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▼ 遂に!やっと?発売間近!シャルダス35徹底解説
- ジャンル:釣り具インプレ
- (シャルダス/shalldus)
皆様、こんにちは。
館山オフィス工場長の泉です。
さて、今回は工場通信ではなく
いよいよ発売間近となりましたシャルダス35について、長々とご説明致しますので
最後までお付き合い頂けると幸いです。
時系列でご紹介していこうと思いますが
簡単にスペックだけ先にご紹介します。
全長 76.5㎜(ボディのみ)
重さ 35g
フック #3×2
リング #3
レンジ 10~30cm
ブレード No4
レンジも10~30㎝という表記ではありますが
もちろん使い方次第でもっと幅広く使用することも出来ます。
セッティングはシャルダス14に近い感じで
シャルダス20よりもすこ~しレンジが入りやすくなっています。
何故このようなセッティングにしたのかは後ほど…
〈開発の発端〉
元はと言えば、このシャルダス35はシャルダス20のフロントアイにナス型オモリを付けた
ウエイトアップチューンから始まったものです。
…どこの誰がやり始めたチューニングかは忘れてしまいましたが(笑)
その方はきっとシャルダス20を見たときに
「これ外洋でもめっちゃ釣れるはず!特に磯マル、磯ヒラにはヤバいやろ!?」と人知れずテンション上がったのでしょう。
使い勝手を考慮し、ウエイトアップされたシャルダス20は
予想通りの釣果を出し続けました。
ただでさえシルエットの小さいルアーなのに、外洋でも十分使える飛距離。
しかも、シャローをスローに攻めることができ
尚且つ、ブレードのハイアピール。
私が魚だったとしても
「シャルダス半端ないって!こんなん見切れるわけないやん!」って嘆くと思います(笑)
ただ、このナスオモリチューンを使い込んでいく中で
下記のような不満が出てきました。
1.搭載出来るフックが小さく、魚を掛けても優位にファイトする事が出来ない。
2.ナスオモリを付ける事により、飛行姿勢が崩れやすくなり
特に強風下で著しく飛距離が落ちる。
3.見た目が美しくない(苦笑)
1については写真のようにリアフックを外し、フロントに大きなフックを搭載していたのですが
これだとブレードバイトが獲れない(涙)
2や3については、どうしようもない問題で
何か打開策は無いのかと、無い知恵を絞っていたところに…
代表 村岡から「これテストしてみて」と
シャルダス35の1stプロトが到着!
そして開発がスタートしました。
これがかれこれ1年半ぐらい前の事になります。
〈開発過程〉
ルアーの開発って、スネコンみたいに全く前例のないゼロの状態からスタートすると
やはりそれ相応に時間が掛かり、開発期間が長くなる傾向にあります。
しかし、このシャルダス35の場合は
20が最初に出て、次に14。そして35。という感じで
謂わばサイズ違い。
こういった場合は結構スムーズに開発が進む事が多いのです。
が!
それでも何故か1年半も時間が掛かってしまったワケです(汗)
何故か?
主に時間の掛かっていた要因は「微調整」です。
凄~くすご~く簡単に説明しますと
・ボディはなるべく小さくした方が飛ぶし、見切られにくい。
・ただ、小さくしすぎると大きなフックを搭載出来ないし
小さいと浮き上がりも弱くなるので、ウエイトを重くできない。
・でも、ボディを大きくしすぎても、引き抵抗が強くなりすぎて
水面から飛び出し易かったりと使い勝手が悪い。飛距離も落ちる。
・じゃあ、ウエイトを重く→強風時に振り抜けなくなる。。。。
という具合に、様々な要素が足の引っ張り合いをするわけです(苦笑)
ルアーの開発にはこういった「泥沼の三角関係」が付きもので(笑)
我々はその製品の最後の落としどころに
※ベストセッティングと言うと、ちょいと違和感ありますが。。。
度々迷うことがあります。
そういう時こそ、ひたすらフィールドワークを繰り返し
しっかりと釣り込んで、焦らず、じっくりとそこを見定めていきます。
私はホームである激戦区 房総でひたすら釣り込み。
福井在住の弊社テスター正宗さんは
北陸の磯でしっかりとテスト。
写真でお判り頂けると思いますが
凪ぎという難しい状況下でも、魚をキャッチ。
いやはや、流石です。
これってシャルダスの1つの特徴でもあって
これまで「釣れない・・・」と諦めていたような、凪ぎの状況でも非常に口を使わせる能力に長けています。
凪ぎの状況では、プレッシャーを考慮して
シルエットの大きなルアーを使いたくなかったり、不用意にレンジを入れたくなかったりするので
そんな時はパイロットルアーとしても活躍してくれます。
熊本天草在住の弊社テスター倉田さんは
九州独特の島国地形でも抜群の釣果を出せることを証明してくれました。
倉田さん曰く「困ったときはシャルダス投げとけば何とかなります」とのこと。
シャルダス溺愛っぷりが伺えます(笑)
そして、長崎在住の弊社
「こんなルアー釣れないワケがない!(笑)」と太鼓判を押すほど。
様々な釣りを経験し、道具に対して一切の妥協を許さない彼の言葉だからこそ
このルアーに対しての手応えを非常に感じています。
という感じで、この他にも沢山のテストを繰り返し
全国各地、様々な状況を考慮した上で
最も使い勝手の良いセッティングを決定。
迷った時はフィールドに聞く。
フィールドに聞いた数だけルアーは進化する。
本気でそう思っているので、フィールドに出て
数試さないと見えてこない所までトコトン詰めました。
なので、予想以上に時間が掛かってしまいましたが
無事、納得の出来栄えで開発を終えました。
〈製品特徴〉
はい。前置きが長くなりましたが、ここからが本題です!
シャルダス35の最大の特徴は
「ブレードがもたらす圧倒的な水掴みの良さ」これに尽きます。
着水した瞬間からブレードが回転し、強風下でも
水面を滑ったり、飛び出したりすることなく、しっかりと水に食らい付いて、シャローを泳いでくれます。
重心移動のルアーでは、ウエイトボールが戻る→泳ぎ出すという
タイムロスがあります。
シンキングペンシルも風や波の角度にもよりますが
基本リップが付いていないので、強風下では水面から飛び出しやすくコントロールが難しい。
磯ヒラ、磯マルをやり込んでいる方であれば
下記のような経験をされた事があると思います。
風速10mを超える爆風時、狙っているポイントには届く。
でも、強風にラインを持って行かれるので、着水後どんなに急いでラインメンディングをしても
2~3回水面をスキップしてから泳ぎ出してしまう。
その為、狙っているポイントを上手く通すことが出来ない。
または、ルアーを早く引くことしか出来ない。
届いているのに、ちゃんと泳がす事が出来ない。
ある程度スピードを犠牲にしなくてはならない。
こんな歯痒い経験をしたことありませんか?
上級者であれば上記の2つがミスバイトを招きやすかったり
しっかりバイトさせる事ができず、その結果がバラしに繋がり易いことまでお判りだと思います。
ちゃんと泳ぎ始める、謂わばルアーの助走距離がとれる状況であれば、問題ありませんが
時化ている時ほど、立ち位置が限られるので
こういった経験をします。
また、狙っているポイントが遠い時ほど、風の影響を受けやすいので
折角、あんな遠いピンポイントに入ったのに。。。と
悔しい思いをされた方も、多々いらっしゃるのではないかと思います。
そんな状況下でこそ真価を発揮するのがシャルダス35です。
前記したとおり、着水した瞬間からブレードが回転するので
水面をスキップすることなく、グッと水を掴み泳ぎ出します。
その瞬間からボディの姿勢が整い、バイトチャンスが生まれます。
強風下でもしっかりと引き抵抗を感じることが出来るため
ラインメンディングもやりやすく、狙ったコースを引きやすいのも特徴です。
しかも、外洋のうねりが高いラフウォーターでも
水面から飛び出しにくいセッティングになっており
抜群のレンジコントロール性能で、狙いのポイントのシャローをゆっくりと攻略出来ます。
サラシの濃い状況下ではとても重要な性能です。
冒頭で述べた通りシャルダス20に比べ、レンジが少し入りやすくなっているのは
このラフウォーターでの使い勝手を追求したからです。
また、その恩恵で足場の高い磯でも、足下まで丁寧に攻める事が出来ます。
因みにですが、14が20よりもレンジが入りやすく設定してあるのは
14は足場が高いことが多い港湾部での使用を考慮しているからです。
2つ目の特徴は
ボディ全長76.5㎜というコンパクトなサイズでありながら、#3フックまで搭載可能なところ。
もちろんランカーサイズが相手でも優位にファイト出来る事を
前提に開発を進めた結果ではありますが
#3フックという選択は他魚種対策でもあります。
こちらは70後半の良型。#4フックですが、磯ヒラ、磯マルでは一切の不安はありません。
私のホームである房総では春ヒラと呼ばれる3~5月ごろに
青物や真鯛といった魚種が混ざることがあります。
特にベイトがドカッと寄って、春爆のお祭り状態の時は
サラシの中からからヒラマサ先輩や真鯛さんが「Hello~♪」って感じで出てきたりします(笑)
そんな場違いなお魚さん達と戦う為のルアーも
現在、別途開発中ですが
もし、そんな場面に遭遇しても、ちゃんと戦う事の出来る最低限のラインを確保したい。
外洋の釣りにおいて、そういった場面は全国各地で多々あると思います。
そんな想いから76.5㎜という小さなボディには少々オーバースペックに感じる
#3フックまでを考慮して開発を進めて参りました。
ただ、当然のことではありますが、相手のサイズにもよります。
今、ご説明していたのは5~6kgまでの魚であれば。というお話で
それ以上のサイズになってくると、状況にもよりますが
やはりそれ相応に難しくなってきます。
3つ目の特徴は
コンパクトボディが生み出す圧倒的な飛距離です。
シャルダス20や14をお使いの方は
もうその抜群の飛距離を体感されていると思います。
そして、35もその性能を遺憾なく継承しております。
主な活躍の場が外洋となるので、飛距離はかなり重要項目。
参考程度にしかなりませんが、私のタックル
ロッド 10f7in MHクラス
ライン PE1.5号+30lbリーダー
リール 4000番台
以上のタックルセッティングで無風状態であれば平均60~70mは飛ばすことが可能です。
遠投が
外洋でも心強い味方になってくれます。
60~70m先のシャローをあんな小さなルアーでゆっくりと攻略出来るわけですから
いくらプレッシャーが掛かってスレてても、そりゃ喰っちゃいますよね(笑)
うん。後はとりあえず投げて体感して下さい(笑)
ビックリすると思います。
〈主な使い方〉
シャルダスは基本、投げて巻くだけでOKです。
以上!
っと、これだけで使い方終了。というワケにもいかないので(苦笑)
もう少し詳しくご説明しましょう。
私、個人的な使用感ではありますが
シャルダスを使用する上で最も気にしている事は
「レンジ」と「スピード」です。
日頃よりシャルダスを使い込んでいる方々からしてみたら
「同じ様なもんじゃねーか!」とツッコまれそうですが(笑)
※ブレードルアーなので、ほぼスピードでレンジが決まってくると。まあ、同じことですね(苦笑)
ただ、状況に合わせてその辺を意識してもらうだけで
釣果アップにも繋がるのは確かです。
具体的には…
・時化ている時ほど「基本リトリーブはゆっくり、少しレンジを入れて、ルアーに気付いてもらいやすいように」意識して使用する。
・逆に凪ぎの状況下では「リトリーブは早め、レンジは出来る限り水面直下をキープして、ルアーを逃がす?追わせる?ようなイメージで」アプローチする。
私が意識しているのはこの2点。
というか、本当にこれぐらいしか意識して使ってないので
正直、他に語ることがありません(笑)
それほどに簡単に釣れてしまうルアーだと感じてます。
サイズは選びにくいルアーですが、本当に投げて巻く。これだけです。
凪の時のアプローチに関しては
以前、秋田在住の弊社アドバンステスター 戸澤さんが
河川で使用するシャルダス20の解説動画の中で
「流れに流すのではなく、流れを切るように直線的に引く」と言っていた感覚にとても似てると思います。
もう一度、そこを意識して動画を見てもらうと
その辺りのイメージが伝わりやすいと思いますので
改めて、チェックしてみて下さい!
その他の使い方としては
沈み根のシェード側にゆっくりフォールさせるような使い方や
「秘技 ブレード外し」(笑)でシンペンのような使い方も出来ますが
その辺りはあくまでも応用編という感じですので
いつかお時間のあるときに、ご紹介したいと思います。
おっと!そうこうしているとリアルタイムで
佐川急便のお兄さんが工場の1Fに次々に運んでくれていました!
いや~!遂に来ました~!釣れそう!!
他のカラーも随時、納品中で
来週末の出荷を予定しております!
出荷次第、改めて告知致しますので
もうしばらくお待ち下さい!
因みにカラーラインナップは
このような感じで、比較的に視認性の良いカラーを多めにチョイスしております。
私個人的なオススメはシースルーブラック♪
特にサラシがぶ厚い時、濁りが入った時に使ってみて欲しいカラーです。
黒って敬遠される方が結構いますけど
時化の状況下やベイトだらけという状況下では無類の強さを発揮しますので
是非、ボックスに1個忍ばせてみて下さい。
さて、長々とご紹介してしまいましたが
発売までもうしばらくお待ち下さい!
ではでは~
BlueBlue 泉
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- 2018年7月20日
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