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恩師への報告



 


本日は家族と墓参りに行ってきました。

先祖のお墓が家の近くにあるため移動にはそんなに手間はかからないのですが、自分の場合は結構数が多いので少し時間がかかります。

祖父母が眠る実家のお墓、家内のご先祖様、13歳で亡くなった家内の弟、高校卒業後から6年間お世話になった大工の棟梁、そして釣友でありシーバスフィッシングの師匠である岡田さん。

毎年、お盆は半日でこれだけのお墓を回ります。

このブログを読んでくれている人の中には、岡田さんのことを知る人もいると思います。

ufmウエダの西村師匠、ダイワテスターの村越さんとも親交が深く、北陸でのシーバスフィッシングの草分けと言ってもいいでしょう。

シーバスがルアーのターゲットではなかった頃から研究を続け、ありとあらゆるメソッドを開拓した岡田さんですが、その経験やスピリットは今も自分のルアー作りの糧となっています。

岡田さんが亡くなったのは今から6年前。

体調が悪く寝込みがちの健康状態が良くなりはじめた頃、自分が受けたある雑誌の取材に同行することになり、一緒に釣りをしていたところ川で倒れたのです。

心臓の疾患だと後に聞きましたが、フィールドで倒れたその場では救急車を呼ぶしかなく、自分の知識の中で応急処置はしましたが、それも及ばず・・・

約1ヶ月間、病院で意識が戻らないまま帰らぬ人になってしまいました。

「あの時、連れて行かなければ助かったのではないか?」

いろいろなことを考えました。

自分を責めたりもしました。

当然、釣りに行く気にはなれず、しばらくは何も手につかない状態が続きました。

その時、すでにノースクラフトを立ち上げた直後だったので、釣りは大切な仕事の一部ではありましたが、とても水辺に立つ気持ちにはなれなかったのです。

その後、時間の経過と共に気持ちも整理ができ、今では岡田さんの分も楽しんでやろうと釣りに向き合う毎日ですが、当時は自分の人生と釣りについて深く考えたことを思い出します。


1年に一度しかお参りすることはできませんが、先祖や知人のお墓参りにいくというのは、故人を偲ぶという思いと、もうひとつ自分の近況を報告する、または気持ちの整理をする場でもあるように思います。


高校を卒業してから6年間、見習いとしてお世話になった大工の親方。

親方のお墓にも行ってきました。





 

亡くなって15年経ちますが、今の自分があるのは親方のお陰さまと、お盆の時期には毎年墓前に手を合わさせて頂いてます。


今年は仕事の面で、いろいろな変化が起こっています。

24歳で独立開業し、個人事業を含め24年間続けて来た建築の会社。

東日本大震災の後は受注のキャンセルや契約の延期が続き、非常に厳しい状況が長く続いています。

おそらくこのまま経営を続けて行くことは困難・・・

そういうところまで来てしまいました。

18歳から大工の修行をはじめ、今日まで30年間続けて来た建築の仕事。

今日はお世話になった親方に、その無念をご報告してきました。


もちろん、全てが震災のせいではない。

自分の経営の甘さもあったと思います。

今までいろいろなビジネスをやってきましたが、本当に経営することの難しさを実感する毎日です。

本物のビジネスセンスを持っている人なら、どんな時代にも儲ける方法はあるのでしょうが、自分はそこまで器用ではないのだと思います。


いろいろありますが・・・しっかりと現状を見据え、進んで行かなければと思っております。





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