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▼ シーバスパーティ2019 in YAMATSURI 〜フォトダービー参戦記〜
- ジャンル:釣行記
- (中流域, 18 STELLA 3000MHG, 熊本シーバスパーティ, ZENAQ -ゼナック-, SUNLINE -サンライン-, SEABASS -スズキ-, NIGHT -ナイトゲーム-, Pazdesign -パズデザイン-, PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-, Megabass -メガバス-, RIVER -河川-, SHIMANO -シマノ-, DAY -デイゲーム-, 1989Lures -いちきゅうはちきゅうるあーず-, PUEBLO -プエブロ-)
10月26日土曜日。3ヶ月間で8回に及ぶプラ遠征釣行を費やし、ついに迎えたシーバスパーティ2019!
エントリー会場の山本釣具センター宇土店に9時頃着くと、そこには地元鹿児島のアングラー達の姿も既にちらほら…いや、けっこういる。笑
これまたアウェイの地で地元のアングラー達を見ると妙な安心感が芽生えつつ、補充しておきたかったルアーの調達やリールのラインを巻き直したりしつつ、エントリーも無事完了。
自身、釣りの大会に参加するのはこれが2回目。ソワソワする気持ちと共に、12時のフォトダービースタートに向けて行動を開始したのでした。
【補充したメガバス/カゲロウ124F】
■ 大会開始は仮眠スタート
スタートの12時を回った時、僕は日陰に停めた車の中で夢の中にいた。一応書くが、別にふざけているわけじゃない。笑
開始直後の下げ残りのタイミングで期待出来るポイントを見つけれなかったこと、深夜2時過ぎから起きていること、24時間不眠不休で釣りをしたとして肝心の時合いで集中力を切らすなんて事態は避けたかったこと。
これらの理由から、思い切って仮眠を取ることにした。
アラームが鳴る5分前にパチっと目が覚めたことから、気が張っていることを自覚する。
行動開始したのは、14時半。これから上げが始まるタイミングで選んだフィールドは、つい6時間程前にもいたお馴染みの河川だった。
■ 49センチのシーバスでウェイイン
大会期間に入ったからか、普段見掛けないポイントにもアングラーの姿をちらほら見かける。
好き勝手に動き回ると本命の時合いで本命のピンスポットを打てない可能性もあり、まだだいぶ早いが立ち位置を固定した。
同じポイントで粘る為、あまり場を荒らしたくない気持ちと投げずにはいられない気持ちが交差するが、潮位が変動する要所要所で魚を拾っていき、とりあえずウェイインする魚を写真におさめた。
【ヒットルアー:ダミービー/プエブロ】
大会ではブツ持ち写真も撮らないといけないので、とりあえず1枚撮る。単独釣行だととりあえずこれが精一杯。
目標の入賞へは、あと41センチ長さが足りないと予想する。過去のリザルトから見てランカーが乱舞するこの大会では、80センチ台後半を釣ってもようやく入賞出来るかどうかといったところ。
サイズ的にはまだまだだが、ちゃんと大会中に釣れてくれた魚に感謝し、撮影後はすぐにリリース。
"あとはサイズアップだな"
大会1週間前に追い込まれた精神状況では、到底考えられなかったこの言葉。それを言えるこのシチュエーションに辿り着けたことを、少し嬉しく思った。
サイズは出ないけれど、ポツポツと数は拾っていく。1匹ずつ確実に近付いていってるという実感があった。
【その他唯一写真を撮ったシーバス ヒットルアー:カゲロウ124F/メガバス】
■ 狙いを夜の上げ潮一本に絞る
夕まずめが絡めば一本良いのが出るんじゃないか?と期待したけれど、プラ通りの展開が続きサイズは変わらなかった。
きっと、まだ見つけることができないこの時間帯のピンスポットがあるのだろう。ベイトはいる、流れもしっかりある。これだけ良い条件が揃っているんだから、そう思いたい気持ちも強い。
時間が経つにつれ大会の影響を実感し、プラ釣行時の倍くらいのアングラーがこのポイントにもやってきた。
上げをやり切ってそのまま下げに入ろうかとも思ったが、本命は深夜からの上げ潮。一旦休憩に入ることにした。
食事を取って再びポイントに戻ると、案の定先行者あり。別の河川を打っている友人と連絡を取り合うと、どこの河川もアングラーだらけで釣りにならないとのこと。
迷いを断ち切る決断を下すことに、時間はそういらなかった。
下げいっぱいの時間ここで仮眠を取り、上げ潮の6時間に全力を注ぐ。その6時間のうちの"狙いの1時間半"に全神経を集中して、一本を獲ろうと決めた。
総合的に考慮した上でそれが、この3ヶ月間を経てたどり着いた後悔しない自分のスズキ釣りだと思った。
■ 集大成の上げ潮6時間がスタート
誤算だった。6時間もの睡眠を取り体調は万全だったが、人は来ないだろうと思った深夜の下げ止まりに煌々とライトを照らして釣りをする先行者の姿があった。
何が正解かなんて自分はわからない。けれど、普段の釣行からヘッドライトの光にかなり気を遣い、足音すら立てないように慎重に歩き、自分の気配を殺してフィールドに同調することから釣りを始める自分とは真逆のアプローチだった。
「こんばんわ。下流に入らせてもらっても良いですか?」
快く返事を頂き、下流の流れが緩くなるエリアに入る。普通にキャストすれば対岸にルアーが届き、レンジが少しでも入るルアーは何が沈んでいるか明確に判明していないボトムに根掛かりしてしまいそうで、少しキャストを躊躇った。
そこでまずは、トップレンジのダミービーから。イナッコの姿が散らばって確認出来るのが、唯一の救い。
上げ潮が効き出してなんとなくこのエリアからイナッコが消えた時が、時合い開始の合図ではないかと予想する。
"思い通りにいくことなんてほとんどない"
この3ヶ月、釣りが嫌になる瞬間もあったくらい、そんなことはたくさん経験してきた。
肝心なのは、その状況に陥ったあとに"どれだけ思考を深く巡らし、考え抜いた価値ある行動が出来るかどうか"である。
勝負の下げ止まりからの上げ潮は、誤算を修正し失ったであろうピースを埋めるところからスタートしたのだった。
■ 今までで1番反応の無かった上げ潮の時合い
刻一刻と潮位は上がり、ストラクチャーを水の中に飲み込んでいく毎に、流れは複雑に蛇行した。
そのシチュエーションに合わせてルアーを選定し、無駄打ちはせず一投ごとに狙いのラインをトレースしてきた。
たまにあるバイトはことごとく乗らないが、どれもかわいいサイズがルアーに触ってきているような印象だった。
段階的に訪れる潮位変動の時合いは、今までで1番魚の気配は薄かったと言えた。夜でも逃げるイナッコを確認出来ていた昨日までとは違い、イナッコの姿をほぼ確認出来ない状況に苦戦を強いられる。
それでも4メートル水が動くフィールドだから、いつフレッシュな個体が入ってきてもいいように一瞬たりとも気は抜かず、絶えず表情を変える流れに必死で食らい付いた。
空全体が徐々明るくなってきていることに気付く。東の空を見ても、そこだけ明るくなっているわけではないこの時間帯。それは、大本命と見る時合いが訪れる潮位だった。
しっかり睡眠を取ったおかげで意識だけはずば抜けて冴え、自分のやりたい釣りを全うすることが出来ている。
ワンキャスト、ワンキャストが、本当に楽しかった。
もがき、探し、ひたすら前だけ見て進んだ3ヶ月が、リトリーブするリズムに乗せて勝手に思い浮かんでくる。
入賞したいと強く願ってきたんだから、このままでは目標を果たせず大会が終わってしまう。
それなのに、今やっているスズキ釣りは心底楽しいと思えたのだった。
■ それぞれ歩んだ僕らのシーバスパーティ
対岸のアングラーもしっかり見渡せる明るさになってきた頃、見慣れたアングラーの姿が現れた。迷うことなく、そそくさとこちらに向かってくる。
「おはよう、歩き方ですぐわかったよ」
熊本の地で会うのは2ヶ月ぶりだが、鹿児島ではその都度会っている気心知れた仲の友人だ。
「時合い終わっちゃった?」
そう聞く友人に、まだチャンスはあると告げる。
潮位的にはチャンスがある。けれど、ベイトが希薄であることは間違いなかった。
このポイントの最干潮の地形を知らない友人は、投げるスポットと立ち位置に戸惑ったと思う。
僕自身、それらを伝えることをとても難しいことと思うほどに、この川が見せる表情は複雑で奥深い。
けれど、そんなことはそれほど問題じゃなくて。
ここはこうだから…って思っても、それは何の意味もなさない。先入観を捨てて、固定概念を捨てて、ただ目の前のフィールドと向き合って釣りをする。
1年前のシーバスパーティ。車一台で二人で乗り込んだ熊本のフィールドは、スズキと出会うことを叶えてはくれなかった。
今年のシーバスパーティに向けて練った作戦で、僕らの目に映る河川はそれぞれ違った。
「狙いの河川は違うけど、最終的に同じ河川に目を付けたら面白いよね」
そんなことを言ったこともあった。
結局最後まで別々の河川をそれぞれの狙いを持って釣りを通すことになったが、最後に友人が顔を出しにこの河川に来てくれたことがとても嬉しかった。
思う存分、釣りが出来た。悔いはない。
時間ギリギリの最後まで足掻こうか迷いに迷って、最終的に僕らはロッドを仕舞った。
■ 最終リザルト-49位-
最終リザルトは、49位だった。一位は97センチ、そして入賞ラインの10位で89センチ。予想通り90センチを獲らないと入賞ラインに届かないハイレベルな大会だった。
参加人数が400名を超えているのも驚きだが、24時間という限られた競技時間の中でこれだけの釣果を得る熊本のアングラーとフィールドは、どうかしてるとやっぱり思う。苦笑
ちなみに80センチを釣っても19位。僕は大会前日まで、生涯釣ったランカーは80センチと81センチの2匹だけなので、限られた大会の時間の中で結果を残すには高い壁を越えなきゃならなかった。
越えられない壁を、越えられない壁として今は認識せざるを得ない。
どうすれば良かったか?答えは単純だ。
"スズキが釣れる場所にたどり着き、食うルアーと掛けて獲れるタックルの元、釣り上げるだけ"
来年も参戦して、入賞を目指したいと思う。
■ まだ書いていない釣行記
以上が、僕のシーバスパーティ2019参戦記の全てです。あれだけ結果を残すことに強い思いを持って臨みましたが、あえなく撃沈。
悔しさ云々というよりも、やはり今回も大会で結果を残すアングラー達と、偉大なフィールドに圧倒された感じです。
ただ実は、まだ書いていない釣行記がひとつ残っています。
それは大会当日のエントリー開始約6時間前の朝マズメ、第8回目のプラ釣行の終盤のこと。
僕自身も熊本というフィールドに圧倒されることとなった1匹のスズキとの出逢いを、次のログで書き記したいと思います。
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 Technical Surfer
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.
[キャップ]1989Luresフラットキャップ(OTTO)
[ゲームベスト]SHIMANO XEFO ショートゲームベスト VF-274L
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[小物]Columbiaポーチ,CHUMSエッグ型コインケース
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- 2019年11月8日
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