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ハクを襲うシャローのスズキとホーム河川

何ヶ月ぶりかも覚えていない程の期間が空いたにも関わらず、車から降りて護岸から川の表情を見れば、いつもの風景と川の匂いが広がっていた。
 
例え鹿児島を離れたとしても、例え釣りが出来なくなってロッドを置いたとしても、僕にとってのスズキ釣りの全ての始まりであり終わりでもあろうちっちゃな川。
 
岸際をびっしりと埋め尽くす、この時期を代表する小さな生命たち。
 
長いこと足を運んでいなかったホーム河川のナイトゲームは、履いたウェーダーのブーツ底すら濡らさない立ち位置から始まった。
 
 

■ ハクを襲うシャローのスズキ
ハクたちは数メートルにも及ぶ黒々とした帯を作り、それ以上岸に寄ろうものなら座礁してしまうほど浅い水深を群れていた。
 
しばらく見ていると、ハクの群れの向こう側にあるごく緩やかなかけ上がりから、ひとつの黒い影が忍び寄るのが見えた。
 
考えなくともそれがスズキであることは明白で、「あっ」と思った次の瞬間には背鰭のみならず魚体まで水面から出しながら、ハクの群れに襲い掛かった。
 
それはまさに、圧巻の光景だった。
 
獰猛さと瞬発力と僅かばかりの茶目っ気を併せ持つスズキの好奇心が、シャローのスズキ釣りの魅力を引き出してくる。
 
ただ、あまりハクパターンが得意でない自分にとっては最初の数投が勝負。
 
そのチャンスを逃せばボウズでの納竿だと覚悟を決め、ラザミン90をダウン方向に引き波を立てて流してゆく。
 
 
…出ない。群れの帯のかけ上がり側、スズキが襲っていた方向にドンピシャで流し置いているつもりだけど、出ない。
 
やはりスズキが差してくるその瞬間にアジャストさせないとダメか?と思いながらラザミンを回収すると、その直後に水面が割れる。
 
「今の位置なら、ラザミン通してた時にその辺に居ただろう」
 
そう思えるような、タイミングと捕食場所。
 
タイミングとコースの試行錯誤を繰り返していると、スズキがかけ上がりからやってくるのが見えた。
 
"しめしめ"
 
スズキとハクの群れとの間にラザミンを通してみる。
 
完璧なタイミング、完璧なコース取り。スズキの目線に入り容易に捕食出来る口先にラザミンが通ると…スズキはピクリともせずガン無視を決め込むのであった。
 
 

■ 少ない引き出しでも
正直言って、僕はハクパターンに対する釣法の引き出しがとても少ない。
 
全国的に広く分布するボラだから、実に多くのシーバスアングラー達が挑みそれなりに多くのハクパターン解説を見掛けるが、じゃあ自分もと真似したところで簡単には釣れるもんじゃあない。
 
そんな僕でも一日の釣行でパーフェクトノーバイトなのか?と言えばそんなことはなくて、一回ないし二回くらいは魚からの反応は得られる。
 
それは、まだルアーを通していないフレッシュなスポットを、見つけられれば見つけられる程にだ。
 
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"反応させられない時や小さなベイトパターンならとりあえず投げとけ!ってくらい信頼してるラザミン90での1匹"
 
ハクに激しく襲い掛かるスズキがいるのは橋が絡む明暗の明るい部分。出せる手を全て出し尽くし、下流へと打つ場所を移しながら辿り着いたのは、小さな小さな生活排水の流れ込みが絡むスポット。
 
キャストをする前に何発かの捕食は確認でき、そのピンスポットへとラザミンを流していって得たバイトだった。
 
 
この後、引き出しを一個増やせるかも?と思った別のバイトを得たのだが、それはジグザグベイト60Sのどダウンからの岸際リトリーブだった。
 
根っからルアーを流すスズキ釣りが好きな僕は、ダウンからのリトリーブというアプローチは余程特殊なシチュエーションに出会さない限りやらない。
 
多くは口を開けて待っているスズキを想像して、立ち位置と流すルアーコースを選んでゆく。
 
ハクパターンにおいてもまずはその概念でアプローチを繰り返すが、冒頭でも述べた通りあっという間に打つ手はなくなる。
 
そこで少しの好奇心を持って冒険に繰り出すのだが、そうそう良い土産を持って帰れることは少ない。
 
そんな中、惜しくもバラしてはしまったが得られた反応。それだけでもう、充分にお腹は一杯である。
 
 

■ ホーム河川の一年の光景
ここ2〜3年ほどで僕自身のスズキ釣りは変わっていくのが自分でもよく実感出来ていて、特にそれは新しいフィールドに足を踏み入れた時に強く感じている。
 
釣り人はその新しいフィールドと対峙した時に、「何をするか?」という決断を迫られることになると思う。
 
ベイト探し?地形探し?とりあえずなんとなくキャストしてみる?
 
それらを判断する時、僕は自然とホーム河川の一年の光景を思い浮かべていたりする。
 
もちろん、景色や地形的に相違があり過ぎて浮かべることが出来ないこともあるが、突き詰めていくとホーム河川で培ってきた経験と細かな変化の捉え方みたいなものは、自然と読み解く考察に活かされていっていると思う。
 
 
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"フックに引っ掛かってきたボラの幼魚「ハク」"
 
ホーム河川での釣行は長く期間が空いてしまったが、また今年も変わらず岸際をハクが埋め尽くす光景を見ることが出来た。もちろん、そのハクを襲うスズキも、である。
 
釣り人が魚を釣る行為を別として、これらは決して当たり前の光景ではなくひとつひとつに意味があって、かけがえのないものであるようにすら思えて仕方がない。
 
どれだけ鮮明に、ホーム河川の一年の光景を思い浮かべることが出来るだろうか?
 
"スズキ釣りの面白さは魚を釣ることだけにあらず"
 
水際から上がる時、そのことを毎回教えてくれるホーム河川を持てて本当に良かったと思う。
 
 
 
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.
[ゲームベスト]SUBROC V-one VEST A-TACS LE X
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
 
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