個性豊かなスピニング達

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最近はトラウトルアーもフィネス化してベイトをカスタムして使うのがトレンドとなっているようで、ベイトリールはデザインだけでなく、性能もかなり向上しているんだろう。
同じくスピニングもどんどん進化して、ありとあらゆる回転部位にベアリングが組み込まれ、ベールアームの回転バランスが取れててブレないのが当り前になっているし、セルフメンテはかなり難しい。

そんなスピニングの著しいし進化の傍ら、失ってしまったものがある。
それはリールの個性とも言える巻き取り時のラチェット音である。

あのカリカリカリ…という、いかにも機械であることの証しであり、実に原始的な構造がもたらす耳障りいい音が現代のリールは発しなくなった。
あの音がラインを伝って魚が逃げてしまうという釣り師も少なくないと思うが、自分にとってあのラチェット音はリールの個性であり、声のように想える。
時として、喧しく感じることもあったり、静かにしろ!と想ったりすることもある。
しかしリールそれぞれのラチェット音で、やっぱPENNはよかばい!とか、ダイヤモンドはギアの精度が高くメーカーの拘りが感じ取れたり… などそれぞれの個性を感じ取れる特徴だと思う。
組み合わせるロッドによっては微かに振動が伝わってくることもある。

古いスピニングリールは現代のリールと比べると間違いなく性能は劣るが、永く使えるようメンテしやすい構造で作られている。

年寄りだから使った後はしっかりメンテして労わってあげないとすぐにガタがくるし、海で使ったらメンテしないとすぐ錆びる。
そんな手がかかるところがまたいー!

さて、今年の解禁はどのスピニングを先発にするか、贅沢な悩みを楽しもうと思う。

もし、昔親父さんが使っていた古いリールが出てきたら使ってみて下さい。
きっとそのリールの歴史やメーカーの拘りなどが感じ取れるはずです。


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