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夢追釣行 ~二日目~

  • ジャンル:釣行記

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「明日は4時起きですよTOMMYさん!」

缶ビール片手にそう言いながら、携帯のアラームをセットしていたyohechiさん。


TOMMYが目覚めたAM5:00。
まだ隣でがっつり寝ておられました(笑)。


そっと車を降りて湯を沸かす。



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豊かな田園風景を眺めながら、淹れたてのコーヒーをすする。

空は快晴。
さぁ今日も素晴らしい魚を求めて出発だ!




二日目の釣行プランは、石川県と岐阜県とを結ぶ「白山スーパー林道」を抜け、世界遺産“白川郷”へ。

そこから県道360号線を登り降り、まずは宮川水系の小鳥川を逝く。

そしてこの旅のラストに選んだのは、あの“本流宮川”。

そう。
この春にTOMMYが三度フラれた川。


(その模様はこちらから)
http://www.fimosw.com/u/tommy/dnck1t1mkicjnu

http://www.fimosw.com/u/tommy/dnck1t15a6yzro

http://www.fimosw.com/u/tommy/dnck1t1bzj458b


最後は夢を求め、最高のステージに全てを懸けるとびっきりのプランを組んだのである。



6月23日、AM7:00。

白山スーパー林道のゲートが開き、全長33.3km(3150円)のロングドライブへ。

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途中には大きな滝や絶景ポイントがいくつもあり、まるでここは日本ではないかの様な景色がいくつも飛び込んで来る。

新緑が薫るとても気持ちの良いドライブではあったが、昨夜の焼肉と同じ値段を思うと、どこか心が荒んだ気がした・・・。


清々しい朝陽を浴びながら山道を降り、世界遺産“白川郷”を覗きに行く。

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合掌造りをファインダーに納め、早々に移動。

既に心は“世界遺産”よりも“渓流”だ。


そこから更に一時間程走り、いよいよ車は宮川支流「小鳥川」へ。


今年の解禁日、深い雪と土砂降りの雨に囲まれながら撃ったこの小鳥川。
しっかりと竿を振るのはTOMMYも初めてとなるこの川にも、どうやらブラウントラウト、レインボーが生息しているらしい。



まずは車で一度下流のダムまで走り、入渓点、瀬、開きなどのポイントを隈なくチェックする。

一箇所目の入渓点を絞り、早速準備に取り掛かる。

TOMMYはのっけから本気モード。
レインボー、ブラウンを獲りに行く為、少し大きめのルアー群をチョイス。
昨日は温存していた「スプーンBOX」もしっかりベストのポケットへ。


準備は万端!いざ!


最初に入った小鳥川の中流部。
ここは比較的遡上しやすい渓相になっており、岩魚が多く生息していた。
サイズもそこそこの、綺麗な岩魚達が戯れてくれるのだが、お目当てのレインボーやブラウンの姿が一向に見えない。


(もしかしたら、ダム上にはいないのかもしれない・・・)


そう思い、小一時間程釣り上がった所でダム下への移動を決めた。


ダム下から本流宮川への合流点までは約二キロ程。
やはりいるとすれば間違いなくここだ。


汗ばむ陽気の中、上流、下流と二手に分かれて探渓。


ここでTOMMYが数匹の岩魚と山女、そして大きな開きの淵にて尺上のレインボーを手にする事が出来た。

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チリチリとドラグを出す久し振りのレインボーとのやり取り。
春に落とした大きな忘れモノ・・・とまではいかなかったが、置き忘れた心を取り戻せた、そんな気がした。

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渓流の時間は瞬く間に過ぎて行く。

時刻は既に午後1時を回っていた。

帰りの時間を考えると、残された時間は後二時間と言った所。

ここで満を持して、本流宮川へと移動。



これまで幾度となく歓喜し、また幾度となく泣かされてきた夢の河川『宮川』。



この日は前日までの雨の影響だろう
水量も多く、また濁りも適度に入っており水色も申し分のない状況。


大いに期待出来るこのポイントをyohechiさんに細かく伝え、TOMMYは車のハッチから“本気のタックル”を取り出した。


この本気の本流タックルにセットされたステラ3000番には、0.6号のPEラインに8lbのフロロリーダーが巻かれている。

春からレインボー、サツキマスにことごとくやられ、悩み抜いた末に行き着いたタックル。


こいつを片手に、TOMMYは前回苦汁を飲まされた右岸側へ。

yohechiさんは左岸側とに分かれて立つ事にした。





開始から数分、TOMMYのルアーに魚信が伝わる。

(小さいな・・・)

すんなりと上がって来たのは20cm程のレインボー。


時より水面でライズしているのは、どうやらこのサイズの様だ。



ここでTOMMYは9gのスプーンにチェンジ。

ボトムから中層をゆっくりと巻いて、大岩等のストラクチャーに絡めて探って行く事にした。



それから程なくして、対岸のyohechiさんが声を発した。

「食った!」


下流のyohechiさんに目を向けると、バシャバシャと水面で魚が暴れていた。

そいつをロッドでいなし、魚を抜き上げる!


「レインボー!!」

一際大きな声でTOMMYにそう告げた。

何と昨日の山女に続き、ここでも初となるレインボーを見事釣り上げたyohechiさん!

最高だぜ!


TOMMYも負けじと竿を振るが、時より小型のバイトがあるのみ・・・。




そして腕の時計に目をやると、時刻は3時を回ろうとしていた。


(いよいよ終わりかな・・・)


そう諦め掛けたその時だった。



対岸の大岩付近を泳がせていたスプーンが、激しくひったくられた!


間髪入れずに合わせを入れる!

ビシッと張ったPEラインが魚の口を捉えた!


「よっしゃ来たぁ!」


バシャ!っと魚がもんどり打ち、流心の深みへと激走!

頭をこちらに向け、ファーストランをかわしたのを目で確認した所で、岩を駆け下り水面に立った。


それは奇しくもあの時と同じ場所・・・。

極太レインボーをバラし、夢のブラウンを逃がしたあの場所に、三度TOMMYは立っていた。



まだ見ぬ水中の魚とのファイトの最中、走馬灯の様に甦るシーン。


(落ち着け!落ち着け~!)


PEラインを伝わって魚の動きが手に取る様に伝わる。


魚の動きに呼応し、右へ左へ。

何度も強烈な突っ込みをかわし、その度に“ドクン!”と心臓が脈打つのがわかった。


数分の攻防の末、いよいよネットインのタイミングが来た。


落ち着いて背中のランディングネットに手を掛け、しっかりと網を張る。


魚をネットに誘導した時、最後の突っ込みを喰らった。

前々回、レインボーを逃がした瞬間だ。



今回は無理に寄せずもう一度暴れさせてから、祈る様に静かにネットを差し出す。


ネットに納まった魚体を見てTOMMYは叫んだ。


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『よっしゃぁぁ!!ブラウンだぁぁぁぁぁ!!!!!』

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念願のブラウントラウト、38cm。


その場に座り込んでしばらく動く事が出来なかった。

対岸のyohechiさんが両手でガッツポーズをくれた。


何度も何度も魚体を眺め、嬉しさを噛み締めた。



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こうして二日間に渡る渓流“夢追釣行”は、最高の形で幕を閉じた。



yohechiさんが帰りに言った。

「えらいもん教え込まれましたわ。今度はどこに行きます?」


「どこまででも(笑)」


夢追釣行はまだまだ続く・・・。

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ありがとう。
また遊んでくれ、川の宝石達。

 

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