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知ってるようで実は知らない、バチ抜けの基本【バチ抜けシーバス攻略講座】

プロでもポイントを外してライズ無しでホゲることもあるのが昨今の川バチパターンですが、釣れる場所が限定的とはいえ、教科書通りの釣れる場所で釣れる定番ルアーで狙えば初心者でも簡単に釣れるのがバチ抜けです。

そこで今回はバチ抜けの基本について改めておさらいしてみようと思います。

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↑フィール 120SG(バチチャート)


シーズン
1月末から3月末くらいが川バチのシーズンです。

釣れる場所
東京近辺であれば多摩川、荒川、旧江戸川、中川、新中川などがポイントです。

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時合いの始まりは満潮前後ですが、潮が動かないため流れのヨレや流心、バチが遠心力で溜まるアウトコースなどにまだ魚がついておらずの位置を絞り込み難い状態です。流れ始めると流心や流れのヨレ、バチが溜まるアウトコースの壁際などで流れてくるバチに向かって上流に泳いだりライズを繰り返しながら降ったりして魚が動き始めます。そういったタイミングでは魚が通るエリアでは待っていれば次から次へと魚が回ってくるようになります。

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シーバスはバチの密度が高いエリアに集まるケースが多いです。
バチが溜まるエリアの指標としてはゴロタ場などだとペットボトルなどのゴミが溜まりやすいエリアになります。そういった浮力の高いゴミが岸際に溜まりやすいエリアは必然的にバチの密度も高くなります。

釣れるポイントの絞り込みについて

私の考えが絶対に正しいとは思ってないですし、毎年考え方をアップデートする努力はしているつもりなの、いずれ私の考え方も変わって行くとは思いますが、参考情報として記載しておきます。

昨今ではアングラーズやSNSの釣果情報を追いかけ手法がポイント選択の主流になっておりますが、ソロアングラーはプロや大規模なグループの情報網には勝てないので、情報を追いかける手法はあまりオススメできません。

今の情報の出回る速さからして、他の人が釣れているのを見てから釣り場に向かうと言うのでは遅過ぎます。

それにシーバスもベイトも常に動くものであり、前日釣れた場所が必ず次の日も釣れるとは限りません。大抵、釣れる場所というのは毎日動いています。

大多数のアングラーは釣れている情報が広まる前に自分が釣り切って、釣れなくなってから情報を公開しようという心理も働きます。

そこで私がソロアングラーにオススメしているのが、逆張りです。

他人や自分の過去の実績や経験から、例年この時期そろそろこの釣り場で釣れるはずだが、まだ釣果情報があまりインターネットに上がっていないというエリアを特定し、その付近のポイントで逆張りを狙います。毎年同じ釣り場で同じパターンがハマるとは限りませんが、それなりに傾向というものはあり、逆張りが当たると最速のタイミングで人が増える前に釣りをすることが出来るメリットがあります。

AIの進歩には目を見張るものがありますが、いずれAIが過去の釣果や直近の各エリアの釣果情報から次の日に釣れるエリアを高い精度で予測出来るようになったとしても、その情報が誰でも得られるような状況になって仕舞えば、逆張りの有効性は残ると思います。

時合い

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大潮最終日から大潮の後の中潮4日目くらいまでの日が落ちてから満潮を向かえる下げ始めがバチが抜けるタイミングになります。
一番バチが抜けるのは大潮の後の中潮2日目、中潮3日目です。
川幅の狭い河川の場合、上流側ほど魚がスレるのが早い為、混雑する金曜日、土曜日以降は河口側でスレてない魚を狙うのが良いように思います。
風が吹いていてもバチは抜けますが、風が強いとバチが水面まで浮かずルアーも流しにくくなり釣るのが難しくなるため、初心者は風速4m以下のタイミングのみに釣行を絞ることをオススメします。

時期ごとの特徴

・1月末
まだバチの抜ける量が少ないですが、この時期は上流側で抜ける量が多いです。中川の青砥付近などが有名なポイントとなります。
抜けるバチが少ないタイミングでは、S字エリアのアウトコースなど遠心力でバチが岸沿いに密集しやすくなるポイントが狙い目です。

・2月中旬から下旬
最もバチが抜ける量が多くなるタイミングのため、川幅の狭いエリアはバチが抜けすぎて釣れなくなり、時合いが10分程度ということも起こります。
その為、川幅が広がり上流から流れてくるバチが分散される河口や河川のS字エリアのインコースなどが狙い目になります。
ちなみにバチソーメンでもライズしてればエリテンがあれば狙って釣れるのでライズしてる間は見切って帰らない方が良いかもです。

・3月
ハクや稚鮎にシーバスが付きやすい時期です。
ハクや稚鮎は海側から河口を遡って入ってくるのでハクや稚鮎が入りたてのタイミングでは河口でそれらのベイトについているシーバスを狙うのが良いです。ハクや稚鮎は遊泳力が弱いため、流れが緩くなるエリアに溜まりやすくなります。そういったポイントを選ぶのも一つの方法です。

特徴

川バチは正式名称がヤマトカワゴカイという種類の汽水域に生息するゴカイです。産卵のタイミングになると風が弱ければ水面直下まで浮いて来ますが、運河・港湾の引き波バチやクルバチとは種類がことなり水面を引き波を立てて主体的に泳ぐと言うことがないです。どちらかと言うと水面直下を漂いながら流れに身を任せて流されていくイメージになります。

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お金を掛けるべき釣具の優先順位について

シーバスはスレてない群れが入ったり、大量のベイトが接岸すればそのエリアにいる釣り人は初心者でもベテランでも大抵全員一斉に釣れます。
その辺で拾ったルアー1個しか持ってなくても良いし、ロッドはエギングロッドでもメバルロッドでも和竿でもうきまろ君でも良いし、リールも10年前の5000円のリールでも良いから錆びたフックを新品のフックに交換して、シーバス用のタモ編みを買いましょう!!(重要)

釣れるルアーとカラー

シーバスを釣る上で1番重要なのは場所とタイミングです。この時期のバチ抜けであればルアーは2種類あれば事足ります。
大きく分類するとエリテンなどの水面に浮くフローティング系のルアーとフィール120SGのように沈むシンキング系のルアーに分かれます。

フローティング系(エリテン)

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川バチで一番釣れるフローティング系ルアーはエリア10です。
価格的にも一般庶民がギリギリ手の届く価格帯なので、何種類か色違いをコレクションしておくことをお勧め致します。

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カラーは定番の浅草釣具店のオリカラが一番釣れると有名です。
ローカル釣具店のオリカラにも関わらず1600個の販売実績が釣果の高さを物語っています。
https://asakusablogsalt.seesaa.net/article/456284653.html

買いに行けない方は他の釣具店でも取り扱っている標準カラーのオーロラクリアーピンクがオススメです。腹がピンクのカラーが一番無難に釣れる気がします。

エリテンを使用するタイミング

・流れが早すぎてシンキングのバチルアーだとバチの流れ方とレンジに同調させられないケース
流れが早い時はバチは河川の上流から下流に向かって無抵抗に流れていきます。リールを巻いてしまうとルアーが斜め流れてしまい、バチの流れ方に同調させられずに見切られることが多くなります。ですがシンキング系のバチルアーはリールを巻かないと沈んでしまいレンジが合わなくなる為、そういったタイミングではエリテンをバチのように無抵抗に流してやった方が釣れます。(巻かなくても道糸の抵抗で微妙に動いてゴミと違う流れ方をする)

・特定の個体が定位置で頻繁にライズしている時
ライズしている位置の上流側にキャストして、糸フケを回収するくらいのイメージでゆっくりと等速に巻いてくるとバイトしてきます。

・バチが抜けすぎてバチソーメンになっている時
バチソーメンだけど手前でライズしている時はフライフィッシングをイメージしてエリテンを投げた後に巻かず流していくと意外にも狙って釣れます。

・下流側の足元でライズしており、かつ、下流側にアングラーがいる場合
足元にルアーを落として、スピニングリールのスプールをフリーにして指でPEラインを押さえながら少しずつ下流側に流してやると釣れます。(むしろ上流側に向かって投げて巻くより下流側にゆっくり流す方が釣りやすいです)

・周りがエリテンで釣れている時
周りが釣れていて自分だけ釣れていない時は周りの真似をしましょう。

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フック交換について

釣行毎にフックの先端を確認して僅かでも針先の先端が潰れていたらフックは磨がずに新品の物に交換した方が良いです。
曲がったフックをプライヤーで戻したりヤスリで先端を研ぐのは釣り場で交換する予備のフックを持ってきていない時くらいにした方が良いです。
餌釣りで一度使用した針を捨てずに錆びるまで使い回し続けている人がどれだけいるでしょうか?トリプルフックも同様です。

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エリテンの交換フックとしてはカルティバのST-46の#10がオススメです。

シンキング系(フィール120SG)

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川バチで一番釣れるシンキング系ルアーはフィール120SGです。
https://www.pazdesign.co.jp/products/reed/feel/

時合いのタイミングは魚が分散してるため遠投して探った方が良いですが、いつの間にか魚が手前に寄って来ていることも多く、それに気づくのに遅れることを考慮すると最初っからフィールを投げて手前を狙ってる方が結果的にキャッチ率が上がる気がします。

どうしても手前に魚とバチが寄るようなポイントを確保出来ず、流心でライズするようなポイントしか空いていなかったというようなケースではマニックなどの飛距離が出るルアーが必要な時もありますが、手前で釣れる時は軽いルアーでちょい投げして手前のライズを狙った方が釣りやすいです。意外と20mくらいの飛距離でランカー釣れます。
飛距離は正義というのは嘘であり、時には飛距離で釣果が犠牲になることもあります。

飛距離が出るルアーのデメリット

飛距離が出るルアーはウェイトなどの都合で以下の問題があるルアーが多い傾向があります。

・ルアーの動きが悪い
・ルアーが吸い込まれにくくバイトが浅い
・えら洗いでバレやすい
・水面直下のレンジをキープしずらい(特に初心者にとっては致命的で水面直下を狙っているつもりがいつの間にかルアーが中層やボトム付近まで沈んでしまっていてシーバスの捕食レンジにルアーを流し込めていないケースが多い)

カラーはチャート系でマットピンク、クリア系でバチチャートかPH・Wチャートギーゴの2種類のカラーを準備すると良いです。

バチシーズンの初期のタイミングではシーバスがバチルアーにスレていないことが多いのでマットピンクが良いです。また、中川などの都市型河川で照明により夜間でも明るいエリアではクリア系のカラーに反応が良いです。

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フィール120SGを使用するタイミング

・ライズはないがシーバスが水面まで出切らず水面直下でバチを捕食しているように思われる時

・下げの効き始めのライズが頻繁に出ているわけではないが、周りがポツポツ釣れている時合いの始まりのタイミング
恐らくまだ水面にはそこまでバチは集まってきていないが、既に水中ではバチが抜けていてシーバスが中層でバチを捕食し回っているタイミングと思われる。

・バチが抜けすぎてバチソーメンになる前のタイミング
バチソーメンになる前の下げが効き始めたタイミングで何も考えずに取り敢えずフィール投げとけば場所さえあってれば釣れます。

・どうしてもシーバスより外道の黒鯛を釣りたいがエリテンだとバイトがあっても乗らないケース
フック4つ付いてるので口にフッキング出来なくても顔の周りに引っ掛かります。

・周りがフィール120SGで釣れている時
周りが釣れていて自分だけ釣れていない時は周りの真似をしましょう。

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今年の状況

今年の2月については、土日とバチが抜ける日が重なることが多かったため、どのエリアもアングラーでごった返しになり、魚がスレるのが早く、月曜日以降に思ったほど釣れないという傾向が見られるように思います。
特に河川の川幅に対してアングラーの密度が高くなる中川はその傾向が偏重に見られたように思います。

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大切なこと

特定のルアーで釣れましたアピールしたいと言うのも結構ですが、道具は手段であって目的ではないです。

釣りの相手は魚であって、相手である魚と向き合って、魚の行動パターンを読むことが大切だと思います。

近年ありがちな、釣りたいルアーがあるから、そのルアーで釣る為に今どこが釣れているのかを調べて釣り場に向かうと言うのはちょっと違うかなと思います。。。

釣果を他のアングラーに伝えたいが、ポイントやタイミング、釣り方など本当に重要なことが広まってしまうと他のアングラーを出し抜けなくなる。よく出来た趣味である。

ちなみに今年はヘチ師をアテンドして、各自の手持ちのエギングロッド、和竿、メバルロッドに10年くらい前の5000円くらいのスピニングリールを持ってきてもらって、釣れる場所を案内してエリテンとフィールを渡して釣ってもらいましたが、ランカーも混じる好釣果でした。

ちゃんと魚の事を考えて、釣れる場所で釣れるタイミングに釣りをすればどんな道具で釣りをしようが、初心者でも簡単に釣れるのがシーバスの良いところです。

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最後に

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釣り場にゴミを出さない。
釣り場にゴミを捨てない。
釣り場からゴミを無くしたい。
釣り場をみんなで守りたい。

どうかご協力をお願いします。

私たちはいつまでも楽しく釣りのできる湾奥を目指して「サステナブル東京ベイ」という団体で清掃活動もやっています。 https://x.com/sustainabletbay

持続可能な社会を実現するには、私たち一人ひとりが地球環境のことを考えて行動しなければいけません。
豊かで美しい地球を保つため、サステナブルな社会づくりを目指しましょう。

シーバスの個体数減少についても、稚魚放流などを要望する声もありますが生態系の破壊につながりますし、放流を止めればその釣り場に生息可能な本来の個体数に収束していきます。
漁獲量の規制と安価な養殖技術の投資と開発による持続可能な水産資源の維持を目指していくしかないかなと思います。

▼Twitter
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▼アングラーズ
https://anglers.jp/users/399853

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