己自身に課す『課題』は常に無数に存在する(産まれてくる)。


その無数の『課題』のたくさんが、

いくつかある『テーマ』のひとつの答えの一部分に繋がる、

そう信じている。


その『テーマ』には必ず『こうあって欲しい・こうあるべきだ』という『目標・目的』があるもので。



具体的ではないかもしれない、

漠然と『水を手掴みしよう』と言うふうな話。




２０１４.６月　最後の土日曜日

最近やっと恒例となりつつある『男達の外泊』。


そのラストday。


大快晴の日。


１０年計画のひとつが再び試される。



その初段階の初段階。

準備はざっくり有り合わせのもの。




故郷・Ｍ地区のため池。

出撃した３人はまず己の武器を調達するべく池淵を散策。

その前に、



本当の武器『虫よけスプレー』は念入りに。



そして、

求めるものは『武士の魂というべき刀』。

…自らの足で探す。




こんなトコや、





こんなトコ。

こっちも無い。





本気で探す気あるのか、

本来の目的を見失っているのか、

『刀』探しはワーワー大騒ぎで時間だけが過ぎていく。


彼らが見る『ため池』は、

どうやら相当『秘境の地』のようで、

いつものアリん子さんやダンゴムシさんやらとは違う、

『新しい自然』がたくさん目に映るようで。

水ひとつ、

土ひとつ、

風ひとつ、

植物ひとつ、

昆虫ひとつ、

何もかもが大騒ぎ・胸騒ぎに繋がる。


そんな光景に、

小さい頃に感じた想い出が胸の中でジワリと蘇る。




…そんなこんなで、



『武士の魂』発見。



『何、コレ？何、コレ？』の図。

やはり彼らは目的が判っていなかったようで。

なので勝手にバッサリ。




なかなか切れない古い折りたたみノコも、

『貸して、貸して』で、大騒ぎ。

そして、



ジャジャーン♪

『俺も、俺も』で何とか２本。



『釣り師の魂＝究極の和竿』、ココに調達完了。



顔つきも立派な釣り人となってきた。


そのティップにナイロンラインをGYノット、




フック直結で完成。

本当ならルアーかワームさせたいけど、



まずは楽しめることが優先。

そこらへん掘り返せばいくらでも出てくる生き餌で、

『命で命を釣る』。


釣りというのは簡単な時は簡単だけれども、

非常に奥深くて難しい。



未だ解明され尽くせていない、

人間の常識を超えた『生き物との駆け引き』である。

お前達には、まずそれを判ってもらいたい…





１投目であっさり…





こっちも。






相手が相手なだけに、





大爆釣。

本日はどうやら『簡単な日』のようで。


けれど、

彼らはそんなこと判っちゃいない。

まあ、それでいい。



あっと言う間の１時間もしないうちに、

１０匹以上の釣果。

本来ならサイズUPに対岸の深場なんだけれども、

今日はこのくらいでニコニコTIME　OUT。



『課題』は達成された。

『釣らせる』というのもひとつ。

けれど、

『楽しい』と思わせる。

『もっとこうしたらいい』と考えさせる。

『また釣りしたい』と躍らせる。



『こうなって欲しい』と願いながら、

和竿のような柔らかさでそっと見守りたい。