スピニングリールって毎年よくわからない程度の変更で
“ニューモデル”なんて売ってますよね。

キャストの抵抗になると思われるスプールの径や
糸を巻く時のパワーにつながるギア比や
回転枠の直径、ハンドルの長さなんかは
各メーカーなりの『黄金比』が、ある程度決まってきてると思います。

という事は、モデルチェンジなんて正直デザインだけで意味がない（笑）

リールに使う、画期的な素材ができるか
逆に、モノフィラメントやブレイデット以外のラインができるとか
しない限り、その『黄金比』セッティングを変える必要はないですから。

それに比べてベイトリールは
２０年前のリールが当時モノのままでも
現役でバンバン使われていますよね。

ある時、ヤフオクを見ていて
たまたま、釣りとは関係ない間違ったカテゴリーに出品されている
有名メーカーのベイトリールを見つけました。

しかも相場よりも安い。

つりがきには
「２０年ほど前に買って少し使ってから
押入れにしまいっ放しになっていたものです。」

写真を見ても、さしたる傷も無し。

もくろみ通り
スタート価格のまま落札できて、商品が届いてみると・・・


『臭いっ！！！』


「おじいさん１０人分の加齢臭を濃縮しました。」みたいな
「ユンボのシリンダーから漏れたオイル。」のような
「油粘土を鼻に詰めた」ような

あるいは・・・（笑）

ハンドルを回してみると
なんだかニュルニュルして重いし
ドラグも、締めると１００％、緩めると０％みたいな
わけのわからない状態・・・。

しょうがないので分解してみると
大量のグリスが入っていて
ほとんどキャラメルのような変な色をしています。

なのに、端の方はロウのようにカピカピ。

洗浄してシマノのオイルでグリスアップすれば
機能はバッチリになりました。

けれども、指と鼻の奥に染み付いたニオイは悪夢のように
風呂に入っても消えませんでした・・・。

もし、つりがきに
「得体の知れないニオイがします。」
なんて書かれてても・・・

やっぱり買ってしまうんでしょうかね（笑）