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▼ 西洋の文化を受け継いだ魅惑のワンダーランド
落差100mを超える華厳の滝より上流部には魚はいない。
当時異国の上流階級の先人たちが奥日光を避暑地として生活し、各国の外交官たちの交流の場として開拓・栄えた奥日光
歴史的価値、自然的価値ともに日本を代表する1つの国際観光都市の光と影。
歴史的価値、自然的価値ともに日本を代表する1つの国際観光都市の光と影。
「奥日光の湿原」の
ラムサール条約湿地登録
ラムサール条約湿地登録
奥日光は多様な植相、生物相に恵まれているとされ、国際的に重要な湿地の保全などを話し合うラムサール条約第9回締約国会議で
平成17年11月8日「奥日光の湿原」の
ラムサール条約湿地登録がきまりました。
この条約により登録された湿地を保全・再生し、交流・学習することで、湿地の価値を、生態系を壊さない形で、賢明な利用をおこない実行していくことが求められているようです。
奥日光の
湿原湯川の光と中禅寺湖の光
湿原湯川の光と中禅寺湖の光
奥日光の湿原の中に湯川が含まれます。そしてこの湯川は本来日本にはいない外来魚、国内外来魚も数多く生息しています。
明治35年
幕末の貿易商トーマス・B・グラバーと英国大使館の参事官であったパーレットによりアメリカコロラド州よりブルックトラウト発眼卵が湯川に放流された。現在も当時の末裔魚たちが湯川の釣りを支えており、一般の遊漁対象の川ではなく、養殖に関する調査研究の一環として釣り人に開放されており、日本でもまれに見る異色な釣り場なのである。
湯の湖を水源に戦場ヶ原を流れ中禅寺湖に注ぐ渓流であり、日本とは思えないような渓相であるが、遠い未来、この川の流れは侵食により1本のまっすぐな流れになってしまうらしい。
いまでも当時のグラバー別荘、西6番別荘跡には石積みのマントルピースが湖畔前に残っていますので中禅寺湖、湯の湖、湯川の魚たちの時合が終わったら是非足を運んでみて歴史を感じてください。

まぁこれは有名なはなしであって
もっとも、奥日光では中禅寺湖に湯川よりも早く明治6年に下流河川のイワナ、明治15年にビワマス・サクラマス、明治20年にはニジマスが放流されており、時を遡れば、北海道を泳ぐニジマスは,大正6年に現さけ・ます資源管理センター千歳支所において,日光中禅寺湖畔のふ化場より分譲された発眼卵27,000粒をふ化させたのが最初である。
いまや北海道では特定外来魚に指定され多くの話し合いの結果、要注意外来生物から産業管理外来種となったことも去年の有名なお話。
なにが言いたいかっていうと、
日本中で問題になっている外来魚の問題のルーツがここ、奥日光にはある。
華厳の滝上流には本当に魚はいなかったのか?
人が生き物の領域に侵入し、娯楽を広めようとする中で、その未確認の魚は外国からやってきた侵略的外来魚との生存競争にやぶれその種そのものが途絶えてしまったのかもしれない、、
いた?いない?魚の話をするのは難しいけど
今ではその行為そのものが悪となるが当時の状況は正義であった。
しかし
各国の用人が奥日光を利用することで地域の活性をあげたのは間違いようのない事実。
しかも当時放流された魚たちはいまや日本人にはなくてはならない魚だし食文化にまでなっている。
繰り返される歴史とともにいまやそれが定着し、行政・漁協が管理し、
当時も今でも日本に誇れる鱒釣り場の聖地になっていることは周知の事実。
ここは人と文化と魚を含めた動植物がうまく共生しているのです。
中禅寺湖の影
~環境中に放出された放射性物質による
水生生物汚染と釣りにより失われる命~
平成23年におきた大地震により発生してしまった防ぎようのない事故により放出された放射性物質により中禅寺湖をはじめとする栃木県ほぼ全域の水産物・作物・動植物が汚染されてしまった。食品の暫定基準値も大幅な改定があり新基準値が設定された。
4年間分の水産総合研究センターの調査研究報告書
平成25年度
東京電力福島第一原子力発電所事故
対応の調査研究における主要成果
平成26年度
東京電力福島第一原子力発電所事故
対応の調査研究における主要成果
平成27年度
東京電力福島第一原子力発電所事故
対応の調査研究における主要成果
中禅寺湖は巨大な実験施設になってしまった。
閉鎖的な区域にて湖水中の拡散だけではなく動植物にも拡散してしまった放射性物質を研究するにはこんな貴重な環境はない。
栃木県内での放射性物質濃度は事故当時から比べれば、時間の経過とともに減衰・拡散・希釈・吸収され、いくつかのホットスポットは存在しうるだろうが、全体的には生活居住区内での放射性物質濃度は減少しているだろうが中禅寺湖特有の地形が放射性物質の減少を遅らせていることは間違いなさそうだ。
そして、
魚たちの線量は下がった魚種もあればある程度一定の魚種もいて
魚の大きさ、寿命、食環境等に左右されるところであると思っているのでなんともいえない。
これにより中禅寺湖の釣りに関してはキャッチ&リリースという形で現在まで浸透しモラルある中禅寺湖になりつつあるが、なかにはルールを守れない釣り人もでてしまっている模様。
ルールを守る守らないは個人の価値観の違いであると思うので
何も言うことはないけど。
今では魚たちに一応はやさしい釣り場になっている。
今年の解禁日には野鳥の死骸を見つけた。
無残にも釣り人によるラインが絡まって死んでしまったようだ。
魚たちにやさしいとされていたキャッチ&リリースは魚以外にはやさしくなんかなかったみたいだ。
解禁日には満たされた気持ちとからっぽの気持ちが錯誤する釣行となった。
いい釣り場とはいったいどんな釣り場をいうんだろう。
中禅寺湖特有の攻め方によるルアーロスト。
自身も多くのルアーを中禅寺湖の湖底に沈めてきた。
しっておかないといけない光と影。
私はこれからも中禅寺湖で釣りをしたいから。
これからも傷つける命があるから。
釣りをやめるつもりは無いに等しいくせに糸でからまって死んだ野鳥を見ると心が痛む。
影をとりはらうためには?
古来より続く遥か西洋の文化を受け継いだ私たちにできることは?
それを発信・持続していくことができる術とは?
………
地獄沢を埋め尽くす
紅い絨毯
去年下野新聞の見出しを飾った中禅寺湖のヒメマス回帰減。
これを見た多くの人が
たぶん放射性物質の影響?大型外来捕食魚の原因?
とおもったはずでしょう。
様々な原因があるでしょうが・・
例年の遡上量をみるとこんなものかとなります。
確かに去年の末シーズン地獄沢には
遡上魚の姿はないに等しかった。。。
しかし今年は去年とは一変紅い絨毯が地獄沢を埋め尽くす。
5年がたちました。事故を経験した中禅寺湖の回遊魚は命の期限が迫っています。
これからは事故を経験していない新しい種が
この地獄沢を真っ赤に染めることでしょう。
昔から繰り返される時間を取り戻すかのように
私たちが汚してきた環境も自然がゆっくりなおしていくんだから。
私たちがつくりだした環境に生き物はうまく順応していくんだから。
今はその自然の治療が追い付かなくなってしまっている。
早く時を、人々の生活を取り戻したい。
拝啓トーマス・B・グラバー様
あなたたちがのこしていった種は
今も変わらず元気です。
敬具
水中写真は難しいなぁ
- 2016年10月25日
- コメント(2)
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