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▼ 通い続けた先に出逢ったメータースズキ
- ジャンル:釣行記
- (PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-, NIGHT -ナイトゲーム-, RIVER -河川-, SUNLINE -サンライン-, SEABASS -スズキ-, ZENAQ -ゼナック-, Megabass -メガバス-, 中流域, 1989Lures -いちきゅうはちきゅうるあーず-, 熊本シーバスパーティ, Pazdesign -パズデザイン-, DAY -デイゲーム-, SHIMANO -シマノ-, 18 STELLA 3000MHG)
スズキ釣り歴6年。ランカーサイズと呼ばれるスズキは、今からもう2年半前の2017年3月に、80センチと81センチをそれぞれ釣っただけだ。
常にランカーサイズのスズキを狙っているか?と問われても、自分ではそんなことはわからない。ランカーサイズを狙って獲る釣りなんて、到底想像も出来ない世界の話。
そんな僕に、その時はいきなり訪れた。
ランディングネットにおさまった"そいつ"が、一体何センチあるのか見当もつかないまま呆然とする中で、徐々に込み上げてくる様々な思い。
「通い続けてよかった」
飾らないありのままのその一言が、自然と最初に溢れたのだった。
【"そいつ"の尾鰭】
■ 逃げ惑うイナッコ…"そこにいる"
新月周りの夜の闇が和らいでゆく。目視で流れを確認しルアーの着水点を選べるほどだが、朝日はまだ顔を出してはいない。
一番に期待していた潮位変動の時合いは過ぎ、激しい反転流から逃げるように立ち位置を下流側に移した。
水位を増しても絶えず表情を変える流れを前に、ロッドの納め時がわからないでいた。
ふと、目の前のやや上流側で、数匹のイナッコが上流側へ水面を飛び出しながら勢いよく逃げ惑う様が、視界の片隅に入る。
その方向へ改めて目を向けると、間髪入れずに今度はこちら側に向かって、数匹のイナッコが慌てた様子で水面を飛んできた。
"そこにいる"
脳がそう判断するより先に身体はすでにキャストモーションに入り、イナッコが逃げたスポットの少し先にカゲロウ124Fを送り届ける。
アップクロスでもリトリーブ抵抗を感じながら緩やかに流していたカゲロウが、ちょうどイナッコが逃げたスポットに差し掛かったあたり。
"トンッ"
大きくはないが明確なバイトの感触が、手元に伝わってきた。
■ けたたましいドラグ音
すかさずアワセを入れると、ベリーまで綺麗に曲がったプレジールアンサーを見る"一瞬の間"があった。
その刹那。
意表を突かれ若干のされ気味にバッドまで曲げられたプレジールアンサーから、けたたましいドラグ音を響かせながら勢いよくスプールが逆転し、ラインが出されていく!
僕は普段、アワセを入れた時にドラグが出るの嫌い、手で強く引っ張った時に出るか出ないかのギリギリにいつもドラグは設定する。
フッコサイズではアワセを入れた直後の抵抗でも出ないドラグを、"そいつ"は意図も簡単に引きずり出していく。
斜め下流方向へ流れに乗って一気に走っていく。止まった…と思ったら、再び走り出す。
それを何度か繰り返しているが、どっちに向かって何回走られたかが、どんどん曖昧になっていく。
全ての挙動に対し、無我夢中で必死に食らいついていくだけで精一杯だった。
今まで味わったことのないトルクと重量感、悲鳴にも似たドラグ音に心拍数は一気に上がり、心臓の鼓動が脳に響くように感じる。
ひとつ心掛けたことは、一瞬たりとも気を抜かず、ひとつずつの動作を丁寧に集中しておこなうということ。
走られれば、その方向へと逆らわずにロッドを向ける。魚が止まったらラインテンションが抜けないよう、じわりとポンピングしながらリールのハンドルを巻く。
すると唐突に、"そいつ"は止まった。
根に巻かれたか…?
依然としてグンと曲がるロッドの先を見てみると、深呼吸をしているかのように「グン…グン…」と緩やかなピッチでティップが僅かに上下する。
一体それがなんなのかわからないまま、とりあえずテンションを維持したまま待つと、再び思い出したかのように"そいつ"は走り出した。
"どんな魚なんだろう"
そんなことを考える余裕を少し取り戻してきた頃、"そいつ"との距離が近付いているとようやく感じることが出来たのだった。
■ ネットからこぼれる魚体…"こんなスズキ見たことない"
"頼む…獲らしてくれ!"
何度もそう祈りながら少しずつ詰めた距離。近距離戦になっていくにつれ、ドラグも少しずつ慎重に弱めていく。
特別なことなんて何一つせず、フックが伸ばされることと身切れを防ぐ為の普段通りのファイトに徹底する。
ドラグを弱めるので走られることにもなるが、最干潮時に把握した水中の地形の記憶を照らし合わせ、走らせても良い場所とそうでない場所を見極めていく。
ロッドは常に立てた状態で魚の動きに追従していると、グングンと勢いを付けて走り続けることをやめた"そいつ"は、ついに水面を割って出た。
「ゴボゴボゴボッ!」
水面に激しい飛沫が広がり、荒く重々しいヘッドシェイクに少し怯む。頭と背鰭付近までしか見えなかったけれど、ランカーサイズであることは確信した。
そろそろ最終局面のランディングを考慮しなければならないが、浸かっている背後にあった陸地は数十分前に既に水中へと沈んでいる。選択肢は、ウェーディングしたままのランディングのみだ。
導入したばかりのウェーディングネットは前日に2〜3匹可愛いサイズを掬っただけで、上手くいくかどうかの自信すら未知数だが、いずれにせよやるしかない。
寄せてくる段階で抵抗を見せるたびに、フックアウトしてしまうのではないかと何度もヒヤヒヤし、反転する度に水面を煽ぐ尾ビレがやけに印象的に目に焼き付く。
何度目かの手前の攻防を凌いだ後、観念したのかふわっと水面に"そいつ"が浮かんだ。
その見たことのないサイズの全貌に一気に身体中を緊張が走ると共に、見えたルアーのフッキング位置に"これならバレない"と僅かな安堵が入り混じる。
最後にドラグをもう少し緩め、ロッドを立ててこちらへ誘導する。
リールのハンドルから手を離し、背中から取り外したネットをそのまま水面で構えた。
「あと少し…あと少し!」
大きな抵抗も無くすんなりネットに頭が入った。続け様にまだ完全には入っていない尾鰭の方を掬い上げようとすると…ネットの枠から魚体がこぼれ落ちていく!
慌ててロッドを持っている右手で枠の向こう側を支え、再度掬い上げるとようやく魚体全てがネットにおさまった。リールは一瞬水没した。
ネットにおさまった"そいつ"を間近に見る。
"こんなスズキ見たことない"
ファイトの時から既に始まっていた手の震えを抑えることなんて、僕自身には到底無理だと思った。
■ 駆け付けてくれる親友
水中で尾鰭を揺らすスズキを、呆然とただ眺める。
次はどうしたらいいだろう?サイズを測ろうかと思っても、背後にある護岸をよじ登ってメジャーを広げることを躊躇うほどに魚体は重く、ダメージを最低限に抑えたいから水中から安易に出したくない。
ひとまず水面にメジャーを浮かばせ、簡易的にサイズを測ってみる。
尾鰭の先は、"1メートルラインに少し乗った"ところ。
目の前のスズキの大きさを、やっとここで理解した。
震える手で落としそうになる携帯で、親友にメッセージを送った。返ってきた言葉は、
「すぐ行く。あと少しだから、待っててくれ」
不思議だ。普段僕らが居る場所は、ここから200キロ以上離れた鹿児島の地。それなのに僕らはスズキという魚を求め、あと10分で辿り着く距離にいるのだから。
■ 生涯掛けて追い続けるものだと思っていたメータースズキ
駆け付けてくれた親友のサポートのおかげで、しっかり計測することが出来た。
重量はランディングネットに入れた魚体毎計測し、ランディングネットの重さを差し引いた。
【記録】
2019年10月26日 熊本県
全長 100.5センチ
叉長 97センチ
重量 7.3キロ
KAGELOU124F/Megabass
生涯掛けて追い続けるものだと思っていた、夢のメータースズキだった。
この手に掴むことが出来たというのに、いざ出逢ってみると不思議なくらい実感というものが湧かない。もちろん心が震えるくらいに嬉しく、親友を待っている間にも何度か感極まる場面もあった。
それでも今この瞬間を表す適切な言葉は、僕には見つからない。
"言葉にならない"
メータースズキは、そんな言葉を僕に残したと思う。
■ この遺伝子を後世へと受け継ぐ為に
いよいよ、リリースの時。なるべく流れの当たるところで弱らないよう努めたが、それでも長居させ過ぎてしまったと思う。
「ごめんよ、元気で泳いでいってくれよ」
そう心で声を掛け、親友にカメラの録画ボタンを押してもらう。
"名残惜しい"
この手からスズキが離れてゆけば、また次の1匹へと僕は進まなければならない。だが、いつまでもこの手に掴み続けていれば、やがて息絶えるだろう。
やるべきことはそれらを受け入れ、ただひたすらに前を向き続けることだけだ。
"この遺伝子を後世へと受け継ぐ為に"
自ら泳ぎ出し手から離れたスズキは、余韻を噛みしめる間も与えずに、すぐに水中へと姿を消していった。
スズキが1メートルに成長するのに、一体どれくらいの年月を要するだろう。広く一般的に知られているのは、80センチのランカークラスで10年以上掛かるという説だろうか。
80センチ程に達したスズキは、その後1年で成長する長さは1センチ、もしくはそれにも満たなくなるとも言われる。そうだとするならば、単純計算でそこからさらに20年以上の時を要する。
平成元年生まれ、30歳の僕。
僕と同じかそれよりも先にこの世に生を受け、厳しい自然を生き抜いてきたであろうスズキ。
それぞれが歩んできた決して短くはない年月という道のりが、一瞬だけ交差して生まれた刹那の出逢い。
"まさか掛かったのがメータースズキだなんて思いもしなかった"
それでもこの1匹に辿り着くまでの全ての過程が、溢れんばかりの想いとなって全身を駆け巡り、満たされてゆく。
「感無量」
最後に溢れたその言葉に、やっぱスズキ釣りって良いよなって、そう思ったんだ。
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 1号(16lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 20lb.
[キャップ]1989Luresフラットキャップ(OTTO)
[ゲームベスト]SHIMANO XEFO ショートゲームベスト VF-274L
[ウェーダー]Pazdesign BS BOOTS FOOT WADER V
[小物]Columbiaポーチ,CHUMSエッグ型コインケース
■Twitter -ツイッター-
■Facebook -フェイスブック-
■Instagram -インスタグラム-
■YouTube -ユーチューブ-
<2021.7.14 タイトル修正>
- 2019年11月12日
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