ブログ https://www.fimosw.com/ 釣果情報・シーバス、メバル、イカ、チヌ、青物、ヒラメ、マゴチ...ソルトアングラー支援サイト、日本最大のWEB釣り大会『凄腕』、釣り動画fimoTVなど(会員登録無料) ja ルアーのフックが錆びることについての考察(2025年11月) https://www.fimosw.com/u/TesterK/fia61revsuy9fn 2025-11-27T18:57:00+09:00 ・釣行のたびにルアーを洗っている人
・ルアーを洗うのはそれなりに手間である、と認識している人
・ルアーのフックが錆びるのは、絶対ダメとまでは言わないができれば避けたいと思っている人
・私と同じく、完全な海ではなく、塩分濃度が低めのエリアで釣りをしている人
・えっ?ルアーって使った後に洗うものなのですか!?と、今ビックリしている初心者さん(笑)

■序論

釣行のたびにルアーを洗っています。ルアーフィッシングを始めて、3カ月ぐらい経った後に、錆び防止のために洗うのが常識だということを知って洗い始めて以来、約5年半、基本的に釣行後毎回洗っています。

今回の記事では、その洗い続けてきた経験をもとに私なりの気づきやノウハウを記事化します。理論的というか科学的な分析は他の方に任せます。ですので、一部科学的観点に則った部分もあるかもしれませんが、どちらかというと5年半の運用において分かったことを書きます。そして科学的な観点に則ってこの議論を述べているプロや経験者さんたちがこれまでに構築してきた常識を一部否定します。

まあ、私のような存在感のない壱アングラーが何を述べても、まさか理論派の人に怒られることはないと思いますが、私の意見を否定する人に先に言っておきますと、5年半の運用上そうだった、という内容なので事実なので否定しても無駄です(笑)。

※錆びる/さびる/サビる、が混在するかもしれませんが同じ意味です。

■エピソード「洗ったら全部錆びた」
ルアーフィッシングを一人で始めたので、知らないことだらけで、釣行後に洗う、なんていう発想がありませんでした。始めて3カ月以上経っていたと思いますが、youtuberさんの発言の中で「釣行後にルアーを洗っているときに、、、」というくだりがあって「えっ?洗うの?」と思ったところから、色々調べて、洗うイコール錆びを防ぐ、その心は「塩分が大敵」というような情報を得たわけです。これまで洗っていなくても錆びた認識がなかったので、洗う必要性に気づかず、非常に驚きました。「しまった。これまで洗ってないから、錆びやすくなってしまっただろうな」と。早速、次回の釣行後にルアーを洗いました。とてもすがすがしい気分になったのを覚えています。^^。

しかし、数日後(だったか次の日)、私はもう一度さらに驚くことになりました。なんと!洗ったルアーのフック全てが錆びたのです。

それを見てはじめは、「ああ、これまで数カ月洗っていなかったから洗っても手遅れだった」と従順なことも頭をよぎりましたが、すぐにこれは違うとわかりました。洗って濡れていたから錆びたわけです。

■その後の「錆」対策

「洗っていなくて錆びていなかったものが、洗って錆びてしまった」
この経験が私の錆に対する考え方の基軸となっていきます。
その後も色々なオンライン情報にあたっていくと、洗うことではなくむしろ早く乾かすことが重要と話している極一部のプロアングラーさんがいてかなり共感はしたのですが、まだ腹落ちしませんでした(まだ100%安心できないという意味)。

同じ1滴の水がある場所に付着した状態で1時間かけて乾くか、3時間かけて乾くか、、、いずれにしても同じ1滴の水がその位置に乾くまで留まったという点で同じではないかと考えていくと、、、 やはり安心できない。

ということで下記のように対応しています。

①ルアーチェンジの時の対応

まず、ルアーチェンジするとき、濡れたまま何もせずボックスに戻すのはNGです。
周りの未使用ルアーに水がつくから?というような部分を気にしているプロアングラーさんもいたのですが、いや、気にすべきポイントがズレている気がする。。。

水から出てきたルアーのボディーの水濡れも気になるかもしれませんが、一番水が溜まりやすいのはリング周りです。ぱっと見はわかりにくくても表面張力?などによって幕が張って相当量の水が残ります。まずこれを徹底的に飛ばします。

とはいえ、拭き取る余裕は釣行中には流石にないので吹き飛ばします。フーフーするんです(笑)。いや、もうちょっと勢いよくフーッフーッ!(笑)
唾をつけないように気を付けることも忘れずに。

リング等に付着した水の量を1/5にできたら、そこに留まる塩の量も当然1/5になるので防錆び効果は無茶苦茶高いと思っていますが、残念ながら2025年11月現在、同じことをしているアングラーさんを見たことがありません(笑)。相模川のおかっぱりで頻繁にルアーをフーフーしている人がいたら間違いなく私ですね。

ブレードやティンセルなど、水が留まりやすいものはフーフーだけでは心配で、何かで吸わせたり拭き取ったりすることもあります。いずれにしてもルアーを使い終わった瞬間にすぐに付着した水の量を減らすことは非常に有効です。科学が苦手な私でも、この点は科学的に正しいと思います。

②洗ったときの対応

考え方は先ほどの①と全く同じですが、バケツを使って2度水洗いの後にとにかく徹底して水を飛ばします。先ほどのフーフーもするのですが、20個近くルアーを使った日にコレをやると真面目に酸欠を起こします(笑)。

拭く/吸わせる方が利口ですね。いろいろ方法はありますが、布系よりも紙のほうが良いです。厚めのキッチンペーパーで触ってあげると、先に述べたように、リング周りなどから意外なほど水がしみ出てくることを実感いただけると思います。水を吸わせる&エコという点では布系も良いのですが、かえしのついたフックが突き刺さったとき取り外す手間を考えるとやめたほうが。キッチンペーパーだと破れて使えなくなれば交換すれば良いわけで。ちなみに、キッチンペーパーも破れない限り乾かして再利用できるので十分エコですよ。

ここで、洗い方にはこだわらないのか?という点については、下記理由からこだわりません。
・そもそもルアーチェンジの際に水を飛ばしているのでルアーに堆積した塩が極少ない
・過去の経験からそもそも洗うことの重要度は低いと思っている

以上、フィールド①と帰宅後②の2つの対応を書きましたが、実感としては①の対応が効果は圧倒的に高いです。しかし、世の映像作品を見る限り、ルアーチェンジの際にリングについた水を気にしていると思われるアングラーさんは皆無で、何も気にせずボックスに返していて、私はそれを見るたびに心で突っ込んでいたりします、「コイツはプロなのにダメだな~」と(笑)。と同時に日本で唯一、フィールドでフーフーやっている私は錆対策で日本の先頭に立っているのではないか?と思ったりして(爆)。

あるプロアングラーさんが、釣行後のルアーの洗い方を動画で紹介していたことがあったのですが、磯など塩分濃度の高くないフィールド(リバーシーバスなど)での場合、軽く水洗いジャブジャブ程度でOKらしく(この点は私のやり方と同じ)。洗った後は絡み合ったルアーをほどきながら開けたところに置いて、これで置いておけばOKです、と言っていましたが、その動画を見て「えーーーっ!!それやったら全滅ですよ~」(正確に言うと錆び始めるきっかけとなる)と一人ツッコみました。

■対策してもいずれは錆びるという現実

ルアーによって差はかなりあるのですが、最後の最後はやはり何をやっても錆びてきます。

この点も科学ではなく運用からの実感で書くと、
・1回の釣行で何回もローテされて使うルアーのほうが錆びやすい(当たり前か。。。)
・いい魚を釣った後に錆びやすい
・洗った後に錆びやすいのはリング周り、フックのアイの部分、乾かすのを怠ると如実。
・にもかかわらず全然錆びてこない優秀なヤツがごく一部ある。リバーシーバス用のルアーメーカーではなくソルト用のメーカーという点が関係しているかが気になっている。
・主に淡水用という認識だけど、ブラックコートのフックも比較的錆びにくいように感じる
・16番とか18番といった小型フックはなかなか錆びてこない
・有名ルアーにもかかわらず釣れてないルアーはあまり錆びてこない(笑)

ごくたまに例外はあっても、よく釣れるルアーは出番が多くなり、水にさらされる回数が増えると最終的に錆びることは避けられないという、当たり前のことですね。。。小型フックは水の溜まる量が少ないということかもしれません。

錆の進む速度だけでなく、錆の種類にも、茶色いヤツが付着してくるような錆、黒ずむ錆、アオカビのような錆、などいろいろあるなという点も特筆すべき点ですが、長くなりそうなので割愛します(どういった錆が釣果にどのように影響するかも気にはなりますね、誰か教えてください)。

というわけで、自分はフィールドでも帰宅後も錆対策を真剣にやっている、意識の高いアングラーだ!みたいなことを言っておきながら、結局、最終的には錆びさせてしまっているんですよ。。。

■ここで5年半の経験から悩み始めているいくつかの点

釣行を深夜27時(3時)ごろに終えて帰宅し、ルアーを洗う作業は28時台、となるとかなりのクタクタです。30分でも早く寝たいところ。しかし、洗う作業そのものは大した時間をとりませんが、乾かす作業には時間を要します。

以前に1度、洗った後のルアーを平らなところにドサドサッとおいて、次にリールを軽く洗ってルアーの水が多少落ちてから拭く/乾かそうと思ったところ、もうすでに意識がもうろうとしていたせいか、ルアーを乾かし忘れてしまったことがあったのですが、次の日に起きて気がつき、まさに「ああやっちまった」状態です。複数のルアーが一気に錆び始めてしまいました。一撃必殺(笑)。

そもそもの問題として、鉄を水にさらすことが錆びる要因の一つなのに、フックの錆対策が水で洗うこと、という点が大きな矛盾を含んでいる気がします。諸刃の剣って感じです。

一方で、使ったルアーのいくつかがボックスの奥に入り込んで、洗う時にピックアップし忘れたため洗われなかったことは何度もあるのですが、その発掘されたルアーがそれで錆びてしまった経験(あるいは錆が進んだ)はありません。

ここまでくると悩んでしまうのは、果たして帰宅後のルアーを洗う行為は私の人生に必要かと?答えを言うと、相模川で釣りをしているとルアーに生臭ささというか、どぶ臭さが残ることがあります。ですので洗い続けるのでしょう。

ところで、全く別の観点として、もしかすると
「我が家の水道水が錆びやすいだけ?」

■おわりに

これほど書いて、結局何が言いたかったかをまとめると

・ルアーの錆対策はルアーチェンジの時が一番効果的/重要だと思う
・ルアーを洗うのは、水を使う以上、錆の観点で危険行為であるということを忘れずに
・むしろ洗わないほうが錆びないんじゃないか?という問題提起

私と同じように、「ルアーは洗うものだと聞いて洗ったら錆びました」という初心者さんをこれ以上増やさないために。

そして、5年半洗い続けてきた現時点(2025年11月時点)の私の考察を記録するために。

以上
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初心者テスターK