夜勤の独り言

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ハイシーズン終盤の盛り上がりに、釣果とは全く関係の無いログを書きます。

あしからず。



最近釣りに行けていない。

と言っても数日だが。

変則勤務の自分にとって、3日間仕事すれば釣りに行けると言うご褒美は日々の生活の活力源になっている。
それも嫁や周りの協力があるからこそできる事なので本当に感謝をしているのだが、最近仕事と身内の事でバタバタしていてなかなか竿を握れていない。


どんな会社だって仕事だって、自分の信念貫いてやっていたら必ず壁にぶち当たる事くらい分かっているし、貫き通すには相当な体力とダメージだって負うのも分かっている。
その壁にぶち当たる事を快感だと思って、今まで色々と乗り越えてきた。

皆が同じ環境下で、皆が同じ苦労をしている現状で、助け合って、時には罵倒しあいながら乗り越えてきた。

だけど最近、自分や周りを含め、張りつめていた糸がプツンと切れてしまった。



そんな異変に気付いたのはやはり嫁だった。そりゃ毎日顔合わすからね。
でももう一人、気付いた奴がいた。

一人息子。

まだ1歳8ヶ月。

いつもは何にも考えず甘えてくる息子が、最近自分の行動を伺っているのに気付いた。
なるべく仕事での感情などは家に持ち込まないようにしていたのだが、どうやら気付かれたみたいだった。

こんな小さな子供に気を使わせている自分が本当に惨めだった。


反省を込めて、先日の休みは息子DAYとして丸一日朝から晩まで、嫌がっても無理矢理一緒に行動した。
何をするにも一緒に行動して、嫌われるんじゃないか?と思うほど。

その晩に、一緒にお風呂に入っていた時、じいちゃん(親父)が買ってきた竿と魚のおもちゃで遊んでいた。

自分も幼い頃の写真に同じようなおもちゃで遊んでいる写真があったから、ハイライトのように眺めていた。


親父の釣り好きが完全に移植した自分は、順調に育ち、親子でただの釣りバカだ。
幼稚園から帰ってきたら近くの農業用水でフナを釣る。
小学校から帰ってきたら豊川へ行きハゼとセイゴを釣る。
そんな遊びしか親父には教わらなかった。
小3になり週末になるとクロダイの前打ちをとことん叩き込まれた。

小6になり始めてソルトルアーに出逢った。

中学生になり周りは部活や高校受験で忙しい時期に、親父は息抜きを理由に色々なフィールドへ俺を連れて行き両手が悲鳴をあげるまで一日中ルアーを投げていた。(当時の道具は今とは比べ物にならない程、重かった。まだ体が出来上がっていない俺にとってはただただ重かったし苦痛だった)

高校に入るとさすがにバイトで稼いだお金や彼女にしか目が向かず、少し釣りから遠退いた。

就職し、お金の有り難みや仕事の大変さが分かるようになった時に、始めての挫折をし、仕事以外の休日は部屋に引きこもるようになってしまった。

そんな時に親父が「来い」と一声言って連れてかれたのがクロダイの前打ちだった。

もう本当に海が気持ちよくて、嫌なことを全部忘れて、今までに無い気持ちになれたのを今でも覚えている。

今でも、この時の親父の行動に言葉では言ったこと無いが本当に感謝している。




風呂に入っていた時に息子がおもちゃのリールを巻いておもちゃの魚を釣っていた。
本当に楽しそうに。

その時、俺は親父が俺にしてくれた様に、この子にもできるのか?と、ふと考えていた。

自分が子供の時に居た魚や見た海の景色は、今とは全く違う。

このまま息子が大きくなって今の自分と同じ歳になった時に、同じ経験をさせてあげれているのか?

そんな事を考えていたらちょうど尊敬している方のログを見た。

少しでも、子供に同じ経験をさせてやりたい。
こんなに楽しくて、こんなに深く考えさせられる遊びができなくなってしまうのは本当にかわいそうだなと。

小さな事でも良いから、少しずつやっていきたいなと思いました。
息子の為にもこれから同じ経験をしていく人達の為にも。









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