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プロ意識


福島原発は危機的な状況を脱出し、どうやら「最悪の状態」は免れたようです。ニュースや新聞、インターネットの情報を見ながら、事故の動向を見守るしかない毎日ですが、少しはほっとした気持ちになっています。

目に見えない放射能の影響に、不安な毎日を過ごしている方も多いと思いますが、政府や東電、原子力安全保安院からの発表は実に分かりにくく、被災や疎開を考えている皆さんにとって、判断を難しくしているように感じます。テレビでコメントしてる、いわゆる専門家と言われる方のコメントにも矛盾を感じることもあります。

もちろん未曾有の大惨事ですから、きっちり正確に情報を開示することは難しいと思いますが、放射線や放射能の数値、どのレベルになると体にどう影響するのか?個人差を言っていたのでは始まらないので、一番影響を受けやすいと言われている乳幼児を基準にして、図解で分かりやすく説明して欲しいところです。

インターネット上にはいろいろな情報が錯綜しています。この中から正しい情報だけを抽出するのは本当に至難の業です。そういう中で一つだけ信用できるかな?と思えたのは、一般的に流通している「法律」の規定値に基づいた数値を根拠に、多少の幅を見て辛めに答えを出している専門家のブログ。

無駄に危険を煽るのではなく、公表されている数値から客観的に観測し、読者の判断に任せているものです。すでにご存知の方もいるとは思いますが(自分は友草さんのツイートで知りました)、東北、北関東、関東地域にお住まいの方で、放射能の汚染や報道機関のわかりにくさに不安を感じている方、ぜひ参考にしてみてください。

中部大学 武田邦彦教授
http://takedanet.com/


原発の状態が最悪の危機を脱したところで、これから救援物資や復興に関する動きが活発化すると思います。まだまだ一般人が被災地に応援に行けるような段階ではないようですが、私の知り得る情報の中では、救援物資に関する必要品目が場所によって違っていたり、時間の経過と共に変化しているところです。

これはまだ現地の行政機関が機能していないことに起因しているようですが、なかなか現地からの情報が伝わりにくくなっていることを感じます。

開催することが決定した北陸フィッシングショー2011でも、救援物資の回収を行うことになったのですが、これが思いの外簡単なことではありません。

ようやく地元の加賀市、小松市、白山市、金沢市でも救援物資の回収がはじまりました。他の都道府県に比べても多少早いほうかも知れません。

受付を開始する行政機関も増えましたが、テレビを見る限り、なかなか十分な物資が的確に届いているようには報道されていません。インターネットの情報を見ていても、すでに余剰している物品も出て来ているようですが、これが果たして各地で同じように足りているのか、足りないのかは分かりません。

いろいろ調べてみると分かりますが、今本当に不足しているのは救援物資ではなく、現地の情報である、ということがよくわかります。

私も開催までの間、受け入れ先の情報を集めることが最大の仕事だと思い、今はいろいろなところと連絡を取って、足りない物品の情報を集めています。被害の範囲があまりに広いため、北陸FSで集めたものも全部には行き渡らないと思います。

でも今は、局地的にでも、なるべく状況が良くないところに効率よく届けることが大切だと思います。できる限りの情報を集め、できる限りの物資を集め、それを最大限に生かすには、準備する我々もしっかり対応しなくてはなりません。


今回の災害で気がついたのは、支援する側にも何らかの努力が必要だということです。「善意だから」と言って中途半端に動けば、逆に迷惑をかけてしまう、邪魔になってしまうこともあるのです。

なかなか確立しない支援の受け入れ態勢に苛立ちを覚える人も多いでしょう。こちらは支援したい気持ちでいっぱいなのに、対応が追いついていない!

しかし考えてみてください。支援するのは、支援したい人のためではなく、支援が必要な人のためです。気持ちがあるから、何かをしたい人が自分の立場で、自分目線で行うのはとても危険なことです。


fimoのアドバンスアングラー、kiyoさんのブログで紹介されていますが、阪神大震災で実際に被災された方の思いがここに記されております。

西宮市市議会議員 今村岳司さんのブログ
2011-03-13
■ あの恐怖と屈辱は、記憶よりさらに奥に刻みつけられてしまっている。
http://xdl.jp/diary/?date=20110313


このブログを読んでハッとした方もおられたかと思います。

前回のブログでも書かせて頂きましたが、住んでいる地域によって災害に対する温度差を感じますし、生い立ちや生活環境が違えば考え方も変わるでしょう。

でも間違っていけないのは、善意の行動がマイナスに向かわない努力が必要だということです。

救援に関しては「プロ」にはなれないけど、アクションを起こすときはしっかりと「プロ意識」を持って、ボランティアに望まなくてはいけないこと。

こちらは気がつかなくても、相手を傷つけてしまうことだってある、ということです。

もしも現地に行くことになっても、ボランティアの受け入れ施設がない所では、自分の寝床、食料、水、(トイレは難しいかな・・・)は自前で用意し、間違っても被災者と同じ場所で生活をしないこと。

自衛隊やレスキュー隊がやっているように、被災者との不必要な接触はしない(災害により心の病を持ってしまったとしたら、それは素人がカウンセリングできるレベルの問題ではないと思います)ことも頭においておかなければならない。

音楽や会話で現地の人を元気付けたいという人も多いかもしれませんが、先方の要望があるかどうか、それが押し付けにならないかどうかも配慮が必要です。

そして支援に行ったことを自慢話のように他人に言わないことも大事だと思います。いろんな事情があって行きたくても行けない人もいるのです。

現地の状況はメディアが伝えています。間違っても現地の情報を部外者が軽はずみにブログで紹介するなど、やってはいけないこともあると思います。(現地の情報を伝えたい気持ちは分かりますが、被災者の心情に気配りできない質の低いレポーターを見ていると胸が苦しくなりますよね)


これから少しずつ、現地の状況が整っていくことを願っていますが、被災地に入れるようになっても、行くからには相当な覚悟と心得を持って行くべきだと思っています。

今は少しでも多くの方々に救援物資を送りたい。(義援金は一旦プールされ、すぐには被災地へ届けられないらしい・・・間違っていたら指摘ください)

北陸フィッシングショーでは、一人でも多くの人に必要なものを届けられるよう、皆さんのご協力をお願い致します。

前もって準備できそうな物はあらかじめお知らせしますが、28日に最終の実行委員会が開かれますので、その会議を受け29日に物品の最終リストを公開させて頂きたいと思います。

私も実行委員長という立場を自覚し、プロ意識を持って効率的な支援活動を行って行きたいと思っておりますので、皆様からのご協力をお願い致します。

北陸フィッシングショー2011
http://www.hokurikufs.org/


なんか固い話しばっかりですいません・・・


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