たまわりもの

  • ジャンル:釣行記
ご無沙汰しております。
 
諸事情により、暫し地下に潜っておりました。
 
 
 
 
 
・・・嘘です。
 
 
北陸から帰京すると共に、1年半近くのお休みを終え
ようやく職場復帰を果たし、少々息切れ気味でした。 
 
リストラも行われたというのに、私の席を守ってくれていた会社に感謝。
 
理解ある上司と同僚に恵まれて、ありがたや。
 
「お勤めリズム」に馴染むのには、もう少し時間がかかりそうですが
ぼちぼち、ゆるりといこうと思います。 
 
 
それにしても、お仕事をしていると、1週間ってあっという間。
 
北陸FSが、もう3週間も前のことだなんて。 
 
金沢では今、八重桜が満開だとか。 
 
 
FS閉幕後。
 
North Craftテスターの皆様に 
という個性豊かな面々と夜の金沢へ。
 
非常に熱くて真面目な釣り話から
どこに着地するとも知れぬゆるい面白話まで。
 
殆どの方が初対面とは思えない盛り上がり。
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その頃、North Craftの御大は
救援物資を南相馬へと輸送中。
 
そんな熱いボスだからこそ
こんなに熱い人々が集うのでしょう。
 
 
スタンス、考えはそれぞれなれど
釣りへの真摯な思いはきっと皆同じ。
 
何かに真摯に向き合うということは
己に対して、真っ直ぐに、誠実でいるということ。
 
それは、実はとても難しくて
時には誤解されたり、誹謗されたり。
 
Honesty is such a lonely word
 
Honesty is hardly ever heard
 
なのだから。

 
容易な道ではないけれど、
だからこそ、それを貫いた時には
当人だけが触れられて
当人だけが理解できる
至宝に至るのではないかと。
 
きっと、それは天からの賜り物。
 

 
FSの翌週。
 
何とも幸運なことに、憧れのサクラマス釣行に
同行させて頂けることに。
 
ところが、聖地・九頭竜川は気温上昇と前日からの雨で
見事なまでの濁流へと変貌を遂げ…。
 
そこで、少々北上して、某所を急襲。
 
ご挨拶が出来れば、くらいに思っていたのだけれど
気が付けば、2週続けて金沢の土を踏むことに。

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この後姿は?
 
お二人とも、念願のサクラマス釣行。
 
その場にご一緒させて頂けるとは、何とも光栄な。
 
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震災後の三週間、怒涛の日々を過ごされた
北陸FS実行委員長・北出さん、
解禁と共に、心は北へ飛んでいた浅川さん。
 
北出さんの本拠地は加賀ではありますが、
金沢でも、さすがの『北陸のドン』っぷり。
 
名ガイドに導かれるままに
金沢の深い魔界を垣間見た数時間後。
 
水面輝く美しい朝。
 
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こんな街中で?と驚きながら
七分咲きの桜に彩られた川のほとりで
無心にロッドを振り続けていると、
春の朗らかな陽気に溶けていくよう。
 
地元アングラーさんが立ち並び、
その後ろを走り抜ける人、散歩する人。
 
富山の夜、ホタルイカ掬いに興じる人々の記憶も新しい中、
穏やかで明るさに満ちた人の営みに再び触れて
ほんわりとした温かさに満たされていく心地。
 
釣りが出来る、そのことが既にgiftなのだなぁ
なんて考えていたら、もっと大きなgiftが待ち受けていました。
 
日もすっかり昇り、暖かな春の日差しに
眠気誘われそうになる頃。
 
地元アングラーさん一押しポイントから、鋭い声が。
 
振り向くと、北出さんのロッドが弧を描いている。
 
きらきらの、ぴかぴかの
本当に美しい、サクラマス。
 
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あいにく、私の携帯バッテリーはここで成仏。
 
見事な魚体と、極上の笑顔は
どうぞ北出さんのログで。
 
自ら道を切り開いた人へ
この上ない、最高のgift
 
桜の季節に、ほんのり桜色を纏って
海から戻ってくるサクラマス。
 
元より特別で、簡単には出会えないサカナなのに
さらに特別な、喜びの賜り物。
 
初めてのサクラマス釣行で出会ったそんな一匹は
私にとっても、かけがえのないgift.

 
釣りの神様は、やっぱり、きっと粋な方。

 
もう2ヵ月も前になる、誕生日。
 
ボートと陸っぱり、2回も釣りに出られただけでも
十二分に有難いことなのに。
 
どちらの釣りでも、シーバスさんに出会えたし。

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陸っぱりでは、2年前の誕生日プレゼント、
友人お手製のルアーで何匹もGET。

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なかなかぴったりのシーンに巡り合わず
入魂できずに月日が流れていただけに
『釣れてくれてありがとう』
『釣らせてくれてありがとう』
と感謝いっぱい。
 
実はかなり嬉しかったり。
 
笑顔が物語ってますでしょ?


 
 
そうやって考えると、今日の雨も
giftと言うべきかもしれません。

 
 
愛するアランチャ号とお別れする為に
荒天の中、片道90分の藤沢へ。
 
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決して良い状態とは言えないアランチャ号が
部品を外した後、廃車にされるのではと心配すると
業者さんは
『バイクが可哀想だから、絶対に廃車にはしません』
と力強く請け負ってくれました。
 
 
乗れないまま、潮風に侵されていくに任せているよりも
整備されて、新しいオーナーさんに可愛がってもらえる方が
アランチャだって、ずっと幸せな筈。
 
そう思ってはいても、別れはやっぱり辛くって
運ばれていく姿を涙で見送っていたら
 
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艶やかに雨に濡れる八重桜に出会いました。


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晴れればバイク日和なこの季節の週末。
 
別れの涙雨だなんて、嘆いていたけれど、
気持ち良さげに走るライダーに出会わずに済んだのは
この天気のおかげなのだとすると、
これはむしろ優しく暖かい雨なのかも。
 
雨に濡れたアランチャが、優しく整備されている様を思うと
大切に乗り続けられなかった自分の不甲斐なさと
アランチャの幸せな未来への希望とが入り混じって
泣き笑いの変顔にまた涙が零れます。
 
こんな時に一人でいられるのも
またgiftなのだと、思いましょう。
 
アランチャにも、再び風を切るという
素敵なgiftが授けられますように。

今夜だけは、ちょびっと泣かせてね。
 

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