▼ 釣りの準備(熊)
- ジャンル:日記/一般
私の父親は岩魚釣りにはまっていたことがある。
若い時は鮎釣りをやりこんでおり、釣りの王様は鮎釣りなのだと力説していた。
そんな父親が歳をとり、数年の間、岩魚釣りにはまっていた。
そんな父親が歳をとり、数年の間、岩魚釣りにはまっていた。
冷凍庫には釣って持ち帰った岩魚がストックされ、よく骨酒などして楽しんでいた。
あるときは山間に掘立て小屋を建て仙人のごとく生活している人物からもらった山の地図などを俺に見せてくれたりした。山で知り合ったそうだ。
あるときは山間に掘立て小屋を建て仙人のごとく生活している人物からもらった山の地図などを俺に見せてくれたりした。山で知り合ったそうだ。
ある日、父親は岩魚釣りをやめた。
熊に遭遇したと言う。
生き物の気配がし獣の匂いが立ち込め至近距離で姿を見てしまったと。狂った様に草木をかき分け藪の中を走り、へとへとになりながらもう大丈夫か?と我に帰ると手には渓流竿のグリップ部分だけを握っていたらしい。
生き物の気配がし獣の匂いが立ち込め至近距離で姿を見てしまったと。狂った様に草木をかき分け藪の中を走り、へとへとになりながらもう大丈夫か?と我に帰ると手には渓流竿のグリップ部分だけを握っていたらしい。
私はある日、ネット通販で渓流魚を釣るためのタックルをさがしていた。
そのときはルアー釣りもいいが餌釣りをしてみたいなと思い、一からタックルを揃えるべく色々な物を検索していた。針、糸、竿、川を濡れながら歩くだろうしウェーダーなんかも機動力のあるものが欲しい。
検索すると色々出てくる。ブヨ避けグッズ、、熊避けグッズ。
父親が熊に出会った時の話を思い出した。
その時は釣具一式、熊避けスプレーをとりあえず一括注文した。
数日後、熊避けのスプレーと細々としたものが届いた。自分としてはロッドを早めに送ってもらいたいなと思っていたが針や糸が先に届いた。
基本的な仕掛けを作ってみた。早く行きたい気持ちが高まってくる。こうやって飲みながら色々思いを巡らせてチマチマやっている時はとても楽しい。
熊避けのスプレーをパッケージから開け、これはどういう物なのだろうと見てみる。
霧吹きタイプのスプレーでラベルは英語で文字がいっぱい書かれていた。牙を剥いた熊のイラストに唐辛子を思わせる様なカラーリングのラベル。
見た感じ、手にした感じ、これは射程距離に若干の懸念があると言うふうにすぐに感じた。
ラベルは英語、心許ない仕様、そして父親が岩魚釣りで熊に遭遇した時の話。
これは大丈夫なのか?と不安に感じ、私はスプレーの使用方法や効果について調べることにした。ネットで検索すると、熊避けスプレーは辛味成分を含んだスプレーで、熊に対して威嚇や追い払う効果があると書かれていた。
しかし、その効果範囲や使用方法には注意が必要だとも記載されていた。スプレーの射程距離は限られており、風向きや距離を考慮しなければならないということだった。
また、熊に遭遇した場合の対処方法も調べた。遭遇時は穏やかに退散することが大切であり、熊に襲われないようにするためには遠くから声をかけたり、大きく手を振ったりすることが効果的だと書かれていた。
私はこれらの情報を踏まえながら、熊避けスプレーを携帯することに決めた。
安全のためにも、熊の生息地での釣りには慎重に準備をし、自身の安全を最優先にする必要があると感じた。
そのスプレーが案外頼もしく感じて来ていじくり回しているうちにプシュッとやってしまった。
不運にも右目にかかってしまい七転八倒し24時間程、苦しむことになった。
それから、待ちに待ったロッドも届き、タックルの準備が整った。
早速、父親のように岩魚釣りに挑戦してみようと思ったがやはり熊は怖いと思い渓流の方へは行っていない。
- 2023年5月17日
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こんにちわ。自分は仕事で山奥に入るので、クマスプレーを持ち歩くことが多いですが、20年近く使ったことがありません。
安全ピンがずれて誤射したことはありますが、ひどく皮膚を痛めるし、その時に着ていた服も、汗を掻くと猛烈に暑くなるようになり、捨てました。
イワナ釣りの魅力は、山奥の僅かな水量の渓流でも登って住んでいる、その生命力との出会いにあると思います。もちろん激しい流れの中でも逞しく生きています。釣りとしてはスレていない限り難しい釣りではありません。入れ食い、ルアーだと落ちパクなこともありますが、無骨な面構えを見ると、嵌ります。
クマですが、僕は北海道なので、相手はヒグマです。
これまで何度か山道や沢で、海岸歩きで見たことはあります。大きく怖い動物ではありますが、正しく恐れていれば、今のところ大丈夫だと思っております。
クマスプレーに手をかけるまでもなく、向こうが逃げてくれていました。
しかし、昨年は山でのクマとの事故が多く、正しく恐れるリスクバンドを今までより安全側に振らなきゃいけないかなと、思っていたところでした。
会わないようにするためには、誰かと一緒にしょうもない話をしながら歩くということでしょうか。相手は気配を消す名人、知らずのうちに熊の前を通り過ぎてるかもしれません。
単独での行動は、リスクが高いです。
昨年秋の道南での登山者が喰らわれていた事件、朱鞠内湖で釣り人が殺された事件、いずれも人間は単独です。
いま、クマは異常に増えています。昨年は10回ほどクマを見かけましたが、子連れはすべて2頭連れでした。
クマには縄張りがあり、若い個体は山から追いやられ、この子離れの時期は、市街地での目撃が毎日のようにニュースになっています。異常なクマの情報も増えてきました。
5年前のクマ対策の常識が、もはや通じないかもしれません。
もし、渓流にいかれることがあれば、十二分に気をつけてくださいませ。
たゆむふ
北海道