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山先亮一

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第1話 手は抜けない


 
アウトレンジ追加機種でチラ見せしたORS-94P。



メーカーとテスターがどのようにロッド開発をしているのか?


・・・私は今までどこか違う見方をしていた。

 
最近は、メーカーが用意したアイテムを有無も言わずに「これ良いねぇ~」なんてショー的要素がテスターには要求されると思っていたのである。

 
「とんでもない!」それを今回は痛感したのでした。
 
 
今回は、少しでも商品が生まれるまでの事柄を皆さんに知って頂く為に
※少しでも、これからテスターとかメーカーと絡んで商品の開発にかかわりたいと思っている方に

 
回を含む、3回に別けて私の体験記を書き込もうと思う。




お付き合いの程、よろしくお願い致します(^^ゞ


・・・少しシリアスに行きますよ~!(^^)!




では、本題へ。




まずは一本のメールから始まる。
 
GMから「アウトレンジ」に関する追加アイテムのリサーチである。



「アウトレンジ追加アイテム」私のイメージの中で、追加アイテムとして必要なアイテムは、やはり私の得意とするスタイルが頭に浮かんだ。



※私のログを読んでくれている方なら分かると思いますが、私は強烈な張りのロッドが大好きで、張りが強いとされてるロッドを
GMとお付き合いする以前より、色んなロッドを試して使ってきてました。

 
 なので今回のリサーチは、まさに天からの声に等しい!
 即座に返答しようと思うが、急に色んな事が頭に出て来てメチャクチャに成ったんです。

 
 「パワーロッドならこうしたい!」いや「パワーだけではないシーバススタイル」いや他のメーカーに無い・・・・

 
 ・・・いったい私のイマジネーションに必要なアクションとは何か?
 即返答出来ると想像はしていたが、実際に成ると戸惑う事ばかり。
 


実際、今年から付き合い始めた新参者の私に、声が掛かるとも思っていなかったのも事実。


 
 
そんなこんなで、取り合えずは自分が描く「理想像」をGMにぶつける。
 
 
そんな葛藤が薄れ始めた頃に、GMからのテストオファーが入る。
内容は結構シビアな要求・・・。


しかし、テストする竿の雰囲気を確認すると、私の感覚に近いと感じた。


こんな新参者の私にいきなりロッドテストをさせてくれる事に戸惑いはあったが、光栄な事!


 
勿論、他のテスター陣にも同じ事は告げられているとは思うが・・・



同時に「これは手は抜けない!」的な衝動に駆られる。



しっかりとした現場テストをして、今までの少ない経験と知識、フィールドから得るモノを全て捧げよう!と、思った。


それがテスターの義務なのだと思った。






届いたプロトをテスト。


1stサンプルは微妙な出来・・・。お世辞にも良いとは思えない。


聞いていたイメージ、私のイメージとかけ離れている。



私が重要視しているのは【強烈な張りから生まれる操作性】それが出来れば。


「急流域の150m先で掛ける」

 
「シビヤな状況でも遠投が利く!」

「シモリのあるポイントで、強引に浮かせる」

「ストラクチャーから強引に剥がせる」

 
・・・要は今までヨダレを垂らして見て見ぬフリをしていたポイントに打ち込めるのである。


でもそれは、かなりの高次元で成り立つと考えている。


そもそも、どのシーバスロッドのブランクも【対:魚】では、どんなサイズでも捕れるだけの潜在能力はあると個人的には思っている。


その潜在能力をシビアなアプローチが必要とされる昨今のシーバスシーンにおいて、小さく細いフックや細いラインの影響で引き出せていない。


しかしながら、その小さく細いフックやラインが無ければ、今のシーバスシーンは成り立ち得ないのも、必然的なのである。


・・・要はシーバスを相手にした【対:魚】のロッドではなく、【対:フィールド】でのロッド作りが重要なのだと私は思う。


全国には様々なフィールドがあるので、そこに照準を合わせるのに私の住む四国はかなり特殊な海域があり、
ターゲットサイズもデカイ為、テストには持ってこいだと自負している。




話が長くなりましたので、続きを。。。(((^^;)


1stサンプルテスト後、GMに連絡。


「あーだ、こーだ・・・はい。はい。・・・これを、あれでみたいな」事のミーティング。

このイメージのやり取りが命なんですが、イメージは言葉にするのが難しく、イメージも言葉もとらえようによっては全く違う意味になる。


 
若干、気を使った言い回しも命取りだと思うのだが・・・

 
でも、GMは「思った事をガンガン言って欲しい。でないと見落としが出ますよ!」と言ってくれた。

 
これで、気が楽に成り私の持っていた意識が急浮上したのである。


文句?・・・いや文句では無く思った事を聞くようにしたのである。

 
何せ私にはロッド作りのノウハウはないので、質問も納得出来るまでする。


「ここをこうしたら、どうなります?」

ガイドをこうしたら、どうなります?」

外径をこうしたら、テーパーをこうしたら等。。。」


実際GMも、うっとおしかったと思う(笑)


だって、俺しつこいもん(笑)


これが僕のテスターとしての本当の意味で始まりだった。





つづく。






 

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