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▼ 夢への第二歩目 ~ハンドメイドルアーで初ランカー~
- ジャンル:釣行記
 - (Fishman -フィッシュマン-, 15 CURADO 200HG, TACKLE & TOOL -タックル・ツール-, RIVER -河川-, NIGHT -ナイトゲーム-, Cork -コルク-, YAMATOYO -ヤマトヨ-, 下流域, SHIMANO -シマノ-, Handmade Lure -ハンドメイドルアー-, 1989Lures -いちきゅうはちきゅうるあーず-, SEABASS -スズキ-, STUDIO OCEAN MARK -スタジオオーシャンマーク-, Beams RIPLOUT 7.8ML)
 
    僕の夢はメーターオーバーの鱸にハンドメイドルアーで出会うことだ。
fimoを始めた当時の僕はfimoをやるからには何か目標を定めてみようと思ったのだろうけど、メーターシーバスをハンドメイドルアーで釣りあげるなんて、日頃から大した釣果もない自分からしたらどこか漠然とした夢で、もしかしたらこの先もずっと見えないくらい遥か遠くに定められた夢なのかもしれないと思うことも正直何度かあった。
口にするのは簡単なことだけれど、ちゃんと行動に移せているか?
実釣という面からみると世間一般的に僕の釣行回数は少ない方になるだろう。2、3日続けて釣りに出たかと思えば、2週間丸々釣りに行かない(もしくは行けない)こともある。
それでも頭の中は毎日釣りでいっぱいだ。それは紛れもない事実。頭の中で妄想する釣行の数で言えば、全国トップクラスになる自信はある。笑
ちょうど3年前の2014年3月に、僕は初めてハンドメイドルアーを作った。それから今日に至るまで、昼夜問わず仕事をしている時も、出張で県外のホテルに宿泊している時も、子供たちを公園で遊ばせている家族サービスの時も(笑)、コツコツとルアーだけは作り続けた。
夢を手にする為の行動として実釣の数で言えば明らかに少ないと自分でも感じているが、ハンドメイドルアーを作り続けていることだけは夢を手にする為におこなってきた努力として、自分自身を認めてあげてもいいんじゃないかと思う。
ハンドメイドルアーでメーターオーバーの鱸に出会う為には、まずその前に3つの段階があると思う。
第一歩目、「最初の一匹」
第二歩目、「80UPランカー」
第三歩目、「90UPランカー」

2014年4月23日、真昼間のデイゲームで初めて作ったトップペンシルで最初の一匹を手にした。この時の嬉しさと感動は今でも忘れずに思い出す事が出来る。本当に最高だった。これが第一歩目だ。
それから約3年間、ちょこちょこ魚は釣れるものの釣行のほとんどが坊主は当たり前、釣れる最大サイズはあと少しでランカーの77センチが出たこともあったが、僕はランカーサイズのシーバスを釣ったことのない人間だった。
そんな自分が2016年、無謀にも凄腕に参戦し始める。参戦してみてわかったことは・・・みんな当たり前のようにランカーを釣り上げているという現実だった。ランカー3本揃えるアングラーがたくさんいる。素直に凄いと思った。
反対に自分はというと貧果だった。でもそれはあくまで結果だけ見ればそうだっただけで、僕自身は楽しめているし何よりちょうどこの頃から、川に対する見方が変わった。
今までは、好きな場所に行き好きなルアーを投げ、雨が降って釣りやすい状況で釣るという釣りが多かった。
だけど凄腕に参戦してからは、川全体を視野に入れ、常にベイトの動向だけを追うようになった。様々な状況変化に対し、ベイトがどう動くのかだけ考えて釣りをすると自ずと自らの行動パターンが変わっていった。
「雨の影響で濁りが入ったこの小さな川の橋脚の明暗が好き」から、「日々表情を変えそこで営みを形成する水中生物がいるこの小さな川全体が好き」に変わった。
3月4日晴れ‐小潮‐
2日程前に少し雨が降ったがその後は良い天候が続き、降雨の影響なんて全くないのは安易に想像できた。となれば水質はクリア。どの川に行こうか盛大に迷う。
昼間は妻が仕事に行っている為、子守と家事をする。その最中にも脳内で先に釣り場へ行き、色々とシミュレーションを行う。くどいようだが脳内釣行だけは全国トップクラスだ。笑
出した結論は、やはりいつもの小さな河川だった。釣れなくても良い。今日のこの良い天気では、僕が狙いを定めているメインベイトのボラ達がどこにいるのか探してみればいい。
夕方の渋滞にはまってしまったこともあり、片道1時間越えの道中はいつもより脳内釣行をする時間が長く持てた。今から行く小さな川に初めて行ったのは、3年以上も前の12月だった。まともにシーバスを釣ったことのない自分を、弟が案内してくれて何気なく寄ったポイントだった。
こんなとこでシーバスが釣れるのか?コンスタントにシーバスを釣っていた弟もそう思うくらいの川だったが、僕はそこでシーバスを掛けた。当時はまぐれと思っていたが、それはまぐれでもなんでもなく釣れる理由があったことに今は気付ける。
それから3年以上・・・僕はこの川に通い続けている。リバーシーバスシーズンは川を変えるが、その他の釣行はすべてこの川だ。よくもまぁこんな川に3年以上も通えるなぁなんて、自分でも思う時がある。
大好きな川だけど、このままずっとこの川に通い続けるべきなのか、ポテンシャル的に見て有名な大河川へ戦いの場を移してもいいのではないか?と考えたりもした。
「80アップのランカーシーバスが釣れたらこの川から一旦離れようか・・・」
そんなことを思いながら、小潮の上げ2分で川底の岩が頭を出し、対岸まで渡れそうなくらいの水深をきれいな水が作るいつもの川に到着した。
そこにボラがいる確率は50%程と思っていた。水が濁れば70%の確率でそこにいると思うのだが、水がきれいならばどこか別のところへ移動していることが多いからだ。
肝心のボラは・・・いた。しかもしっかりといた。今までの経験から、とにかくボラさえこのエリアにいれば、なんとか「きっかけ」だけでも掴むことはできると確信した。
釣り開始から2時間ほどが経過した頃、この川が一番躍動する潮位を迎えた。上げの潮に押された水が流芯を外れた岸際だけわずかに逆流し、ウェーダーのひざ下が水に浸かり始めた時に、少し下流でボラの群れが水面で少し弾けた。
糸の先に繋いでいるのはハンドメイドシンキングペンシルのCorkだ。この川のボラパターンでの定番中の定番。絶対的な信頼を持って、カラーローテーションだけはこまめに行いながら、この日はずっとCorkを流していた。
時折、ボラは騒ぐのだが別にライズが出るわけではない。何か小さなベイトにボラがライズしているのか?と思うような小さな水面のざわめきを見付けてはCorkをそこに流していくのだが、レンジや流れる角度をうまくアジャストできていないのかバイトはない。濁りが効いている時は、このダウンの釣りがうまくはまるのだが、水質がクリアな影響で見切られているのだろか?
下流へ流すダウンの釣りをやめて、上流へドアップに投げ攻め方を変えてみた。
数投した頃、今まで投げていたところよりまた一段と浅くなっているところで静かに水面が弾けた。今のは明らかにライズだと感じた。
約20メートル程の距離を低弾道で橋の下へCorkをキャストする。20メートル程の距離を低弾道でキャスト・・・これ、RIPLOUTの真骨頂でしょ。ロッドが踊っているぜ!とかかっこよく言いたいところだけど、今の僕はスキルが追い付いておらず、おっかなびっくりビビりキャスト状態。笑
たまに橋脚にルアーを当ててしまいテール側が破損するし、ミスキャストしてスプールを抑えてボチャンとルアーが着水するところが食わせのポイントなんてことも多々ある。だからこういうチャンスの時は、慎重に慎重にキャストをするように心がけている。
キャストが決まり5メートル程巻いてきて、明暗に差しかかる辺りでトンっという感触が伝わりリールを巻く手が止まった。すかさず合わせを入れるとベリーまでRIPLOUTが曲がる。たしかな手ごたえがあった。少し体勢を立て直そうとした時だった。フッとテンションが抜けたのがロッドとリールのハンドルから伝わった。
今のはシーバスか?少し自信がない。合わせを入れた後、すぐには走らず一瞬エイかと思うくらい大人しかった。返ってきたルアーをチェックし、異常がないのを確認する。すぐに投げるべきか・・・場を落ち着けるべきか。下した結論は、前者だった。
再び慎重に狙いを定めて橋の下の奥へと低弾道でキャストする。ミスは許されない状況を楽しみながら、一投目よりきれいに決まった。
そしてついにその瞬間が来た。明暗に差しかかる時に、再びRIPLOUTのティップがトンッというあたりを捉え今度はバットまでグンッと合わせを入れた。
水面が激しく弾ける。体全体が水面から出ているような気もするが、水しぶきが凄くはっきりとは見えない。水深が1メートルもないエリアなだけに尾びれを水面に出しながら横走りを始めた。ドラグも出るしよく走るが、しっかりと曲がって魚の引きに追従した後、ロッドの弾力でしっかりと魚を寄せることができるのでそんなに大きなサイズではないと思っていた。
だが最後に岸に寄せるときだけ異様に粘る。そのファイトを楽しみながら好きなように走らせていたが、ロッドを持つ左腕の筋肉が少し疲れを見せ始めた。水深30センチもない浅瀬に誘導したときにやっと全貌を見ることが出来た。
・・・思ってたより、デカい。
新調したばかりのフィッシュグリップを掴む手が少し震えている。完全に陸にあげているわけではないので早く掴みたいところだが、ハーモニカ食い状態になっているのもありなかなか掴めない。震えて狙いも定まらない。笑
そうこうしているとフックが1本外れた。ヤバいと思いリーダーを掴んで岸までずり上げフィッシュグリップで掴み直し、魚体を水に浸けた。

やったよ・・・ついに、やった。
この川に費やしてきた時間や全てが間違いではなかったんだ。
この瞬間が最高だ。

サイズはジャスト80センチ。見た瞬間、確実にランカーいったと思ったけど、測ってみるとギリギリみたいな。笑
しかも、キレイに写真に納めておきたかったんだけど、普段そんなに写真撮らないし手が震えるしで・・・帰って写真見たらほとんどブレブレだった。
蘇生している間にもボラ達がちらほら騒いでいる。今手元にいるランカーシーバスも見ていたいけれど、次の一匹も気になる・・・苦笑
蘇生中とても元気で指をしっかり噛むし、首振りも力強い。別れがとても惜しいけれど、元気に帰ってもらおうとそっと手を離した。ゆっくりと進んでピタリとそいつは止まった。長い間水中にピタリと止まるもんだから、あんなに元気なのに蘇生が足りなかったのか心配になりすぐそばにいって突いてみると、今起きたかのようにピクッと動いてしっかりと川へ戻っていった。
もうこれで満足だったけれど、次の一匹ももしかしてメモリアルな一匹になるかもしれないと思いキャスト再開。
すると橋の下から明るい側に出て、表層をゆったりとしたS字を描いていたCorkに丸見えバイトでくってきた60アップを追加。

バイトまでの一部始終が丸見えだったけれど、ルアーを丸呑みしてる感じからエサだと思って食ってくれてるのかな。
リリースすると丁度満潮潮止まりの頃合いを迎え、これ以降ベイトの生命感が少なくなってきたし濡れたグローブではまだまだ寒く指先の感覚がなくなってきたので釣りを終えることにした。
3年以上も通ってきた小さな河川での、第二歩目。
この川でランカー1本出れば次の河川に戦いの場をシフトしようと考えていたけれど・・・ますますこの川が好きになってしまったよ。
出るか?この小さな河川で第三歩目が。いや、今の自分にはそれを確信できるだけの何かがない。
けれど例え川が違っても、第三歩目を狙って動き出す自分自身に違いはない。
その瞬間が楽しみだ。

第二歩目を連れてきてくれたハンドメイドシンキングペンシルCork最高!
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    fimoを始めた当時の僕はfimoをやるからには何か目標を定めてみようと思ったのだろうけど、メーターシーバスをハンドメイドルアーで釣りあげるなんて、日頃から大した釣果もない自分からしたらどこか漠然とした夢で、もしかしたらこの先もずっと見えないくらい遥か遠くに定められた夢なのかもしれないと思うことも正直何度かあった。
口にするのは簡単なことだけれど、ちゃんと行動に移せているか?
実釣という面からみると世間一般的に僕の釣行回数は少ない方になるだろう。2、3日続けて釣りに出たかと思えば、2週間丸々釣りに行かない(もしくは行けない)こともある。
それでも頭の中は毎日釣りでいっぱいだ。それは紛れもない事実。頭の中で妄想する釣行の数で言えば、全国トップクラスになる自信はある。笑
ちょうど3年前の2014年3月に、僕は初めてハンドメイドルアーを作った。それから今日に至るまで、昼夜問わず仕事をしている時も、出張で県外のホテルに宿泊している時も、子供たちを公園で遊ばせている家族サービスの時も(笑)、コツコツとルアーだけは作り続けた。
夢を手にする為の行動として実釣の数で言えば明らかに少ないと自分でも感じているが、ハンドメイドルアーを作り続けていることだけは夢を手にする為におこなってきた努力として、自分自身を認めてあげてもいいんじゃないかと思う。
ハンドメイドルアーでメーターオーバーの鱸に出会う為には、まずその前に3つの段階があると思う。
第一歩目、「最初の一匹」
第二歩目、「80UPランカー」
第三歩目、「90UPランカー」

2014年4月23日、真昼間のデイゲームで初めて作ったトップペンシルで最初の一匹を手にした。この時の嬉しさと感動は今でも忘れずに思い出す事が出来る。本当に最高だった。これが第一歩目だ。
それから約3年間、ちょこちょこ魚は釣れるものの釣行のほとんどが坊主は当たり前、釣れる最大サイズはあと少しでランカーの77センチが出たこともあったが、僕はランカーサイズのシーバスを釣ったことのない人間だった。
そんな自分が2016年、無謀にも凄腕に参戦し始める。参戦してみてわかったことは・・・みんな当たり前のようにランカーを釣り上げているという現実だった。ランカー3本揃えるアングラーがたくさんいる。素直に凄いと思った。
反対に自分はというと貧果だった。でもそれはあくまで結果だけ見ればそうだっただけで、僕自身は楽しめているし何よりちょうどこの頃から、川に対する見方が変わった。
今までは、好きな場所に行き好きなルアーを投げ、雨が降って釣りやすい状況で釣るという釣りが多かった。
だけど凄腕に参戦してからは、川全体を視野に入れ、常にベイトの動向だけを追うようになった。様々な状況変化に対し、ベイトがどう動くのかだけ考えて釣りをすると自ずと自らの行動パターンが変わっていった。
「雨の影響で濁りが入ったこの小さな川の橋脚の明暗が好き」から、「日々表情を変えそこで営みを形成する水中生物がいるこの小さな川全体が好き」に変わった。
3月4日晴れ‐小潮‐
2日程前に少し雨が降ったがその後は良い天候が続き、降雨の影響なんて全くないのは安易に想像できた。となれば水質はクリア。どの川に行こうか盛大に迷う。
昼間は妻が仕事に行っている為、子守と家事をする。その最中にも脳内で先に釣り場へ行き、色々とシミュレーションを行う。くどいようだが脳内釣行だけは全国トップクラスだ。笑
出した結論は、やはりいつもの小さな河川だった。釣れなくても良い。今日のこの良い天気では、僕が狙いを定めているメインベイトのボラ達がどこにいるのか探してみればいい。
夕方の渋滞にはまってしまったこともあり、片道1時間越えの道中はいつもより脳内釣行をする時間が長く持てた。今から行く小さな川に初めて行ったのは、3年以上も前の12月だった。まともにシーバスを釣ったことのない自分を、弟が案内してくれて何気なく寄ったポイントだった。
こんなとこでシーバスが釣れるのか?コンスタントにシーバスを釣っていた弟もそう思うくらいの川だったが、僕はそこでシーバスを掛けた。当時はまぐれと思っていたが、それはまぐれでもなんでもなく釣れる理由があったことに今は気付ける。
それから3年以上・・・僕はこの川に通い続けている。リバーシーバスシーズンは川を変えるが、その他の釣行はすべてこの川だ。よくもまぁこんな川に3年以上も通えるなぁなんて、自分でも思う時がある。
大好きな川だけど、このままずっとこの川に通い続けるべきなのか、ポテンシャル的に見て有名な大河川へ戦いの場を移してもいいのではないか?と考えたりもした。
「80アップのランカーシーバスが釣れたらこの川から一旦離れようか・・・」
そんなことを思いながら、小潮の上げ2分で川底の岩が頭を出し、対岸まで渡れそうなくらいの水深をきれいな水が作るいつもの川に到着した。
そこにボラがいる確率は50%程と思っていた。水が濁れば70%の確率でそこにいると思うのだが、水がきれいならばどこか別のところへ移動していることが多いからだ。
肝心のボラは・・・いた。しかもしっかりといた。今までの経験から、とにかくボラさえこのエリアにいれば、なんとか「きっかけ」だけでも掴むことはできると確信した。
釣り開始から2時間ほどが経過した頃、この川が一番躍動する潮位を迎えた。上げの潮に押された水が流芯を外れた岸際だけわずかに逆流し、ウェーダーのひざ下が水に浸かり始めた時に、少し下流でボラの群れが水面で少し弾けた。
糸の先に繋いでいるのはハンドメイドシンキングペンシルのCorkだ。この川のボラパターンでの定番中の定番。絶対的な信頼を持って、カラーローテーションだけはこまめに行いながら、この日はずっとCorkを流していた。
時折、ボラは騒ぐのだが別にライズが出るわけではない。何か小さなベイトにボラがライズしているのか?と思うような小さな水面のざわめきを見付けてはCorkをそこに流していくのだが、レンジや流れる角度をうまくアジャストできていないのかバイトはない。濁りが効いている時は、このダウンの釣りがうまくはまるのだが、水質がクリアな影響で見切られているのだろか?
下流へ流すダウンの釣りをやめて、上流へドアップに投げ攻め方を変えてみた。
数投した頃、今まで投げていたところよりまた一段と浅くなっているところで静かに水面が弾けた。今のは明らかにライズだと感じた。
約20メートル程の距離を低弾道で橋の下へCorkをキャストする。20メートル程の距離を低弾道でキャスト・・・これ、RIPLOUTの真骨頂でしょ。ロッドが踊っているぜ!とかかっこよく言いたいところだけど、今の僕はスキルが追い付いておらず、おっかなびっくりビビりキャスト状態。笑
たまに橋脚にルアーを当ててしまいテール側が破損するし、ミスキャストしてスプールを抑えてボチャンとルアーが着水するところが食わせのポイントなんてことも多々ある。だからこういうチャンスの時は、慎重に慎重にキャストをするように心がけている。
キャストが決まり5メートル程巻いてきて、明暗に差しかかる辺りでトンっという感触が伝わりリールを巻く手が止まった。すかさず合わせを入れるとベリーまでRIPLOUTが曲がる。たしかな手ごたえがあった。少し体勢を立て直そうとした時だった。フッとテンションが抜けたのがロッドとリールのハンドルから伝わった。
今のはシーバスか?少し自信がない。合わせを入れた後、すぐには走らず一瞬エイかと思うくらい大人しかった。返ってきたルアーをチェックし、異常がないのを確認する。すぐに投げるべきか・・・場を落ち着けるべきか。下した結論は、前者だった。
再び慎重に狙いを定めて橋の下の奥へと低弾道でキャストする。ミスは許されない状況を楽しみながら、一投目よりきれいに決まった。
そしてついにその瞬間が来た。明暗に差しかかる時に、再びRIPLOUTのティップがトンッというあたりを捉え今度はバットまでグンッと合わせを入れた。
水面が激しく弾ける。体全体が水面から出ているような気もするが、水しぶきが凄くはっきりとは見えない。水深が1メートルもないエリアなだけに尾びれを水面に出しながら横走りを始めた。ドラグも出るしよく走るが、しっかりと曲がって魚の引きに追従した後、ロッドの弾力でしっかりと魚を寄せることができるのでそんなに大きなサイズではないと思っていた。
だが最後に岸に寄せるときだけ異様に粘る。そのファイトを楽しみながら好きなように走らせていたが、ロッドを持つ左腕の筋肉が少し疲れを見せ始めた。水深30センチもない浅瀬に誘導したときにやっと全貌を見ることが出来た。
・・・思ってたより、デカい。
新調したばかりのフィッシュグリップを掴む手が少し震えている。完全に陸にあげているわけではないので早く掴みたいところだが、ハーモニカ食い状態になっているのもありなかなか掴めない。震えて狙いも定まらない。笑
そうこうしているとフックが1本外れた。ヤバいと思いリーダーを掴んで岸までずり上げフィッシュグリップで掴み直し、魚体を水に浸けた。

やったよ・・・ついに、やった。
この川に費やしてきた時間や全てが間違いではなかったんだ。
この瞬間が最高だ。

サイズはジャスト80センチ。見た瞬間、確実にランカーいったと思ったけど、測ってみるとギリギリみたいな。笑
しかも、キレイに写真に納めておきたかったんだけど、普段そんなに写真撮らないし手が震えるしで・・・帰って写真見たらほとんどブレブレだった。
蘇生している間にもボラ達がちらほら騒いでいる。今手元にいるランカーシーバスも見ていたいけれど、次の一匹も気になる・・・苦笑
蘇生中とても元気で指をしっかり噛むし、首振りも力強い。別れがとても惜しいけれど、元気に帰ってもらおうとそっと手を離した。ゆっくりと進んでピタリとそいつは止まった。長い間水中にピタリと止まるもんだから、あんなに元気なのに蘇生が足りなかったのか心配になりすぐそばにいって突いてみると、今起きたかのようにピクッと動いてしっかりと川へ戻っていった。
もうこれで満足だったけれど、次の一匹ももしかしてメモリアルな一匹になるかもしれないと思いキャスト再開。
すると橋の下から明るい側に出て、表層をゆったりとしたS字を描いていたCorkに丸見えバイトでくってきた60アップを追加。

バイトまでの一部始終が丸見えだったけれど、ルアーを丸呑みしてる感じからエサだと思って食ってくれてるのかな。
リリースすると丁度満潮潮止まりの頃合いを迎え、これ以降ベイトの生命感が少なくなってきたし濡れたグローブではまだまだ寒く指先の感覚がなくなってきたので釣りを終えることにした。
3年以上も通ってきた小さな河川での、第二歩目。
この川でランカー1本出れば次の河川に戦いの場をシフトしようと考えていたけれど・・・ますますこの川が好きになってしまったよ。
出るか?この小さな河川で第三歩目が。いや、今の自分にはそれを確信できるだけの何かがない。
けれど例え川が違っても、第三歩目を狙って動き出す自分自身に違いはない。
その瞬間が楽しみだ。

第二歩目を連れてきてくれたハンドメイドシンキングペンシルCork最高!
https://www.facebook.com/1989Lures
https://www.instagram.com/hiratch_1989lures/
<2019.2.11 タグ・リンク追加>
- 2017年3月5日
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