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川本 斗既@ガチ
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▼ スタンダード
釣行話の前に少々ルアーの話
シーバスをやる際、皆さんのスタンダード
基準や標準となるルアーは何だろうか?
勿論厳密に言えば
その時の状況やベイトにより使用するルアーは変わる
だが必ずボックスに入っているルアー
最初に投入するルアー
困ったときに投げるルアー
そんなルアーが皆さんにはあるだろうか?
このような時私が投入する一番頻度が多いルアー
その1つが
ima Sasukeシリーズ
その中でもベイトが大きく荒食いのこの時期に多用するのが
Sasuke 140裂波
Sasuke 140S裂風
そして最近誕生の
Sasuke 130剛力
今回釣行した2日間このルアー達が
どれだけのランカーを連れて来てくれただろか?
2012/12/28~
2012年をしめくくるのにふさわしいシーバスを釣りたい
今回はそのタイミングを見計らっていた
可能な限り好条件が揃うタイミングを・・・
そして条件は揃った!
数日間の好天
気温の上昇に伴う水温上昇
暖かい雨
笹濁り
満潮干潮の時間帯
ベイトの接岸
大潮周り
これ以上ないタイミング
このポイント河口が右岸寄りに大きくカーブして
左岸沿いを流れる流芯が
海の流れとぶつかりさらに右に流れる
そしてその流れは
右岸の消波ブロック裏を流れるカレントを引っ張り
さらに流れを加速させる
先ずは夕方の下げの時合いを
と試してみると
100mくらい沖を流れる流芯を抜けた辺りで
ワカナ(ブリの幼魚)が顔を出すが
明るい時間帯にシーバスが姿を見せる事はなかった
ベイトは?
というと手前は流芯付近で流れに逆らうように
時折イナっ子が跳ねるが
沖合いは鳥山の立ち方を見るにどうもイワシっぽい
キャストを続け18時を過ぎた頃
日没と共に川の勢いが消され始める
上げの潮が入り始めたサイン
ここでルアーを濁りに合わせて裂波140の赤金のマグマホロをセットする
チャートでもよかったのだが
そこまで濃い濁りではないし
沖の潮はクリアだったので
どちらでもアピールできるであろう赤金のマグマホロをセレクト
これを左から右へと流れる流芯の奥側やや左へキャストし
一度潜らせてからライン先行で流芯の流れに乗せてはらませ
狙いのポイントへ送り込んで行く
その狙いのポイントとは
川の流れと沖の潮の流れそして右岸際のカレントが沖の瀬の上で合流するポイント
このポイントへと流れに揉まれ
ヨタつくベイトをイメージして送り込んでいく
瀬上で3つの流れが合流し
複雑にヨレているポイントに入るか入らないかの辺りからリトリーブ開始
リップが流れを掴みブリブリとした波動が伝わる
その波動が他の流れにとられテンションが消えた瞬間
引ったくるようなバイト
フッキングしたシーバスは逃げようと流芯へと向かう
流れの抵抗を受けると更に負荷がかかり
ヘビー気味のロッドがフルベンドで綺麗な弧を描く
なかなかサイズは読めないが
グッドサイズであることは間違いなさそう
フルロックしたドラグと竿の弾力を生かし
ショートポンピングで寄せる
手前はテトラなどのストラクチャーだらけ
ドラグを出し過ぎたりコントロールする方向を見誤ると
一瞬でブレイクされるポイント
掛けるテクニックというよりも掛けてから
どちらかといえばメンタル的な部分
一瞬の判断力に慎重かつ大胆なコントロールが要求される
時化れば時化るほどアングラーの安全マージンは下がり
魚をコントロールしてキャッチするという難易度は上がる
どうにか点在するストラクチャーを交わし
闇間の海面に照らし出される銀鱗
サスケを咥えタモへと入るシーバス
最高の瞬間
そしてこの一本を皮きりに怒涛のラッシュが始まる
が、微妙にショートバイト気味だったので
試しにサイズダウンでフレイミングダートBD-95Fを入れてみる
流れが若干緩むタイミングで先程と同じコースへキャスト
すると今度はガッツリと咥えた
ナイスなプロポーションのシーバスが顔を出す
この日シーバスの活性自体は高そうだが
急な濁りのせいか?
ルアーをロスト気味なのか?
バイトの瞬間波が邪魔するのか?
ただ単にレンジやカラーがあってないのか?
はたまた連日叩かれてスレ気味なのか?
トンッ
と当たるだけのようなバイトが多いので
なるべく見切られないように2~3投毎にローテーション
今度はSasuke140S裂風に変えてみる
すると今日一のバイト
かなりキツめに締め込んだドラグがジジッジジッと出される
頭を振っているのでスレという訳ではなさそうだが
なかなか水面に浮いてこない
デカいのか?
近くのアングラーにタモ入れを頼み
こちらはストラクチャーを交わし
一気にリフトする
・・・・・
やはりデカい
後の計測で93cm 6kgと
なかなかのグッドプロポーションなシーバス
これをキャッチしラインチェックをしていると
今日のゲストが登場
ポイントを譲り流れの位置や流すコース
ストラクチャーの配置
時合いを説明し始めてもらう
程なくしてそろそろ時合いだと告げると
狙ったポイント辺りで水面が割れる
上がってきたのは87cm 6.5kgのメタボなシーバス
プリの荒食いで釣りやすい状況とはいえ
シーバスが口を使うポイントやタイミングは限られていて
そこを外すと全くバイトも無しで
流れの強弱や水温でコースやレンジがコロコロ変わる
2日目の釣行は特にこの傾向が顕著に表れ
前日に降った雨が雪代となりかなり水温を下げた為
シーバスのバイトが得られるレンジが前日に比べ深めだった
水深にしておよそ1~1.5mくらいといったところだろうか
その上波は予報に反して波高3mとやや高め
そこで活躍したのがSasuke130剛力
大き目のリップがしっかりと水を掴み
体高のあるファットなボディーがパタパタとアピールして
裂波より深くレンジが入る為
この日の捕食レンジにアジャストできたのか
丸咥えで釣れる事が多かった
ヒットするレンジやポイントは潮位や川の流れで
微妙に変わるがのだが
そこへちゃんとアジャストできれば
ランカーサイズがポンポンっと飛び出し
最高の時間を堪能できる
いったい何本掛けたのだろうか?
トルクフルな引きと寒さで腕と背中はパンパン
体力も限界に近い
なんとも贅沢な悲鳴
波が大きくタモも入れれないグリップも入れれない
そんな状況も今回は多々あり
タイミングを見計らって
久々にハンドランディングしたが左手はこの有様
だがこの痛みも今回は心地いい
しかしこのSasukeシリーズ
やはり自分の中では永遠のスタンダード
これまでもそしてこれからも
追記
この時期の海
特に日本海側の磯は高確率で荒れています
いくら釣れている状況でも自分の安全が確保出来ないような場合は
釣行は控えるか緊急時の対応が出来る
複数名で釣行するようにしてください
- 2013年1月1日
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