翠の渓に溶けゆかん

  • ジャンル:釣行記
7月半ば。
 
おっちーさんの案内で、涼を求めて渓流へ。
 
早速、マイナスイオン発生装置がお出迎え


 打たれたい・・・・・

 
こぞって写真を撮る観光客の中で
異彩を放つウェーダー姿の3人
 
川沿いに渡された遊歩道には
ミュールにワンピの女子もいる。
 
うぅむ…思い切り、観光地。

こんな入渓ポイント、初めて。
 
渇水で通常よりだいぶ水量が少ないと言うし
オサカナ、いるのかな…
 
なんてちょっと不安に思っていたら
相変わらずマルチなこちらの先生
開始数投目に、さくっとGET!

 はいはい、ブルックさん、いるんですねw

 
勇気を貰って、釣り開始。
 
おっちーさんに逐一指示を頂きながら、
渇水の中でもサカナが付きそうなポイントを狙う。

狙う。

・・・狙いたい、んだけど。
 
水量が少なく、流れの速いこんな川では
渓相や流れを見極めて、トレースコースを思い描きながら
ピンポイントキャストを一投目から決めるのは勿論のこと、
着水直後から、キビキビとルアーを動かすことが重要。
 
勝負はほんの数秒。
 
なんとなーく投げて
ぼーっとリトリーブしてるようじゃ
絶対にダメなんである。
 
おっちーさんも、浅川さんも、これを難なくやってのける。
 
が、私は、何一つ、満足に出来ない。
 
たま~にボチボチなところに着水しても
リトリーブがワンテンポ遅れるから、チャンスを逃す。
 
やんちゃなオサカナが飛び出してきてくれても
流れに乗せて、有効なコースを泳がせられないし、
キレのある魅せるトゥイッチも出来ないから
一瞬チェイスされるのみで、食わせるに至らない。

このヘタクソがぁぁぁぁっっ
 
こんな癒しの環境じゃなかったら
爆発しそうなくらい、もどかしい。


 
一方、つきっきりで指導してくれるおっちーさんは、
ちょっと投げればこの通り。

さすが。


 
 
渇水の川だからこそ、サカナが付ける場所は限られる。
 
その場所を見つけて、やるべきことをやれる人は、
難しい状況と言っても、こうやってちゃんと釣れるというわけ。
 
 
褐色の魚体に、オレンジの挿し色が鮮やかなブルックさん。
 
うぅ、私も釣りたいよぅ・・・

貴重なポイントを譲ってもらっているのに
技術不足でサカナを誘い出せない。


 足元注意

 

悪戦苦闘すること、2時間。
 
日も大分高くなった頃に、ようやく私も初めてのブルックをGET。


 
元気良く、早々にお帰りになって、美しい魚体を撮り損ねたので
先生のオサカナをご堪能下さい


 
イワナに似ているけれど、艶やかな色合いが独特のブルック。
 
トラウトはどの種も本当に綺麗。
 
 
と、うっとりしていたら、突如土砂降り
 
鬱蒼とした森の中なのに、あっという間にずぶ濡れに。

遠く雷鳴も轟き、山の天気、恐るべし。
 
足早に車に戻るも、雨はなかなか止まず。
 
14時を回ってようやく小降りになったところで、茶屋でお昼休憩。
 
舞茸蕎麦と柚子味噌団子で英気を養い(太るよ・・・)
悶絶の訓練タイム、再開。
 
 
あのエグレに・・・
 
あの白泡に・・・


 
じぇんじぇん、入らない

きっちり狙って、一投目で決めたいのに
見事なまでにノーコンで、ミスってばかり。

ルアーの泳ぎ出しも遅いし、
トゥイッチも、ジャークも決まらない。
 
改めて、自分の鈍臭さに呆れるけれど
先生たちはどこまでも辛抱強く、教えてくれる。

 
練習あるのみ
 
 
気が付けば辺りは暮れて、夕方の時合到来。
 
ようやく、ようやくGETして「やっと釣れたよ~!」
と先生たちに呼びかけようとした途端にフックアウト。

一方、おっちーさんはきっちりと〆の一匹。


 辺り、真っ暗・・・
 
緑濃い清流での、贅沢な一日はここで終了。
 

 
渓流でもまさにプロ、な浅川さんに
玄人裸足なおっちーさん。
 
お二人が当たり前に繰り出すテクニックの一つ一つは、
どれも豊かな経験と、努力の積み重ねがあってこそのもの。
 
それをこうして間近で見られだけでなく、
手取り足取り教えてもらえる私は、なんと恵まれていることか。


自分の未熟さは、歯痒くてたまらないけれど
手練の二人が詳らかにしてくれた渓流Gameの奥深さ。

少ないチャンスを生かして、警戒心の強いトラウトを誘惑する。

そんな釣りが、いつか出来るように。

 

学びの歩みは亀より遅いけれど、目標はきちんと見えている。
 
二人の背中を追いかけながら、また頑張るのだ。



 

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