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飛ばさない勇気

  • ジャンル:日記/一般


いまに始まったことではないが、

『魚というのは意外と足元に潜んでいる』。
 
それを痛烈に感じるのは自分だけだろうか?
 
 もちろん、多くのアングラーが並んでいる激戦区ともなれば、人並み外れた飛距離というのは武器になるに違いない。
 昨今の猫も杓子もとにかく飛距離というのも無理はないのかもしれない。
 
 でも、今年に入ってから各地を取材で回る中、超長距離で魚を引き出したのは春の高知のタイリクスズキ戦ぐらい。
 あの時は土砂降りのなか、ヘビーバイブをひたすらブン投げて、沖のディープをドリフト。はるか沖でヒットする80cmクラスを激流から引きはがすの連続という一種の苦行のような釣りだった。
 
 しかし、
福井の巨大マゴチも・・・
旧江戸のディシーバス・・・
高知のランカーヒラメも・・・
河川の年なしクロダイも・・・
そしてこの間のデカヒラ&アカメもみんな手前のブレイクで仕留めている事実。
 
 もちろん、魚の寄るタイミングや付き場、時合を徹底的に調べ上げた上でのヒットなので、偶然の余地はきわめて低い。
 
 この少ない事象から結論づけるのは正直むずかしいが、ひとつ言えるのはたとえ先行者がいたとしても、手前をキッチリ探ることは決して無意味な事でないということ。
 
 手前のブレイクをアップで攻め、ダウンで攻め、クロスで流し、テンションフォールで誘い、クイック&スローでバイトを誘発し、シェイキングでボトムを攻め…etc
あらゆる手段で徹底的に気のすむまで攻め尽くす。
 
 ただ遠投するだけでは決して取れなかった魚たち・・・。

それこそ、足元を徹底的にていねいに攻め続けた結果が各地での成績につながっている。
 
 
 この間の高知戦もまわりの友人がフルキャストする中、自分はアンダーキャストで15mぐらいしかキャストしない戦略をとった。
 
「なんでそんなチョイ投げしかしないんですか?」不思議がる周囲。
 
 「みんなが60m飛ばして一回巻きあげる間に、自分はこのブレイクを4回通すことができるんだよ・・・。」
 
そしてほどなくして答えが返ってきたのはやはり足元だった。

 足元から数mの位置で金色の影がギラリと反転、次の瞬間、カンッという金属質な感触とともにロッドが絞り込まれる。
 
 しっかりと反転したのを確認してからロッドを大きいストロークで動かし、カンヌキとよばれる魚の口元にフックを貫通させる。
 
ダババババッ
 
 大きくはないが元気のよい水面爆発を披露して上がってきたのは高知の本命アカメ。

 サイズはともかく格好の良い魚体に心の底から嬉しさが込み上げる。何匹釣ってもいまだにその嬉しさはかわらない。
 
 魚は足元にも居る・・・その事実を決して忘れてはならないのだ。








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