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初めてのトップチヌ②

  • ジャンル:凄腕参戦記
そして翌日、やはり朝マズメを狙い、今度は違う河川でトップチヌを試してみる。前日もそうだったが、黒鯛やキビレは、ハードボトムを好んで居ついている可能性が高いと言われている。ベイトである甲殻類が居ついているからだそうだ。なので違う河川なのだが、やはり橋脚周辺を狙う。

時合と思われる、最干潮からの上げはじめを狙う。トップは可能な限り水位が低いほうが、チヌの反応が出る確率が高そうであるからだ。それとやはりセオリーの、潮止まりからの動き出しのチャンスを狙っている。

現場に着くと誰もいない。人的プレッシャーは低そうだ。また、上から見ると橋脚周辺にボラの群れが確認できた。「あ~ひっかけたくないな」
一番最初の印象だ。ただ、よく見ると、ボラの群れの少し下、端と端に数匹黒鯛の姿が見える。
トップは、バイブやミノーよりも、ボラやエイをスレがかりしにくいかもしれないと期待も持ちつつ、投げていく。

やはりアップクロスに、橋脚周辺の流れのよれ、潮目、手前岸側のゴロた石、手前のブレイク等、考えられるポイントを少しでもかすめるように気を付けつつ、可能な限り岸と平行に水面をドッグⅹクイックウォーカーでドッグウォークしていく。

いつものバイブレーションではいかにも釣れていそうなコースをしばらくトレースするも全く反応なく、ボラが嫌がってルアーや水面のラインをよける様な反応があるばかり。

ペンシルがだめならここでポッパーかな?と適当に思って、ポッピングドックに変更。

同様なコースをトレースすると3投目で、バコっ!という音とともにルアーが水面に引っ張られる!

かかった!

流心から潮目を斜めに横切ろうとする瞬間だった。しかもボラの群れの真上。チヌはボラと一緒に行動しつつ、ベイトがいると果敢にアタックしている?のか。ボラの群れ30匹弱くらいのグループに3~4匹一緒にいるイメージ。何故なのかはわからない。

かかった魚はすぐにチヌとわかる。独特な竿先をたたく様な引き。手前まで来ると横っ走りもして、下にもぐんぐん潜る。これは楽しい!

しかも、この手前で暴れることでチヌはよくフックアウトがあるのだが、このポッピングダックはフックを固定する部分がローリングスイベルになっており、フックがチヌの暴れる動きに追随しやすく、フックアウトしにくいということが、初心者にはとてもありがたく感じた。だって、水面で最初にかかった時点からフックアウトすることなく、合わせも十分にしていないのに、しっかりフッキングしている様子。



初めてのポッパーでのチヌにうれしく思いつつ、さっと計測して蘇生し、リリース。何気に、人生での最高記録の48cm!これはいけると思い、継続して次を狙っていく。

今出たポイントはもう出なかった。なので少しづつポイントをずらしつつランガンしていく。まだまだポイントは無数にある!と自分の中でイメージが生まれてきつつある瞬間であった。

ただ、日が昇ってきてまぶしく暑いので、短時間でとは思った。なので、ここで出るぞというポイントが見つかったので攻める。

ゴロタ石が数個点在、シャローへの駆け上がりのブレイク、岸際、潮目が少し岸際に平行に迫ってきているタイミング!これがすべて重なったとき!

ポッピングもタンっタンっとテンポよくいい感じでリズムを刻んで一瞬止めた瞬間に、また、追いかけてきて下からボフッ!とルアーを咥え込む!

チヌだ!

またもや下に横に走る!走りまくる!竿先をたたく様な引き!最高だ!

これもフックアウトすることなく難なくキャッチ。



その日は暑くなりそうで納竿したのだが、今回の釣行により、今後、あの河川で、あのサーフで、あの堤防で、と無数の自分のみが知ってるポイントで、無限の可能性が頭に浮かびあがってきた。

というのも、トップなのでシャローポイントでも小場所でも根がかりを恐れず果敢に攻められる。しかもこんな場所では誰も釣れそうだとは思っていない様で人的プレッシャーもなさそうなポイントばかり。たぶん誰も攻めていない。チヌも見かけているし。全国にはこんなポイントがいくらでもありそう。

わざわざ人が集まりすぎて釣り禁止になるようなポイントを攻めることもない。人気のあるポイントは人とのトラブルも生まれるだろうし、心無い人がゴミをそのままにするということもありうるかもしれない。

自分の可能性を広げてくれたチヌ、トップウォーター、メガバスのルアー、そしてこのfimoの方々、本当にありがとう!

ロッド:シルバーウルフS76ml
リール:ヴァンフォード2500mhg
ライン:山豊ストロングPE4 14lb
リーダー:VARIBAS VEPナイロンショックリーダー12lb

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