港湾の鱸 2013.08.10

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今シーズン、いや釣り経験史上最大最悪の『敗北』。


それは、

今日は魚が居なかったとか、

今日は活性が低かったとか、

魚が居るポイントまで飛距離が届かなかったとか、

そういう一切の言い訳を許さない『アングラー最大の大敗北』であった。



その予兆は前日のランガンから密かに始まっていた。







2013.08.10

泣く子も黙る大型夏季連休の前半は潰してしまい、

中盤の『禁猟日3日間』を迎える前にどうしても出撃したいと思っていたアングラーはきっと多かったはず。


5月に惨敗した青物情報が話題のW地区・波止場も魅力的なのだけど、

先行アングラー達とポイント争奪戦になる予想と、

その気まぐれ猫的青物回遊待ちの考えを早々に消しゴムで消去、

そろそろ夏の風物詩が接岸してくるはずの港湾・河口域の明暗部を、

今シーズンこそ攻略していく。



0:00 西地区・湾奥 水路的小河川

上空はやや西風があるものの、

その恩恵を少しでも受けて下げ流れがいいはずの場所。

濁りはそこそこなんだけど、

本日1発目の時合いに合わせたはずが実際にはぜんぜん雰囲気出てない。

ベイトはイナっ子、でもちょろちょろ。

ココは30分で見切ってさっさと移動。


0:50 西地区・港湾 常夜灯周り

本日、若干風裏になるポイント。

明暗部と重なる岸壁角奥からの西風が、

常夜灯明暗部を斜めに切るように沖側へ流れを作っていく。

ベイトは予想通り、夏の風物詩・サヨリ。

しかし思った以上に随分少ない。


本来撃つなら、

常夜灯周りより沖への流れを回り込んで斜め対岸かその内側か。

どちらにしろやるなら下げ後半まで粘るべき。


潮位の高さとかも考えて岸壁際の明暗部だけ撃って、

簡単には出てくれないのを見てとりあえず移動。



1:30 大河川支流 陸橋・明暗部

ベイトっ気が少ないので大きく移動。

昨シーズン、サヨリパターンで苦戦したポイント、のひとつ上流部。

風の影響を受けにくく、

ひたすら下げの流れがモンモンと効く場所・・・なはずがイマイチ。

ベイトっ気もやはり少ない。

夏のサヨリパターンをこの河川で勝負決められるといいんだけど、

先週・先々週も大きく外している。

人気の本命ポイントに行くまでもなく移動。




ココへきてメインのベイトは例年通り『サヨリ』でほぼ間違いないんじゃないかと推測。

(いや、本来ならば先のチョロチョロのベイトでもシーバスは必ず居る)

だけど肝心の河口域ポイントはサヨリがまばらで出にくいのではなかろうか?

時合いがシーバスとサヨリの距離が近くなる下げ後半かもしれないならば、

夜明けまであと3時間少々、

粘るべき勝負どころをそろそろ絞っておかなければならない。

次のポイントで決めたいところ。


それは先の港湾部の更に外側 T地区・常夜灯列周辺か?対岸のW地区 港湾・常夜灯周辺か?それとも・・・


いろいろ今までの経験を思い出しながら、とりあえず車を走らせていく。

・・・が、どちらにしてもいい結果を出せたことはない。

ならば初心に戻ってベイトが多いところを探しに、

真反対方向の北地区へと更に大きく移動。




2:20 北地区・港湾部

とりあえず判りやすい常夜灯周りでベイトを探そうと小河口がらみの港湾部。

だけど久々に来た港の照明は残念ながら消えており、

明暗はおろか、まったく雰囲気が違う。


・・・が、


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やっと『サヨリの大群接』に遭遇!!!!

サヨリは大河川でも大港湾部でもなく、

外洋寄りの港湾に集結中でした。



実際に『魚を釣る』のが釣りの楽しさだけれども、

こうやってオリジナルでいろいろ探し出すのもこの『遊び』を探求していくひとつの醍醐味であると、個人的には思う。


いろいろ考えて、悩んで、苦労して、

やっと見つけた先にまたいろいろ考えて、

そして後は『釣ってやるだけ』である





場所を西方面へ移動し、

同じ小河口と港湾がらみでシャロー帯を持つポイントへ。

教科書通りなら下げの後半戦、

水位が下がって仕方なく下ってきたベイトがシャローに差し掛かった所でズドン!!

更に今日は西風が2、

小河口域から沖に伸びる左岸側の西側から港湾の流れもぶつかる。

そこはシャロー帯へとかけ上がるブレイクゾーン。


いきなり我流でやらずに教科書通りやろう、

そうすれば必ずココで水面直下のサヨリへシーバスアタック=ライズがある(はず)。


サヨリの動きを見ながら短いかもしれない時合いに合わせて時を待つ。

リミットは夜明けまでの2時間弱か?



とにかく待つ。



待つ。



待つ。



待つ。



我慢できなくなってギア1のアルデンテで弱い引き波だけ。


待つ。


待つ。


待つ。


ギア2のカッターで切れ味の鋭い引き波も間に。


待つ。


待つ。


水面直下チューンのスーサンをたまに。

待つ。

ごっつあん89引き波アクションまで入れてみる。




…そして、夜明け。

もう待てない。

いや、待ったのだけれども彼は姿を現わさなかった、

そんな切ない彼女の物語。

そんな感じ。



サヨリライズどころか追っかけられてる感も感じられなかった。



自分の立ち位置から港湾方面135度、

河口方面135度、

その広角270度のプラグ飛距離内でライズがあったなら間違えなく判るくらい耳を澄ましてきたはず。


なのに何故!?

言い訳するなら『水面直下のサヨリを捕食音無しで喰らう手段を身に付けた』、

もしくは、

『水面直下のサヨリに興は味を示さなかった』。

いやいや、他にももっと重要なことがあるような…




まあ、どちらにしろ今回も『サヨリパターン』を選択した己の判断ミスで自己責任による惨敗な朝を迎える結果となった。











・・・が、









『バッシュッ!!!!』
















2013・08・10 5:30頃

事実は小説より唐突に事実を突き付けてくるもの。

それはドラマチックでもなんでもなく、

ただ漠然とそこにあるものもこそが普遍の現実である。





その激しいばかりのその音は背後からそんな風に聞こえた。


ライズ音だ。

それもなかなかいい音♪


もう完全に明るくなってサヨリが少なくなった港湾側、

聞こえたのは背後だったような気がしたが、

実際先に始まったのは数百m対岸側から。


次第に寄ってくる朝マズメライズに態勢を立て直す。


対サヨリの奇策にたまたま準備していたTDソルト・ポッパーに目前で1バイト。

これは下から突き上げられて大きく弾かれる。

2バイト目は感触無かったものの明らかにチェイス&アタック。


間違いなくシーバスじゃない。

その3バイト目は完全にバイトしたらしく思いっきりフッキングさせて1HIT。

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05:59 トップで初のHIT。このサイズになるとシーバスランカー級と同等の引き。

狙わないから好調なのか、今年がただの当たり年なのか?

今季3枚目のチヌ(自己新更新)


朝マズメ確変ライズはまだまだ継続中で、

トップを続ければテクニックよりも手数でまだまだ出そう。

そんな感じで連続2HIT目。

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06:02 小さなライズも複数あって、こいつらもわんさか。

異常気象の予兆でななろうか??ってくらいの連続バイト。

これなら筋肉痛さえ覚悟すれば誰にでも釣れるっていうEASYな状況が続く。


そしてこの状況のベイトも判明。

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幸運なことに居なくなったサヨリに変わってコイツが大量に接岸↑

手前のライズはチヌとしても、

沖で連発する大型ライズとあの半身はどうやらシーバス。


敗北逃れの幸運到来、

なんとか1本獲りたいところに、やはりポッパー(ロングキャスト)でラストHIT。

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6:41 チヌより激しい水柱、敗走寸前だったこともあり興奮度はMAX状態



そんなこんなをしながら朝マズメ確変ライズはまだまだ継続中。

が、

この後、ポッパーどころかどのプラグにも反応しない。

こんなに近くでバシャバシャやってんのに???な状況に変化。

なんで?


7:30 高確変中のまま延長戦が残念ながらTIME OVER。





2013.08.11

もちろんラスト1DAYも同ポイントへ。

サヨリパターンは早々に放棄、

昨日最後の不可解極まりない???な朝マズメを完全攻略するべく、

攻略リミット3本と設定して5:00より出撃。



昨日同様、イワシへのライズは申し分ない(むしろ更に高活性)

プラグ種類もタックルも完全に朝マズメ・イワシライズ戦に特化。

強いて言うなら昨日より風がやや北寄りに2→3~3.5。

そして潮位が若干高止まりなのと、

風の影響か濁りがやや強くなっているところが昨日と違う。



そして、



みっちり2時間。



イワシに高活性な水面のお祭り騒ぎが与えた釣果は、

リミット3本どころか、

2BITE、0HIT、0GET…大惨敗。









何故だかは、判らない。

やれることはすべてやったつもり。

『釣り』に絶対EASYというものはない、ただそう感じさせられるだけ。




 

 

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