❸シーバス釣りのショアジギングへの応用について

ベストシーズンの11月下旬となり、90㎝オーバーのブリを釣ったという事や、他の釣り人達の同場所での青物釣果もかなり上々で、口コミでショアジギンガーがより一層増え、同時にそれら釣り人達の釣果も増え続け、地元の釣り具サイトからのネット情報で場所バレし、何とYOUTUBEでも配信されての場所バレもあり、その結果、通っていた釣り場は土、日に関しては超混雑!となってしまう…。自分が通い出して2週間しか経っていない。
 
多分、この混雑の一番の原因は、近年まれにみるマイワシの大量接岸だと予想。今まで見たことないような場所でも、あちこちで鳥山を見ることが出来る。大小の河口で、サーフで、海峡で…どこでも。遠からず温暖化の影響なのか?
ただ、ベイトの大量接岸が無いと釣れないという訳では決してなく、毎年の青物の釣果が実績として多数残っているので、釣り方さえ間違えなければ、釣れる!
 
とにかく、今までは人も少なく気持ちよくできていた土日の朝マズメは、朝3時半に着いてもすでに自分の好きな釣り座に場所取りをしているショアジギンガーが3~4人も居る。150m長の長波止~500m長の岸壁まで、約10m間隔でショアジギンガーが居るという超満員の場所となってしまう!単純計算して長さ650m程度の釣り場に60人以上釣り人がひしめき合っている!これが全てショアジギンガー!こんな光景見たこともない!
 
特に長波止は超人気で、グループで来て場所を占有している為、歩いて様子を見に行ったとしても白い目で見られるので、近づくことも出来ない。正直、殺気立っている…。皆青物を釣りたいのはやまやまなのだ。美味しい、引き味強い、今はイージーに釣れそうな雰囲気もあるし。
 
こういう時にこそ、釣り人のマナーがクローズアップされると思う。この海峡エリアは景観も良いので、朝、夕には散歩やジョギングをしてる方も多いし、日中特に休日ともなればファミリー層も多く、海外からの観光客もかなり増えてきている。
重いジグを付けてロッドを振りかぶった時に通行人に怖い思いをさせたり、仕掛け等ゴミを捨てたり、釣り人同士のトラブル等あれば…釣り人にとって最悪の「釣り禁止!」という立て看板があちこちに並んでしまう。今はこういうご時世なのだ…。
 
釣り人一人一人が、
「釣りをさせてもらっている。ありがたい。」

「皆お互い様で、気持ちよく釣りを楽しみたい。」

「釣り座に入る前に、周りに釣り人が居ればまず挨拶をする。」

「ゴミは捨てない。(ほんの少しの糸くずでも捨てない心構え)」

という、謙虚低姿勢な気持ちがあれば、あんな殺気立った雰囲気にはならない。
Fimoサイトを見ている釣り人にはそんな人はいないと思うので、それ以外の釣り人でマナーを意識してない方が問題になってくる。どのように啓発していくか…。
自分は釣り人達で混雑している雰囲気を作る、という事も気になるので、混雑が予想される時間帯にはもう二度と行かない様にした。そうまでして釣りをしなくてもいい。
 
なので、土日は潮が悪い時の夕マズメのみ、朝マズメは平日のみとし、何とか同釣り座に入ることが出来た。そうすれば圧倒的に釣り人が少ないのである。欲を言えば、その釣り座を避けて違う場所に行けばいいのだが、この時にはまだできておらず、後ほど実行する事となる。
 
さて、平日の朝マズメ。
小潮2日目の干潮前後で最強流速が東流れ7.1kt(ノット)、西の風4m、水温20度。
長波止の根本側と先端に1人つづ、岸壁には釣り人が居ないので、気持ちよく同釣り座へ。
薄暗い~朝日が見える直前にトップで誘う。ラピード130Fで反応なく、次にレンジを下げバレットファスト140Sでも反応ない、シーバス釣り同様、レンジを下げていく作戦。
西の風が吹くと沖方面へ早い流れの本流が遠のき、釣り座の岸壁周辺は全く潮が効いていない。いくら最強流速が7以上だといっても、流れはなく、釣り人にとっては釣り易い状況だが…。魚の活性は非常に低いと思われる。
 
何故ならば、海峡エリアは基本潮の流れが速く、潮通しも抜群にいい関係上、水質が非常に良く、クリアウォーターに近い。個人的に思う事だが、日中のルアー釣りは非常に難しい状況である。特にシーバス釣りは、警戒心の強いシーバスをだますことが困難!いくら潮の流れが速く、活性の高いシーバスが居ても、水質が良すぎてルアーが良く見えるのでバイトすらないことが多い。
なので、夜間に狙う事が基本で、夜間でも満月周辺は曇っていないと全くバイトが無いことが多い。満月でも釣れない事は無いのだが。
 
とにかく明るくなってきたので、表層~中層を諦め、全層探れるジグに早々に変更。潮も効いてないのでノーマル撃投ジグ65gガーデンを選択。着底も通常より早く、まっすぐ投げてもまっすぐ返ってくるくらい流れ無し。
リアクションバイトを狙うしかないと、ネチネチと投げ続け、流れもないので自分がいる釣り座の障害物周りである手前も大事だと思い、ジグが近くまで来ても直ぐに回収せず、すぐ手前で着底させ、ワンピッチジャーク2~3回目、やはりジグが上昇から下降する瞬間にバイト!すぐ真下なので結構引く!難なくいなしてイナダ45cm。
 
https://x.com/seabassangler2/status/1859770305746698573
 
流れは無いので、堤防手前の深場にたまたま居付いていた個体だと思う。その後探ってもそれ以上出てこない。他のジギンガー数人は全く釣れず。いつのまにか長波止先端に1人、自分の横15m付近に2人、長波止根元に3人位と増えていたが。
多分皆遠投している。ただ、いくら遠投しても早い流れにも届かず、しかも手前に来ると皆回収に入っている様子。手前を探った自分のみ釣れていた
その後も全く潮が効かず、どこを探っても何も反応なく、諦めて9時には帰る。
 
さて、その日の夕マズメ狙いで再釣行。15時過ぎに着き、満潮からの下げ5分で最強流速が西流れ6.9kt、同じく西の風4m。
 
長波止先端にショアジギンガー1人、その15m程度横に投げ釣り師が3人居た。西流れ7ktと速い表示ではあるが、西の風の影響で、本流が結構沖(200m位?)に遠のいている。
これは逆に根元側が本流に少しでも近いからいいなと思うが、根元はすでに一人居る。本流が近いのは長波止根元。でもその人は軽いジグを投げているし、釣具屋の入門用のロッドとリール装備ぽく、ガチ勢ではない雰囲気。
 
多分だが、激流をよく理解していない方は、なんとなく20g程度のジグを投げている様子で、その程度だと流され過ぎて話にならないのだろうと予想。今この周辺で局地的にショアジギング流行っているからなのか。
やはり、自分のアドバンテージは、シーバス釣りの激流対策慣れのおかげ様…。装備や投げるジグを見ると、ほとんどの方が海峡の激流に慣れていない様子ではある。

西流れ最強流速が7kt(ノット)予想と出ているのに…20~40g程度のジグとは……。
自分は、ここでの投げ釣りでも、錘35~40号(しかもスパイク錘、ご存じですか?)を投げ、真横に流され着底はまずできない状況をよく知っている。本流が近ければジグ150gでも真横に流され中層に浮いている始末…。
 
まずは85gで様子を見るようにしている。自分は本流からかなり離れている釣り座なので、まっすぐ投げてまっすぐ返って来る。本流の流れに届かない。
もうひとつ…激流ポイントの魚が釣れるスイッチは流れが走った時だと思う。本流まで近付かないと、激流とは言えず、まず釣り難いと思った方がいい。魚のテンションも上がらず捕食スイッチ入らないのか?
 
そうこうしていると西流れ6ノット⤵になり、色々なジグを投げつつ練習しつつ時合を待つ。
見た目で沖150m程度に少し流れのヨレを確認できる様になるも、そこまでは届かず…。
長波止根元と自分の釣り座の間に一人ショアジギンガーが来た。近いのでお祭りしないか心配しつつ、本流のヨレが少しは近づいてきた様に見える。流れのヨレの脇にある鏡の様な湧昇流部分が少し寄ってきている。
 
風も弱くなり、見た目にも本流が近づいてきた気がする。
そしてまたもショアジギンガー、しかもカップルが2人、隣のショアジギンガーの長波止根元側横に入ってきた。これでは、隣の方と根本側の方とひっかかるのではないか?自分がもう帰ろうか?と心配しつつ…。
帰る前にと、撃投ジク85gピンクグロー投げると確かに!まっすぐ投げて右斜め横から帰ってくる。本流が近づいている証拠だ。
 
水面も明らかに流れが効いているのが、見た目でも感じ取れる。この寄ってきた沖の本流のヨレに投げて右に流されつつ着底、ワンピッチジャークを数回入れていると、強い流れから抜け出た様に感じる中層付近でバイト!おそらく本流の流れのヨレ付近に付いて居て、追ってきてバイトしてきた感がある。
 
本当に思った通りに素直に釣ることができた。引きを楽しみ、いつのまにか左に居たジギンガーが3人、自分のやりとりを観ている。
 
https://x.com/seabassangler2/status/1859880673382908189
 
 
その後、人が増えたのですぐに帰る。自分だけその長波止で唯一のバイトだった様子で、流れの効きもすでになくなっていた。風の影響だな…。
沖にある本流でも、強い流れが岸側に来るかどうかで決まるなと思えた。本流が来るかどうかは、が関係あると思われる。
また、激流に漂わすジグドリフトも効いているように思えた釣行であった。
12月編に続く…。
 

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