サイズじゃないんだ

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先日のヒラスズキ釣行。

県南になんて、数回しか行った事がないのに、いちびってヒラスズキ釣行を決行。

ほぼ初めて。

どこが有名なポイントなのかさえ知らない。

適当に入っても絶対ダメだと思い、イカ釣りで何回か行った事がある離島をチョイスするも、船代が高く、宿も空いてない。

どうしよう。

完全にノープランになった。

もう半分ヤケクソでポイントを決定。

マズメも時間的に打てない。

とりあえず到着し、Googleマップを頼りに歩く歩く。20分は歩いただろうか。
爆風予報だったのに、無風。ヒラスズキをチョイスしたのも爆風だったからなのに。

でも県南のウネリはスゴい。
怖いほどの。
遠くから見て、
「うっすいサラシやなー。」
って言うてたのに近くだと波高すぎる。これが爆風となると、怯えて釣りにならないだろう。
これが南のヒラスズキを育ててるわけなのか。

初心者には丁度良いと思い、ひたすら濃いサラシを打っていく。
でも、パンチがない。
全く知識も技術もないが、波がガチャガチャなのは分かる。
これには魚は着かないと思いながらも、せっかくの遠征。片っ端から打っていく。

30分ほどランガンして投げたが反応なし。






と、ここで一緒に来ていた友達の声がする。
明らかに叫び声。

は!
まさか!?
落ちたか?

何処におるんなー!!!

と、叫びながら声のする方へ走る!

魚が釣れてバカ騒ぎをするような奴ではあるが、明らかに声のトーンが叫び声。

大きな岩で友達は死角になっており、僕が岩を登った瞬間、友達と鉢合わせた。



良かった。
落ちてなかった。




ん?
んんー?












やりよった。

冗談は顔だけにして欲しかったぜ。

初ヒラ、初場所。


彼は何かしゃべっていたが、
僕はヒラスズキしか見てなかった。
カッコ良い。
体高やばすぎ。
70ないぐらいやが、ここまでの筋肉とは。


ん?
まだ何かしゃべっている。

何?
ロッド折れた??



叫び声はロッドが折れたことによるものと、折れたロッドでゴリ巻きしてる時に出た声だろう。

友達は嬉しそうであったが、最近買ったばかりのロッドが折れて素直に喜べてない。

僕はそれどころではない。

このサラシでも魚は居るという嬉しさと同時に、
自分もどうにか釣りたいという感情が込み上げてくる。

2人でヒラスズキに挨拶。

ロッドが折れてこれから先釣りできない友人を御構い無しにキャストキャスト!

今まで自分が培ってきた、あっさい経験とあっさい知識でひたすらキャスト。



チェイス!

今のは確実におヒラ様!

くそっくそっ

チェイスすら貴重。

鳴門での考え方は全く通用しない。

手前は打ち込んだ。

もう投げる場所はない。

いかんせん、サラシが無さ過ぎてポイントが少ない。
ポイントを休ませてる時間もない。

こうなりゃ。

フルキャストして届くか届かないかの沖の岩でできたサラシしかない。

フルキャストでピンに入れるのは僕の腕では至難の技。
一箇所、二箇所、もう沖の岩ないぞ。。。

ん?発見。
デカイ波が来た時だけ最高のサラシになる沖の岩。

フルキャストでギリ届いた。
波が丁度良いタイミング。

巻かない。巻かない。
リップを噛ませてドリフトさせるんだ。

集中力はマックス。

こい。こい。



ガツン



鬼フッキング。



集中してたからフッキングは完璧。


ゴリ巻き。
フルキャストしてるので80メートルはあるだろうか。
ゴリ巻きゴリ巻き。

獲りたい一心。




魚が水上スキーで寄ってきてるが気にしない。




ゴリ巻きゴリ巻き。

有無を言わさずぶっこぬき。


やった。
僕にもおヒラ様が。。。




今度は僕が叫ぶ。

おーい!!!

やったぞ!
根性で出したぞ!
どうや!




ブサイクな友人は。

おー!?
ん?



ちっさ!!!
ちっさ!!!




うるさい!





サイズじゃねぇんだ。









いける。

この時代。

魚を大きく見せる撮り方なんていくらでもあるんだ。









フィッシュグリップで魚を前に出すだけで、こんなに魚は大きくなるんです☆







いや、こんな写真を撮ってる場合じゃねぇ。





釣りができない友人には悪いが、サイズアップを狙う。



完全に雰囲気ではあるが、ゴロタを帰る道中に、波が高過ぎて入れなかったポイントを打たせてもらう。


チェイス!


すぐさま投げ直す!


食った!!!


食った瞬間分かっていたが。


おチヌ様。






歩き疲れたのと、やりきった感でヘトヘト。



初の本気でヒラスズキ釣行が終わりました。



あの小さな魚だけでこんなにも報われたのは初めてです☆



おしまい。

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