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喜釣

  • ジャンル:釣行記

『さぁ!今週は起こし太鼓を見に行くぞ!』



3月30日夜。
仕事から帰るや否や、家族にそう喚き散らしたTOMMY。

その言葉に喜ぶ子供、睨みを効かす嫁。


しかしもはや、そんな睨みに動じる“ちっちゃなハート”は持ち合わせちゃいない。

TOMMYの脳裏には、あれから絶えず“虹”が掛かっているのだから・・・。



こうして、三週連続で向かう事となった飛騨宮川。


「今度こそ忘れ物を拾い上げ、宮川の女神をヒーヒー言わせてみせるぜ!」


そう言ってハンドルを握るTOMMYは鼻息を荒げ、車内に敷かれた布団ではチビ達が早々に寝息をかいていた。




途中、いつものコンビニで遊漁券を購入

その際、馴染みの店主に毎回決まった言葉を伝えてからポイント向かっていたTOMMY。



今回も言ってやった。



『また来年!』



納得の行く魚が釣れれば、来年の解禁日までここを訪れる事はないのである。




ポイントにはAM6:00着。

前回よりも一段と雪は消えており、水色も随分落ち着いていた。

これなら山からの陽の出を待たずとも、釣りが成立する筈。


いよいよ“渓”も春を迎えた感じがした。



早速タックルを装填。


相も変わらず合戦中の家族を車内に幽閉し、AM6:30、実釣開始。


まずは魚の活性を見る為、8gのスプーンで流していった。


するとその数投目、対岸の流れ込み付近で「ココン!」と、レインボーとは異なる小さなアタリ。


(イワナだな?)


もう一度同じコースを通すが、反応なし・・・。


カラーを黒系から、アピールの強い赤系に替え、もう一度同じ流れを通す。




「グググッ!」

狙い通り、イワナ独特の鈍いアタリが伝わった。

ナイロンラインの伸びを考慮し、瞬時に思いっきりアワセをくれてやると、しっかりとフッキング!


本流の太い流れを悶える様に、中々のファイトを見せてくれたのは、綺麗な白点と虫食い模様を模した28cmのイワナだった。




40cmを越えるイワナが棲息している宮川では、ちょいとモノ足らないサイズではあるが、TOMMYに取っては貴重な2013年初渓流魚。







「ありがとう」

数枚の写真を撮り、リリース。



だが、今狙う階級はこのクラスじゃない。


ヘビー級の、それもイカつい顔をした暴力的な奴だ。




(やっぱりあっちか・・・。)

先週苦汁を飲まされた対岸のポイント。

きっと奴等はあそこだ。


猛者達が集う、魅惑のディープゾーン。


TOMMYの忘れ物も、この深い底に沈んでいる。



憧れの魚を求め、対岸へとゆっくり歩を進めた。




ふと気付くと、空が分厚いグレーな雲に覆われ始めていた。

何かが起こりそうな・・・そんな予感がした。




そしてこの後・・・


まさかの“瞬間”が訪れようとは、この時のTOMMYはまだ知る由もなかったのであります・・・。






つづく



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