intercept 海鷹 開発日記⑪

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ロッドの軽さとバランスと強度・・・


intercept 海鷹のロッドの方向性をどうするのか・・・悩みました。


感度を求めるなら、高弾性カーボンの薄巻ブランク
この手のロッドの代名詞は『ウエダ』

私も友人のロッドを借りて使ってみましたが・・・

『反則じゃな・・・この感度と操作性・・・(汗)』


こりゃ、魚捕れるは・・・と実感しました。




しかし、巷でよく言われている、カリカリのレーシングチューンのロッドは、使い手が、このロッドの特性をわかっていないと破損することが多々あるように思います。

高感度で、魚を取れるロッドでも、極限まで性能を追究したロッドは、使い手を選び、また扱いも神経質な点があります。

私の独断の考えとなりますが、極限の性能を、カリカリのレーシングチューンで引き出したものは、サーキットのように整備された環境で扱いやすいのではないのか?

昨今のライトソルトシーンにおいて、堤防や護岸整備されたポイントばかりでなく、磯等、足場が悪く、多少ラフな扱いを要求する場面では、神経質過ぎて扱いにくいのではないのか?

そして、極限まで軽量化を図ったブランク・部品では、初期性能を長い期間維持できないのではないのか?・・・という点です。

レーシングカーの高性能を維持するには、レースサイクルに合わせてメンテナンスをしなくてはいけません。

高感度で、長い期間、初期性能が維持できるロッド
intercept 海鷹は、今主流となっている「薄巻・高感度・パッツン系」とは違った方向性を狙ったほうが、いいのではないのかと・・・

カーボンソリッドを先端に使い、その先端が拾うラインテンションの変化やラインの震え等をベリー~バッドで反響させて手元に伝える為のブランクのテーパーデザイン・厚さを追究していく。







そして、ルアー釣りのロッド操作の基本動作は『円運動』
個人差があると思いますが、私の場合、キャスト・アクション・フッキングは、手首・肘・肩を中心にロッドを操作していると思います。
(オーバーアクションの方は腰までをも使うかもしれませんが・・・)

キャスト時は、肘を軸に振りかぶり、最後を手首のスナップを効かせる円運動

アクションは、手首を軸にする円運動

フッキング時は手首から魚によっては肘・肩までを使って円運動していると思います。

円運動の動きは力を働かせる運動の中で無駄がないと言われていますが、その円運動をスムーズにおこなえるよう、ロッドの重心をどこに持っていくかを考えました。

基本操作をするうえで、一番軸になっているのが、キャスト・アクション・フッキングとも『手首』になることが多いこと・・・

そこで、手首に一番近いリールシート部分・ロッドを握る部分に重心をもってくれば、少ない力でロッドを操作できるのではないか?と考えました。(厳密に言えば、リールフットの指は挟む部分)

無駄な力を入れずにキャスト・アクション・フッキングができれば、疲れず長い時間、釣りに集中できるのではないか?

手のひら部分にロッド重心があれば、重たさを感じないのではないか?・・・と考え、重心バランスをとっていくことに・・・



少しだけ心のモヤモヤが消えていく・・・





つづく・・・





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