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対象魚
▼ 相模川をメタルバイブで楽しむ
- ジャンル:釣行記
■前提およびこの記事が刺さりそうな人
・フッコ以上のサイズの魚の魚影が薄い相模川で
・サイズを問わず、とにかく1匹目のシーバスに会いたい
・行ったからにはノーバイトで帰りたくはない
・バイブのブルブルとした巻感が好き
・バイト連発を味わいたい
・中級者の方はわかりきっている内容なので読む価値があまりないかもしれない(笑)
■序論
まず先に断っておきますと、私、何をやっても爆釣できない川(神奈川県を流れる相模川)でシーバス釣りをしております(笑)。シーバスゲームにおけるバイブレーションと聞くと、デイゲームで遠投して早巻きしていたらリールを止めてくるようなドスッとしたバイトが出てロッドがググっと曲がりこむ、というシーンが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?しかもフッコサイズが連発する、というようなYouTube動画をたくさん見て、「シーバスのデイゲームってこんな感じで簡単に釣れるもんなんだ。。。」と思った人も多いだろうし、実際に何年かやっている方であればそういった経験をしたことがあるのかもしれませんね。
残念ながら相模川でそんな経験ができることはまずないです。0%とは言い切れないけれど、年間100回どこかしらにエントリーして3時間投げ歩いて、2年間続けてそんな経験をできる人が1人いるかいないかでしょう。私は6年やってても0回です。まあ2年ぐらい続けたところでダメだと理解し、それ以降はあまりメタルバイブ遠投早巻きなんてやってないですが。
遠投できる13g以上程度のメタルバイブの強い波動に対し、喰いついてこれるようなフッコサイズが入ってくる上流・中流域でウェーティングゲームで、、、となると、3時間と言わず、1時間以内にボトムを打ってルアーが変形するかロストするか、という問題もあり、そもそも水深のない相模川に適したアプローチではないと言ってしまえばそれまでです。
ここまで悲観的なコメントを書き並べましたが、そのような相模川での釣りであることを前提としつつ、メインターゲットは相模川でも例外的に魚影の濃いセイゴを中心にすることとして、バイブのブルブルという巻感とバイトが連発する釣りを楽しむ方法をこの記事にまとめようと思います。2022年から2024年まで、私、ほとんどの魚をメタルバイブで釣っておりまして、例えばアジング用のワームなどを使って私よりたくさんのセイゴを釣った人は何人もいると思うのですが、バイブで、となると相模川では私の右に出る人はいないんじゃないか?というぐらいやりこんでいます(笑)ので、一部のアングラーさんに有益な情報となると幸いです。「狙ってまでセイゴなんて釣りたくない」という人には役に立たないかも?いや、私この方法で79cmを2匹釣っていますよ。
■バイブレーションのサイズの選び方について
端的に結論を書くと、バイブレーションは想定するベイトサイズの半分ぐらいまでの大きさのものが適切、と言っていいと思います。
バイブに限らず、波動が強いルアーは魚が感じる存在感も大きい、ということです。フィールドのアベレージサイズが20cmとした場合、5.5cm 13gのメタルバイブを投げる(ということは11cmのミノーを投げるのと同じようなこと)なんてことを続けても、まあ釣れませんよね。時々ガッツのあるやつがバイトしてくることもあるでしょうけど、例外であり再現し続けるメソッドではないです。この例の場合、適正サイズは3gなどになります。
要は、バイブは他のルアーより、より小粒のものを選ぶ必要がある、とだけ覚えておきましょう。5.5cmのルアーは世間では十分小粒と表現されますが、バイブの場合意味合いが違ってくる、ということです。
■バイブの水受けと波動の種類
いくつかのバイブを巻くと気づくこととして、単にバイブといってもアクションの仕方(しかた)に違いがあります。大別すると
① ロールに近い動きで水を切りながら進む、アングラーは軽い巻き心地を感じるもの
② 水を強くかんでウォブルして進む、アングラーは強い引き抵抗を感じるもの
があります。これに加えてバイブの周波数の高い/低いなどもあり、厳密には1商品ごとにすべて異なり色々なのですが、せめて①②ぐらいの理解は持った方がいいと思います。釣果にも違いが出ます。
「ぶっちゃけメタルバイブはどれでも大差ない」などという軽率な発言をするYoutuberさんを多々見てきましたが、そんなことを言われると絶句します。全く分かっていない。というかどんなバイブでも釣果に差を感じることができない、釣れすぎて幸せなフィールドで釣りをしている証拠です。初心者の方、こういうYouTuberの話を信じて釣りしてたら私みたいに大失敗するので要注意です(笑)。
ザックリですが、①のタイプは早巻きに使いやすく、マルの反応が良く、②のほうは遅まきでヒラの反応がいい、更に最近ヒラセイゴの個体数が多い相模川では②のほうが有利、と言えるのですが、詳細なアプローチについては別のパラグラフで書かせてください(長くなりすぎた場合は別記事にします, 汗)。
■狙いどころ
一旦、ナイトゲームに絞った議論とさせてください。最近、夜しか釣りをする時間が取れなくてデイゲームでの検証量が少なすぎて論じるだけの情報を持っていないのが本音です。ところで、シーバス界隈ではバイブはデイゲーム特化のツールと表現されている気がするのですが、とんでもないことです。バイブはナイトゲームで大活躍します。
個人的な見解で、かつ例外は常にありますが、一般的にナイトはボトムを攻める必要がないのでロストも少なくそういう意味でもおススメです。
ナイトだと場所が絞りやすく、まず1匹釣りたい人は明暗を攻めればOK、なのですが、念のため一言加えておくと、明暗、というより明だけで良いです。世で聞く典型的アプローチは、明からアプローチして、暗に寄せていき、暗に潜むシーバスに喰わせる、というものですが、相模川は明に打ち込み、明で喰わせることが多いです。暗で喰わせた実績は私はゼロです。厳密にいうと、暗が近くにある明に打ち込み、光の角度を考慮すると水中深くで暗になっている場所(縦方向の明暗)が良いこともあるのですが、細かいので一旦忘れても良いでしょう(笑)。
もう一つの要素は、流れ、ですが、流れははっきり言って不要です。一番いいのは、上げ潮の影響で川の流れが相殺されて水が止まった状態の時です。緩やかな上げが続くような夜は長く時合が続くときが多いです。補足すると、流れがないほうがバイブの良さを出しやすい、操作しやすい、ということが大きいですが、まあ、実は本音を書くとバイブ以外でも流れは要らん、と私は思っていますが。
■おススメのルアーは?
FIMOのブログって、メーカーを問わずおススメのルアーとかを紹介してもいいのだろうか?規程を読んでも読み方が悪いのかわかりませんでした。指摘があったらこの部分は削除しますね。
釣果実績があるバイブは多々あり、しかしおススメとなるとその中でも比較的良いもの、ということになりますので、難しいです(要は実績が多くてもイマイチと思っている商品がたくさんある)。釣果だけでなく、渋い日にも1本ひねり出す強さのようなところ等、主観的要素も含めたおススメランキングは下記です。
1 アメバイブ1.7g
2 ジグパラブレード 3g
3 ジグパラブレード 5g
4 アメバイブ 3g
これ以降は、上位と比べるとお薦めできるレベルではないけれど十分釣れます(笑)。
5 ゲキブル 5g
6 小鉄 3g
7 鉄panバイブ 3g
8 ジグパラブレード 7g
考えてみると、セイゴといっても魚のサイズによって(20cmか30cmか)全然おススメは変わりますね。。。ジグパラ5gを3位に入れるべきかかなり悩むところ。
あまり商品名は気にせず、むしろここで意識すべきことは、20cmのセイゴをターゲットにした途端、いわゆるシーバス用バイブレーションとして販売されている商品は除外したほうが良い、ということでしょうか。シーバス界隈はセイゴを釣ることを目的にしてはいないのかもしれません。
再度になりますが、FIMOのブログでメーカーを問わずおススメのルアーとかを紹介してもいいかがわからないので、書いても無駄になる可能性があるのでここまでにしておき、もし指摘が入らなければ、後日、ルアーの切り口で詳細な記事を別途書くことにします。
ちょっとだけ今日に至るまでの数年間のストーリーを書くと、ジグパラブレード5gでいい思いをたくさんした後、魚のサイズが小さくなってきて(20cm前半以下)釣りにくくなったので、ジグパラブレード3gの活躍が増え、ジグパラがネットで安く手に入らなくなってきたので代替品を探していたらアメバイブシリーズに行きついた、という経緯があります。皆さんも何か良い思いをしたルアーをきっかけに、さらなるルアー探しの旅を楽しんでいただければと思います。
ちなみにジグパラブレードが3種類登場していますが、同じシリーズだから同じようなものでサイズだけが違う、と思ったら大間違いです。バイブに限らず、ルアー全般に言えることですが、サイズ/ウエイトが違うと、ブランド名は同じでも全く別物になります。初心者の方は肝に銘じておいてください。
■具体的な釣り方
具体的に書き始めるときりがないので、この記事では初心者さん向けに、陥りやすい間違いを正すような内容にしようと思います。
キャストについてですが、着水前にフェザリングでゆるやかに失速させて落とすようにしてください。小型バイブはいわゆる「エビる」可能性がとても高いですが、フェザリングに慣れるとほぼエビらせずに快適に釣り出来ます。ちなみに、フェザリングは急ブレーキをかけて、ルアーが空中でつんのめって跳ね返るような状態もNG。確実にエビります。
着水後のフォールについても、こちらも主にエビり防止のためテンションフォールがおススメです。買ったばかりのルアーを数回投げて50%以上エビるような状況を経験すると、うんざりするというか、不良品を買ってしまったのかと思ってルアーチェンジしてしまいますが、フェザリングなど対策を少し練習するとエビりは激減するので、ここは一旦冷静になって練習してください。
続いてリトリーブですが、まず、バイブは早巻きするものだという考え方を捨ててください。
新しいバイブを買って、まず真っ先に確認していただきたいのは、そのバイブがブルブルし始める一番遅い速度を理解することです。その速度がそのバイブでの最も主力となる速度と考えてください。巻き速度の話については議論すべき点は多いと思います。ブルブルしない速度で巻いて釣れることもありますし、巻かずテンションフォールでバイトが取れることもあり、もちろん少し早めに巻いて強い波動にしたら喰った、なんてことも色々ですが、再現性のあるバイトを高頻度に発生させていく場合、ブルブルは使い、かつ遅い速度を使うほうが良いでしょう。
そのバイブがブルブルし始める一番遅い速度ですが、だいたい1秒に50cm弱(3000番のハイギアリールで2秒に1回転)ぐらいだとナイスです。その速度から1秒1回転弱ぐらいまでの速度を使って80cmから20cmぐらいまでのレンジを攻めてみてください。
結果は1,2投で出ることが多いものの、場所によってはトレースコースを色々試すなどあると思うので、10投20投して反応がなかったら次の明るい場所に移動。日によって魚がたまる場所が違うためランガンは効果的です。これでよっぽど悪い日でなければバイトに会えることは間違いないでしょう。
■魚が喰ったら
どうバラシを防ぐか、という点についてはシーバスバイブレーションゲームにおける最大のテーマであり、更に相手が20cmのセイゴとなれば地獄絵図です(笑)。どうやってもバレますし、どのルアーかによっても対処法が異なるのですが、最近有効だと思っている方法で、かつ世の中では有効だと言われていない方法を紹介します。
・喰われたら巻く
・ロッドをあおらない(ロッドでアワセをいれない)
・ティップは下を向ける、何なら水面に突っ込む
結果として、巻くことでフッキングします。すぐエラ洗いで水面に飛び出してくるのですが、ここで早く巻くことでエラ洗いを潰し(エラ洗いしきれずに横倒しになります)、更に浮袋で浮かんだシーバスはそのあと水面をすべるようにして回収できます。目の前に来たら抜き上げてキャッチですね。相手に主導権を一切与えず勝利(笑)。
ロッドで合わせようとするとフッキングに失敗しますし、ロッドを曲げて仕事をさせるとバレる可能性は高くなる、という認識です。とはいえ、ロッドを曲げることこそが釣りの面白さの一つだと思いますので、曲げつつバラさない方法が世間では研究されていますから、そういった情報もご参考にしつつ、一方で水面にティップを入れるのはエラ洗い防止にはそれなりに役立ちますので試してみてください。勢いあまってロッドを足元で折りませんようくれぐれもご注意ください。
余談ですが、ロッドを曲げた状態でエラ洗いされてバレると、小型のバイブはアングラーめがけて飛んできます。ロッドの曲げ方にも注意が必要ですね。
■なぜワームを使わないのか?
セイゴなんてワームで釣れるじゃん、という話。
バイブにどっぷりハマる前はワームを使って釣ることもあったのですが、バイブの威力に比べるとかなり見劣りするという点と、何より相模川下流には多数のフグがいることもあっておススメできません。アルカリ、ドライブスティック、デスアダーなど即座に真っ二つ、もしくはハチの巣にされるので、所感としてはセイゴが釣れる本数より、かじられて殉職する本数のほうが多くなると思います。あっ、あとフグ自体もバイブでちゃんと釣れます(笑)、ちょっとした癒しになります。
■バイブを使うとスレやすいという件?
まず釣り界隈では「スレ」という単語が2つの意味を持ち、極めてミスリーディングです。この問題を先輩アングラーたちはなぜ放置し続けてきたのか?
①魚の体にフッキングする
②魚が警戒して喰ってこなくなる
バイブについては、よりによってこの2つの両方が起こりうるのでどっちの話なのか増々わけが分からなくなります。
①の方の問題は、この記事とはほぼ無縁です。軽いバイブをゆっくり巻いて使う釣りではあまり起こらず、魚が小さい場合にも起こりにくい。
②の方ですが、私は正直実感がありません。同じバイブを同じコースに20投ほどした後、「次の1投で最後にしてルアー変えるか」と思ったとたんに釣れたりとか、バイブを投げ続けて反応がなかった後に、次々に違うバイブを試していって釣れるバイブに行きついたり、その日反応の良いバイブは使い続けてもずっと反応が良い、ということを何度も経験しています。そもそも相手は群れで回遊してくるセイゴだと考えた場合、1匹が警戒しても、警戒していないほかの何匹かが釣れればよい、と考えれば良いはずです。
■終わりに
相模川における数年間にわたるバイブレーション生活を一気にまとめてみようと書き始めたのですが、やはり網羅的かつ体系的にまとめることの難しさを痛感するばかりで、言いたいことの半分も書けないままに長文となってしまいました。釣り方やルアーのことについてはもっと書きたかったハズなのですが、いずれ時間ができた時に別記事とさせていただきます。とはいうものの、この記事の情報だけでも十分にバイトを得ることができるよう情報は盛り込みました。とにかくワンバイト欲しい方のお役にたてれば幸いです。
バイブでの釣りは2022年夏ぐらいから2024年秋にかけて大活躍だったわけで、当時はバイブが最強だと信じていた私ですが、実は2025年現在はそう思っていません。ライトプラグでもっとキャッチ数が伸ばせることがわかったからなのですが、そちらについては後日別の記事にて。それにしても、得られるバイトの数についてはやっぱりバイブ最強だと思います。
以上


・フッコ以上のサイズの魚の魚影が薄い相模川で
・サイズを問わず、とにかく1匹目のシーバスに会いたい
・行ったからにはノーバイトで帰りたくはない
・バイブのブルブルとした巻感が好き
・バイト連発を味わいたい
・中級者の方はわかりきっている内容なので読む価値があまりないかもしれない(笑)
■序論
まず先に断っておきますと、私、何をやっても爆釣できない川(神奈川県を流れる相模川)でシーバス釣りをしております(笑)。シーバスゲームにおけるバイブレーションと聞くと、デイゲームで遠投して早巻きしていたらリールを止めてくるようなドスッとしたバイトが出てロッドがググっと曲がりこむ、というシーンが思い浮かぶ人が多いのではないでしょうか?しかもフッコサイズが連発する、というようなYouTube動画をたくさん見て、「シーバスのデイゲームってこんな感じで簡単に釣れるもんなんだ。。。」と思った人も多いだろうし、実際に何年かやっている方であればそういった経験をしたことがあるのかもしれませんね。
残念ながら相模川でそんな経験ができることはまずないです。0%とは言い切れないけれど、年間100回どこかしらにエントリーして3時間投げ歩いて、2年間続けてそんな経験をできる人が1人いるかいないかでしょう。私は6年やってても0回です。まあ2年ぐらい続けたところでダメだと理解し、それ以降はあまりメタルバイブ遠投早巻きなんてやってないですが。
遠投できる13g以上程度のメタルバイブの強い波動に対し、喰いついてこれるようなフッコサイズが入ってくる上流・中流域でウェーティングゲームで、、、となると、3時間と言わず、1時間以内にボトムを打ってルアーが変形するかロストするか、という問題もあり、そもそも水深のない相模川に適したアプローチではないと言ってしまえばそれまでです。
ここまで悲観的なコメントを書き並べましたが、そのような相模川での釣りであることを前提としつつ、メインターゲットは相模川でも例外的に魚影の濃いセイゴを中心にすることとして、バイブのブルブルという巻感とバイトが連発する釣りを楽しむ方法をこの記事にまとめようと思います。2022年から2024年まで、私、ほとんどの魚をメタルバイブで釣っておりまして、例えばアジング用のワームなどを使って私よりたくさんのセイゴを釣った人は何人もいると思うのですが、バイブで、となると相模川では私の右に出る人はいないんじゃないか?というぐらいやりこんでいます(笑)ので、一部のアングラーさんに有益な情報となると幸いです。「狙ってまでセイゴなんて釣りたくない」という人には役に立たないかも?いや、私この方法で79cmを2匹釣っていますよ。
■バイブレーションのサイズの選び方について
端的に結論を書くと、バイブレーションは想定するベイトサイズの半分ぐらいまでの大きさのものが適切、と言っていいと思います。
バイブに限らず、波動が強いルアーは魚が感じる存在感も大きい、ということです。フィールドのアベレージサイズが20cmとした場合、5.5cm 13gのメタルバイブを投げる(ということは11cmのミノーを投げるのと同じようなこと)なんてことを続けても、まあ釣れませんよね。時々ガッツのあるやつがバイトしてくることもあるでしょうけど、例外であり再現し続けるメソッドではないです。この例の場合、適正サイズは3gなどになります。
要は、バイブは他のルアーより、より小粒のものを選ぶ必要がある、とだけ覚えておきましょう。5.5cmのルアーは世間では十分小粒と表現されますが、バイブの場合意味合いが違ってくる、ということです。
■バイブの水受けと波動の種類
いくつかのバイブを巻くと気づくこととして、単にバイブといってもアクションの仕方(しかた)に違いがあります。大別すると
① ロールに近い動きで水を切りながら進む、アングラーは軽い巻き心地を感じるもの
② 水を強くかんでウォブルして進む、アングラーは強い引き抵抗を感じるもの
があります。これに加えてバイブの周波数の高い/低いなどもあり、厳密には1商品ごとにすべて異なり色々なのですが、せめて①②ぐらいの理解は持った方がいいと思います。釣果にも違いが出ます。
「ぶっちゃけメタルバイブはどれでも大差ない」などという軽率な発言をするYoutuberさんを多々見てきましたが、そんなことを言われると絶句します。全く分かっていない。というかどんなバイブでも釣果に差を感じることができない、釣れすぎて幸せなフィールドで釣りをしている証拠です。初心者の方、こういうYouTuberの話を信じて釣りしてたら私みたいに大失敗するので要注意です(笑)。
ザックリですが、①のタイプは早巻きに使いやすく、マルの反応が良く、②のほうは遅まきでヒラの反応がいい、更に最近ヒラセイゴの個体数が多い相模川では②のほうが有利、と言えるのですが、詳細なアプローチについては別のパラグラフで書かせてください(長くなりすぎた場合は別記事にします, 汗)。
■狙いどころ
一旦、ナイトゲームに絞った議論とさせてください。最近、夜しか釣りをする時間が取れなくてデイゲームでの検証量が少なすぎて論じるだけの情報を持っていないのが本音です。ところで、シーバス界隈ではバイブはデイゲーム特化のツールと表現されている気がするのですが、とんでもないことです。バイブはナイトゲームで大活躍します。
個人的な見解で、かつ例外は常にありますが、一般的にナイトはボトムを攻める必要がないのでロストも少なくそういう意味でもおススメです。
ナイトだと場所が絞りやすく、まず1匹釣りたい人は明暗を攻めればOK、なのですが、念のため一言加えておくと、明暗、というより明だけで良いです。世で聞く典型的アプローチは、明からアプローチして、暗に寄せていき、暗に潜むシーバスに喰わせる、というものですが、相模川は明に打ち込み、明で喰わせることが多いです。暗で喰わせた実績は私はゼロです。厳密にいうと、暗が近くにある明に打ち込み、光の角度を考慮すると水中深くで暗になっている場所(縦方向の明暗)が良いこともあるのですが、細かいので一旦忘れても良いでしょう(笑)。
もう一つの要素は、流れ、ですが、流れははっきり言って不要です。一番いいのは、上げ潮の影響で川の流れが相殺されて水が止まった状態の時です。緩やかな上げが続くような夜は長く時合が続くときが多いです。補足すると、流れがないほうがバイブの良さを出しやすい、操作しやすい、ということが大きいですが、まあ、実は本音を書くとバイブ以外でも流れは要らん、と私は思っていますが。
■おススメのルアーは?
FIMOのブログって、メーカーを問わずおススメのルアーとかを紹介してもいいのだろうか?規程を読んでも読み方が悪いのかわかりませんでした。指摘があったらこの部分は削除しますね。
釣果実績があるバイブは多々あり、しかしおススメとなるとその中でも比較的良いもの、ということになりますので、難しいです(要は実績が多くてもイマイチと思っている商品がたくさんある)。釣果だけでなく、渋い日にも1本ひねり出す強さのようなところ等、主観的要素も含めたおススメランキングは下記です。
1 アメバイブ1.7g
2 ジグパラブレード 3g
3 ジグパラブレード 5g
4 アメバイブ 3g
これ以降は、上位と比べるとお薦めできるレベルではないけれど十分釣れます(笑)。
5 ゲキブル 5g
6 小鉄 3g
7 鉄panバイブ 3g
8 ジグパラブレード 7g
考えてみると、セイゴといっても魚のサイズによって(20cmか30cmか)全然おススメは変わりますね。。。ジグパラ5gを3位に入れるべきかかなり悩むところ。
あまり商品名は気にせず、むしろここで意識すべきことは、20cmのセイゴをターゲットにした途端、いわゆるシーバス用バイブレーションとして販売されている商品は除外したほうが良い、ということでしょうか。シーバス界隈はセイゴを釣ることを目的にしてはいないのかもしれません。
再度になりますが、FIMOのブログでメーカーを問わずおススメのルアーとかを紹介してもいいかがわからないので、書いても無駄になる可能性があるのでここまでにしておき、もし指摘が入らなければ、後日、ルアーの切り口で詳細な記事を別途書くことにします。
ちょっとだけ今日に至るまでの数年間のストーリーを書くと、ジグパラブレード5gでいい思いをたくさんした後、魚のサイズが小さくなってきて(20cm前半以下)釣りにくくなったので、ジグパラブレード3gの活躍が増え、ジグパラがネットで安く手に入らなくなってきたので代替品を探していたらアメバイブシリーズに行きついた、という経緯があります。皆さんも何か良い思いをしたルアーをきっかけに、さらなるルアー探しの旅を楽しんでいただければと思います。
ちなみにジグパラブレードが3種類登場していますが、同じシリーズだから同じようなものでサイズだけが違う、と思ったら大間違いです。バイブに限らず、ルアー全般に言えることですが、サイズ/ウエイトが違うと、ブランド名は同じでも全く別物になります。初心者の方は肝に銘じておいてください。
■具体的な釣り方
具体的に書き始めるときりがないので、この記事では初心者さん向けに、陥りやすい間違いを正すような内容にしようと思います。
キャストについてですが、着水前にフェザリングでゆるやかに失速させて落とすようにしてください。小型バイブはいわゆる「エビる」可能性がとても高いですが、フェザリングに慣れるとほぼエビらせずに快適に釣り出来ます。ちなみに、フェザリングは急ブレーキをかけて、ルアーが空中でつんのめって跳ね返るような状態もNG。確実にエビります。
着水後のフォールについても、こちらも主にエビり防止のためテンションフォールがおススメです。買ったばかりのルアーを数回投げて50%以上エビるような状況を経験すると、うんざりするというか、不良品を買ってしまったのかと思ってルアーチェンジしてしまいますが、フェザリングなど対策を少し練習するとエビりは激減するので、ここは一旦冷静になって練習してください。
続いてリトリーブですが、まず、バイブは早巻きするものだという考え方を捨ててください。
新しいバイブを買って、まず真っ先に確認していただきたいのは、そのバイブがブルブルし始める一番遅い速度を理解することです。その速度がそのバイブでの最も主力となる速度と考えてください。巻き速度の話については議論すべき点は多いと思います。ブルブルしない速度で巻いて釣れることもありますし、巻かずテンションフォールでバイトが取れることもあり、もちろん少し早めに巻いて強い波動にしたら喰った、なんてことも色々ですが、再現性のあるバイトを高頻度に発生させていく場合、ブルブルは使い、かつ遅い速度を使うほうが良いでしょう。
そのバイブがブルブルし始める一番遅い速度ですが、だいたい1秒に50cm弱(3000番のハイギアリールで2秒に1回転)ぐらいだとナイスです。その速度から1秒1回転弱ぐらいまでの速度を使って80cmから20cmぐらいまでのレンジを攻めてみてください。
結果は1,2投で出ることが多いものの、場所によってはトレースコースを色々試すなどあると思うので、10投20投して反応がなかったら次の明るい場所に移動。日によって魚がたまる場所が違うためランガンは効果的です。これでよっぽど悪い日でなければバイトに会えることは間違いないでしょう。
■魚が喰ったら
どうバラシを防ぐか、という点についてはシーバスバイブレーションゲームにおける最大のテーマであり、更に相手が20cmのセイゴとなれば地獄絵図です(笑)。どうやってもバレますし、どのルアーかによっても対処法が異なるのですが、最近有効だと思っている方法で、かつ世の中では有効だと言われていない方法を紹介します。
・喰われたら巻く
・ロッドをあおらない(ロッドでアワセをいれない)
・ティップは下を向ける、何なら水面に突っ込む
結果として、巻くことでフッキングします。すぐエラ洗いで水面に飛び出してくるのですが、ここで早く巻くことでエラ洗いを潰し(エラ洗いしきれずに横倒しになります)、更に浮袋で浮かんだシーバスはそのあと水面をすべるようにして回収できます。目の前に来たら抜き上げてキャッチですね。相手に主導権を一切与えず勝利(笑)。
ロッドで合わせようとするとフッキングに失敗しますし、ロッドを曲げて仕事をさせるとバレる可能性は高くなる、という認識です。とはいえ、ロッドを曲げることこそが釣りの面白さの一つだと思いますので、曲げつつバラさない方法が世間では研究されていますから、そういった情報もご参考にしつつ、一方で水面にティップを入れるのはエラ洗い防止にはそれなりに役立ちますので試してみてください。勢いあまってロッドを足元で折りませんようくれぐれもご注意ください。
余談ですが、ロッドを曲げた状態でエラ洗いされてバレると、小型のバイブはアングラーめがけて飛んできます。ロッドの曲げ方にも注意が必要ですね。
■なぜワームを使わないのか?
セイゴなんてワームで釣れるじゃん、という話。
バイブにどっぷりハマる前はワームを使って釣ることもあったのですが、バイブの威力に比べるとかなり見劣りするという点と、何より相模川下流には多数のフグがいることもあっておススメできません。アルカリ、ドライブスティック、デスアダーなど即座に真っ二つ、もしくはハチの巣にされるので、所感としてはセイゴが釣れる本数より、かじられて殉職する本数のほうが多くなると思います。あっ、あとフグ自体もバイブでちゃんと釣れます(笑)、ちょっとした癒しになります。
■バイブを使うとスレやすいという件?
まず釣り界隈では「スレ」という単語が2つの意味を持ち、極めてミスリーディングです。この問題を先輩アングラーたちはなぜ放置し続けてきたのか?
①魚の体にフッキングする
②魚が警戒して喰ってこなくなる
バイブについては、よりによってこの2つの両方が起こりうるのでどっちの話なのか増々わけが分からなくなります。
①の方の問題は、この記事とはほぼ無縁です。軽いバイブをゆっくり巻いて使う釣りではあまり起こらず、魚が小さい場合にも起こりにくい。
②の方ですが、私は正直実感がありません。同じバイブを同じコースに20投ほどした後、「次の1投で最後にしてルアー変えるか」と思ったとたんに釣れたりとか、バイブを投げ続けて反応がなかった後に、次々に違うバイブを試していって釣れるバイブに行きついたり、その日反応の良いバイブは使い続けてもずっと反応が良い、ということを何度も経験しています。そもそも相手は群れで回遊してくるセイゴだと考えた場合、1匹が警戒しても、警戒していないほかの何匹かが釣れればよい、と考えれば良いはずです。
■終わりに
相模川における数年間にわたるバイブレーション生活を一気にまとめてみようと書き始めたのですが、やはり網羅的かつ体系的にまとめることの難しさを痛感するばかりで、言いたいことの半分も書けないままに長文となってしまいました。釣り方やルアーのことについてはもっと書きたかったハズなのですが、いずれ時間ができた時に別記事とさせていただきます。とはいうものの、この記事の情報だけでも十分にバイトを得ることができるよう情報は盛り込みました。とにかくワンバイト欲しい方のお役にたてれば幸いです。
バイブでの釣りは2022年夏ぐらいから2024年秋にかけて大活躍だったわけで、当時はバイブが最強だと信じていた私ですが、実は2025年現在はそう思っていません。ライトプラグでもっとキャッチ数が伸ばせることがわかったからなのですが、そちらについては後日別の記事にて。それにしても、得られるバイトの数についてはやっぱりバイブ最強だと思います。
以上


- 8月25日 08:28
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