【緩々なボートシーバスライフ】何かを得れば、何かを失う

ケーブルTVのチューナーが急に壊れましてね。近くにあるアンテナショップで交換をお願いすると、来てくれるのは五日後とのこと。

音が無いのは寂しいから、久しぶりにHDDレコーダーに昔録画した番組を流してみる。

たまたま選んだ番組はアナログ放送。改めて観て思ったのはアナログってこんなに画像が

悪かったっけ？（苦笑）。

この4K・8Kの時代に地上デジタルの画像がキレイなんて言ってること自体、どうかと思うのだけれど（苦笑）。

地上波がアナログからデジタルに変わったのって、いつ頃だったけ？　

とにかく何年デジタル放送を観てたかわからんけど、デジタルの画像に慣れた目でアナログの画像を観ると

ちょっと、びっくり

だね（苦笑）。

文明の利器ってのはすごいよね。でも、便利になること自体は

いい事

ばかりだとは思えないんだよね。例えば最近飲食業界でドタキャンが増えて困ってるって話。

タチが悪いヤツは同じ日・同じ時間に複数店の予約入れるらしい。

電話で予約を取ってた時代を生きてきた人間には考えられないよね。

予約の電話を掛けること自体面倒なんだから、複数店予約するなんて

ありえない（笑）

だから電話を入れる前にお店をしっかり吟味してから電話を入れるけど、

スマホをポチポチ

で予約が取れるなら、吟味する前に予約しちゃうのも行動としては解る気がする。

でもキャンセルされる方の事も考えず、しかも事前に連絡すらせず

ドタキャン

かます神経は理解出来ないけどね。便利さを得ると同時に何かを失ってる気がするなあ。

こういうのって釣りにも当て嵌まることもあると思っていて。僕のログにちょいちょい出てくる、秘密結社の会長氏の話。

理由までは訊かなかったんだけど、何年間か釣りから離れてた時期があったそうで。復帰してから遣り込んでた当時の感覚を取り戻すのに

丸3年

掛かったんだって。この話を聞いた時、僕が思ったのは、自分がもし一定期間止めてから、復帰したとしても

そんなに掛からない

だろうな、と

自分の方が短期間で感覚を取り戻せると思ったのは、勿論自分の方がセンスがあるからとか、そういうことではなく遣り込んで到達した

深度

氏がシーバスを遣り込み始めた時期は詳しく訊いた訳じゃないので、これまでの雑談の中から推測すると。

ラインで言うとシーバスPEが世に出る前。業界で言えば村岡さんがメガバスと契約する全然前。

TSSTもなかったんじゃないかな。酔っぱらって、仕組みは俺が作ったって言ってたし（笑）。

当時使用してたタックルは今とは比べものにならないと思うんだよね。バチ抜けの時はCD9のリップを折ってた頃じゃないの。

僕も長くやってる方だと思うけど、ルアーで言えばハチマルもあったしビーフリもあった。コモモも出てたな。

ブレードや鉄板バイブも始めて暫くしたら、世に出たし。ラインもナイロンから始めたけど、PEも出始めてた。

ロッドはボート専用ロッドが既にあって。逆に今でも現役なロッドもあるし、選択肢は今よりあった気がする。

同じ魚を釣るにしても、30年前の1本と15年前の1本じゃ、人間がやらなきゃならない

仕事量

が全然違うと思うんだよね。仕事量が違えば考えなきゃならないこと、感じ取らなきゃならないこと、これらも全然違うだろうねえ。

それが最終的に到達する深度の深さの違いに繋がる。ものの例えだけど、到達してた深さが100ｍと300ｍ。

そこに戻るまでに掛かる時間が違うのは当たり前なんだよね。こういう話をすると、昔は魚の資源量も多かったし、ポイントの自由度も高かったとか

比較するだけ意味ない

とか、そんな話になるんだけど。魚を釣る理屈って、根っこは昔も今もそんなに変わらないと思うんだよね。

氏が当時到達したところ、掴んだ感覚をタックルがこれだけ進化した今から始めて辿り着くのかと言えば

無理なんじゃないかな、多分

勿論、確証はないけど。

情報もなくタックルも今とは比べものにならない時だからこそ得られたものもいっぱいあって。

逆に今それを得ようとすると、無理とは言わないけど相当苦労するんじゃないかと思う。

ここまで書いといて、今後僕が一段上のレベルに上がるために自ら

飛ばないルアーにロッド、感度の低いライン

を使おうとは

まったく思わない

けど（苦笑）。もう初老ですから。釣りはあくまで趣味。敢えて自分からシンドイ想いするのは嫌（笑）。

ただ、世の中便利になるのはいいことだけど、不便な中じゃないと身に付かないこともあるってことは頭の片隅に置いておこうっと。