波動とアポフェニア

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波動を否定する言動は幼稚である、と以前ご指摘を賜ったことがあります。

しかし、僕から言わせて頂ければ、波動を肯定することの方が遥かに幼稚であります。

波動肯定派の方に限って、
アングラーなんだから、理論じゃなくて魚を釣って勝負しろ、凄腕で優勝してみろ、とか幼稚な事を宣う方が多いように感じます(個人的な主観です)。

そして、波動を否定されると、あからさまに不快の意を表明されます。
→次に、波動を否定している僕の人格を否定し始めます(笑)
→その次は、無視しろ、スルーしろ、と。

波動論者のあるあるですね。
この流れにはもう慣れました。

僕の人格やブログのスタイルを否定される事にももう慣れっこですので、
そんな事はもうご自由にどうぞ、なので、
どうか、波動で魚が釣れている事の根拠やデータをお示しください。



さて、ここからが本題。

アポフェニアという言葉をご存知でしょうか。

定義
無意味なノイズや偶然の存在を信じてしまうこと

無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用のこと


ルアーフィッシングで魚が釣れる要素って、潮回り、天気、水温、ルアーのカラー、シルエット、アクション、それから波動w、それこそ星の数ほど色々たーくさんあると思うんですが、
そのたくさんの要素、情報の中から、
どうして『波動で釣れた!!』って言っちゃうアングラーが出てきてしまうのか考えてみました。


その理由を説明するのに、アポフェニアと言う言葉がぴったり!!

繰り返しになりますが、アポフェニアとは

『無意味なノイズや偶然の存在を信じてしまうこと』

『無作為あるいは無意味な情報の中から、規則性や関連性を見出す知覚作用のこと』


これらの中には、無生物の顔認識であるパレイドリアや、ギャンブラーの誤謬、テキサスの狙撃兵の誤謬、湾奥ボートアングラーの誤謬なども含まれているのでご興味ある方は、ぜひ。


波動なんて、無意味なノイズ、偶然の存在そのものなのに、それを信じてしまう。
波動なんて、あるかないかもわからず、魚に効いてるか効いてないかもわからない、無意味な情報なのに、その中から規則性や関連性を見出してしまうんですね。

本当にルアーの波動が魚に効いてるからどうか比較するためには、
サイズ、カラー、ウェイト、シルエットが同じで、
波動だけが違うルアーを使用しないといけないのですが、そんなルアーを準備する事はまず不可能。アポフェニアの方にはこれがまず理解できない。

サイズもカラーも違うルアーなのに、波動を変えたら食ってくる、とか平気で言ってしまうのがアポフェニア。
何が大事な情報で、何が誤った情報なのか、理解し処理できないのがアポフェニアであるといえます。




アポフェニアに関する論文を引用、解説している日本語ページがありますので、
アポフェニアである波動論者の方々は是非ご覧ください。

そちらからの引用抜粋に、波動を当てはめて参りますよ。
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すいません、原文は全て読んでおりません。お作法として引用文献をお示ししております。

・対象と方法
297人の学生にいくつかの文章を読んでもらう。
・文章には、「意味の通る記述」や「日常のありふれた記述」、そして「でたらめな記述」とを混ぜ合わせており、それを学生たちに重要であるか否かの基準で評価付けさせた。

・意味の通る記述とは
「クリエイティブな大人は子供心を忘れていない人である」など

・日常のありふれた記述とは
「乳児には常に目を向けなければならない」など

・でたらめな記述とは
「隠された意味は比類ない抽象美へと変化する」「完全性が無限の現象に静まり返る」
「完全にスレきったシーバスに、未だかつて人類が経験した事がない微波動が効く」など。


・結果

アポフェニア傾向のある人(波動論者)は、本当に重要な記述と、でたらめな記述(波動)とを見分けることが困難である』事がわかった。


「アポフェニア」に関する高いスコアを示した学生は「でたらめな記述(波動)」をより重要だと評価する傾向にあり、
「知性」に関して高いスコアを示した学生は「でたらめな記述(波動)」に対して低い評価を与えていたことがわかった
→知性が高い人は波動を信じないということでよろしいでしょうか。

・「知性」で高いスコアを示した学生は、「でたらめな記述」のすべてに低い評価を与えていたわけではなかった。
というのも、実験者は一見意味の通らない単語の羅列であっても、単語を入れ替えると、もはやでたらめな文章ではなくなるような記述も紛れ込めせていた。
つまり、「知性」は重要である記述とそうではない記述との違いを明確に探し出す能力につながっているのである。
一方で、「アポフェニア」の傾向にある学生は、でたらめなこと(波動)と重要なことを見分けられなかった。



・考察
でたらめな記述(波動)を「重要だ」と認識してしまう、2つの仮説的なメカニズム
・1つ目は、「アポフェニア」を示す人は、始めからすべての物事を真実で意味があるとみなす強い先入観を持っている。
人間は目の前にあるものを最初は理解できるものだと信じる傾向にあり、この認知形態がでたらめな情報を誤って重要であると思い込ませてしまう。
・2つ目は、アポフェニアを示す人は、でたらめな情報を潜在的に探知することができないということに依拠している。その特性を持つ人は、文章の印象的な響きに対して直感的な認識することで、曖昧なことと重要なこととを混同してしまうのである。


・まとめ

 でたらめな数列や文章に規則性があると感じてしまう人は、重要な情報と無意味な情報(波動)とを識別できないことに原因があった。

「アポフェニア」を示す人は、このような理由から、超常現象(波動)を信じたり、占い(波動)や詐欺(波動)に引っかかることが多いようである。


ある人がアポフェニアなのか、アポフェニアではないのか、そこを分けるのは

自身を批判的な目で見られる「客観性」なのであろう

と締め括られていますね。


客観性を示すためには、データと根拠が必要ですよ、と常々申し上げてきて参りました。

即ち、データや根拠を示せない→客観性はない→波動論者はアポフェニアである、と逆説的に証明する事になってしまいました。


『バイブをファストリトリーブすると、ロッドから手にブルブルと振動が伝わるでしょ?それが波動ですよ。手に伝わる振動が強ければ強波動だし、手に伝わる振動が弱ければ弱波動ですよ』

アポフェニアの方はこれを正しい情報と理解してしまうのでしょうが、

・魚はこの振動を感知しているのか

・手に伝わる振動は水中でどれだけ減衰して、どれだけの範囲に伝わっているのか

・魚がこの振動を感知していたとして、その刺激によって捕食しているのか

など、考えなければいけない・証明しなければいけない事は非常に多いにも関わらず、

この文章を鵜呑みにしてしまう人こそがアポフェニアなんですね。







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私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたと違うんです。



自分自身を客観的に見ることって難しい。

自分自身を客観的に見るためには、データや根拠が必要だし、数あるバイアスを排除しなければならないんですが、

そのバイアスについても少しずつ書いていきたいと考えております。


自戒の念を込めて、福田元首相を貼っておきます♪




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