あ、明日はさ、ミニストップで何か買って食べるから200円欲しい」
どうせお菓子しか食べないと決め付ける母親を説得するのには日頃の行ないの悪さから
手を焼いた物だがどうにか説得し軍資金の調達には成功していた。
コロコロコミック派だった私はとりあえずボンボンを立ち読みし様子をうかがった。
これはサンデーとマガジンに相当する様な月間少年コミックで
ボンボンを読んでいた人は相当な変わり者か両方買えるお金持ちだ
ペヤングをとりレジに向かうと店長がレジを打った
この店長もコンビニというよりは八百屋のオヤジの様なフレンドリーさで
ややサービス精神過剰な所があり後に風の噂で聞いた話だが
勢い余って女性客から苦情が入る様な事態に発展し職を追われたようだ
「お湯・・・沸いてる?」
おおつかえるよ、どうぞどうぞと様子を窺ってタイミングをはかっていた私の努力を無駄にするように
店内の注目を集める大きな動きでお湯の満たされたポッドへ誘導された。
(クッ・・・これがプレッシャーというものか!!?)
「落ち着け・・・カップ麺とそう代わりはしないじゃないか」
トクトクとお湯を注ぎただ待った。
・・・なんと長い3分であっただろう。
まだか、まだか、遂に私は待ちきれず2分40秒ほどで蓋を開け残っていたソースとスパイスを注ぎいれた
「・・・?!」
おかしい
周囲の空気がおかしい
フフやっちゃったね、店長がやれやれとこちらを見ている
声を出す者はいないが私にはクスクスと笑い声が聞こえるかのようだった
ひとりのおばちゃん店員が言った
あら~お湯捨てないで先に入れちゃったの?
ちょwwwおまwwww
ガ━━━━━━∑(゚д゚lll)━━━━━━ン
ソースラーメンになっちゃったねぇ
ぼそりとそう言って私は一人カフェゾーンに残された
なんという洗礼
もう、私に残された道は食うしかない
嘲笑の空気が満ちたその場を立ち去るには、
だが空腹を満たさなければならない私には食うしかないのだ
一刻でも早くそれを平らげるしかその場を離れる術が無いのだ!
猫舌だが貪り食った
最初の一口は兎にも角にも早く立ち去る為に
だがその後は・・・
あまりの美味さにだ
店長もおばちゃんもそこには存在しなかった
「君はあまりにも遅すぎたんだ」
『貴方が早すぎたのよ』
「いや、これがこれこそが丁度良かったのかもしれない」
『あぁ、時が見える・・・』
その邂逅が終わった時、私の眼前には黒く澄みきった世界が広がっていた
それを全て飲み干した時にはもう周囲の誰の視線も気にならなくなっていた
「さようなら」
『またな、って言えよな』
私は店を後にした
あれから幾多のジャンクフードを食べてきた
時にはスパ王に狂ったりチキンラーメンを偏食したり色々な時代
色々な製品があった
そしてペヤングもいや黒汁麺も勿論、今でも常食している
だが私はあの少年の時に見た黒汁を越える黒汁を未だ見た事が無い
これは誰にとってもそうなのかもしれない
- 2010年2月15日
- コメント(12)
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