先週の釣行において餌付け餌木の有効性に着目した窯元は、元祖餌付け餌木タコ餌木ジャックおよび廉価タコ餌木の簡易改造版にてタコ糸による餌付けをテストし好感触を得た。

そして、昨年より構想していた新しい発想によるタコ餌木の開発に取り掛かるのである。
そのタコ餌木は、蛸墨族が寡占したタコ餌木の戦況を変えることが出来るのか？
そして連邦の白い悪魔の釣果を上回ることが出来るのであろうか？

１．本体の選定
先ずは、タコ餌木の本体に何を使うか？と言う事である。
タコ餌木の要件として、基本尻上がりの姿勢を保てる餌木を選びたい。
と言う事で、手持ちの餌木の中から二種類選んでみた。

ヤマシタのエギ王JPとノースクラフトの百海サーフである。
エギ王JPは、山川型と呼ばれるスタイルの餌木で形状自体が尻上がりになっておりタコ餌木ベースとしてええ感じである。
そして、餌木界の異端児百海サーフは、特異なシンカー形状と重量バランスにより水中では完全尻上がりの姿勢となる。また、そのボリューミーなスタイルでアピール力も優れているように思う。キャスティングの餌木として使った場合もタコへのアピール力は大きく、タコが良く乗ってきてました。

以上の事を総合的に考え、今回のタコ・ザムの本体は百海サーフを使う事にします。ちなみに写真は百海サーフの３号なのですが、タコ餌木にはよりアピール力の高い３．５号を使用します。

２．タコザムとは？
餌木のシルエットとタコ壺ノックのカンナのタコキャッチ力の融合ということで発想したのが、異形のタコ餌木「タコ・ザム」です。
名前は、ガンダムのジオン軍・重モビルアーマーのビグザムのパクリです・・・。
まだ、船タコ釣りにアオリ用の餌木を使っているときにタコ餌木の針より全傘のカンナの方がタコのキャッチ率が良かったように思えたので、よりタコの足に絡みつきやすい甲烏賊スッテのカンナを烏賊餌木に付けてみようと思ったわけです。

３．タコザム試作１号機制作
先ずは、百海サーフと甲烏賊スッテのカンナを外します。

カンナは、餌木、スッテのカンナ部分をドライヤーで温めてからペンチなどで引き抜くと簡単にとれます。

そして、カンナを入れ替えると作業は終了です。

オリーブの赤テープがタコザム試作１号機になりました。

ついでにもう一つオレンジの金テープもタコザムへ・・・。
試作２号機です。
甲烏賊スッテのカンナが違和感なく収まってますね。

余った甲烏賊スッテには、烏賊餌木のカンナをセットしときました。

これはこれで使えそうですね～

カンナの接着には、高級接着剤「セメダイン　スーパーXゴールド」を使用しました。

お値段は、ボンドのＧクリアのざっと4倍はするので、かなり強力だと思います。何とか大ダコの重みに耐えて欲しいものです。

以上が、タコザムのプロトタイプになります。
少々、期待外れに感じた方ごめんなさい。
ビグザムのように巨大で禍々しいものにしようかとも思ったのですが、この餌木は単なるネタではなく釣れる餌木を目指しているので、シンプルな改造になっています。
また、「シルエットが小さいほうが良いかも。」という意見もあったので、３号サイズのプロトタイプを２機制作しました。（追記）

３号イワシカラー。

３号オレンジ・ゴールド。
以上、４個の試作機をもってかどのまる戦に臨みます。

そしてテストを経た後に量産体制に入る予定です。
とは言っても手持ちの１/３がタコザム化してます。残り８機全てタコザムにした時点で生産終了です。
実は、カンナをヤエン用の鈎で自作するつもりだったのですが、時間の関係もあり今回は断念しています。

「タコザムが量産の暁には大ダコなぞあっという間に叩いてみせるわ」