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涙のバトン

  • ジャンル:日記/一般

文化祭、本日にて終了。


2日間とにかく駆け回った。


ホントに最高。


もうこの言葉と涙しか出ない。


そんな思い出になった。









半年前。





じゃんけんに負けて文化祭実行委員になった。


正直心の中は複雑だった。


放課後返上、休日返上、夏休み返上、睡眠時間返上。


それでもがんばれる自信はあった。


自分の決めたことは絶対やり抜く、自分の責任は全て果たす、今まで


そうやって生きてきた。


だが、困ったことに、僕には夏休みに大きな夢があった。


その成功にはかなりの時間をかけなければならない。


2年間願った夢は、絶対に諦められなかった。


そんな葛藤。


どうにも答えが出ず、選ぶことさえ放棄しかけた。


だけど、あることでふと目が覚めた。


全部背負っていけばいいだけじゃないか。


そんなことで燻ってチャンスを逃すのなら、たとえ途中で燃え尽きてし


まってもいい、全力で駆け抜けようと。












1か月前。


最高の夢が叶った。


再びその先の夢に立つことを誓い、文化祭に向けて本格的に動き出

した。


今回の文化祭の課題は、生徒に愛校心を持ってもらう事。


僕らの学校は付属校で、3年前に校舎移転し、男子校から共学校に

なった。


女子生徒という、生徒にとっても教師にとっても珍しい存在。


新しい校舎。


そして新しい学校方針。


かつては生徒の自主自立で歩んできた校風が激変した。


校則が厳しくなり、不満が溜まっていった。


だけど、誰も何もしなかった。


男子校時代を比べて懐かしむくらい。


学校嫌いな人が増え、教師を嫌う人が増え、校則を破って対抗した。


ただ校則が厳しくなるだけだった。


学校行事も盛り上がりに欠けるようになった。


熱く燃える生徒が減って、冷めた生徒が増えた。


もうどん底だった。



そんな中、ついに事件が起こった。


全国区で放送されたので見た人がいると思うけど、修学旅行で教師


が生徒に暴行するという事件だった。


先輩たちはさぞかし辛い思いをしたんだと思う。


かばうようだけど、その先生はホントにいい先生だったから。


学校全体が外れてしまった歯車、としか言いようがない。


失意のまま2010年度を迎えた。




だけど、その経験から先輩たちが立ち上がった。


「この学校を変える」


そんな決意があったんだろう。


 

生徒会が中心となり、学校と生徒の問題に立ち向かった。


一方的な頼みでは成功しない、それがわかっていた彼らは

まず生徒を変えようとした。


生徒がやるべきことをやり、モラルを守る。


その先に自由を得られる。


それが理念だった。


だが、今まで一方的な頼みしかしてこなかった生徒を

まとめるのは至難の技だった。


だから、文化祭実行委員会と生徒会が結束し、まずは

生徒に愛校心を持ってもらうことにした。


文化祭は1年に1度の舞台だ。


そこでなら全校生徒に熱いメッセージを伝えられる。


そこでこの学校を好きになってもらい、変えていく。


そのためには最高のステージを作る必要がある。


鳥肌が立ち、興奮で我を忘れ、涙が頬を伝う。


それを目指して進んで行ったんだ。

 

 

 


 


 

土曜日はかなり人が少なかった。


例年の三分の一といったところ。


やはりあれだけの事があったのだから仕方ない。


だけど、オープニング・中夜祭は生徒間でかなり盛り上がった。


翌日に期待できそうだった。

 

 

日曜日はついに人が来てくれた。


やはり例年より少ないが、土曜日よりはマシだ。


各クラスの企画もほぼ順調にいき、お客さんを楽しませているようだった。


そしてついに後夜祭の時間がやってきた。


30分以上前から長蛇の列ができて、それだけで泣きそうだった。


16:30に開園。


人が体育館に流れ込む。


スタート直前に実行委員全員で円陣を組んだ。


実行委員長の合図で叫んだ。


「行くぞ!!!!!」


みんな泣いていた。


願いの一つの終着点。


ついに幕が開いた。

 

 

 

実行委員の自分ですら我を忘れる最高のステージだった。


ホントに面白い。


俺はこれに携われた。


それだけで幸せだ。

 


最後にメッセージムービーが流れた。


学校を好きになってもらいたい。


願いの総結集だった。


途中から涙がポロポロと流れていた。

 

最後にムービーで先輩たちはこう伝えた。


本当にこの学校で良かった

いつかそう思えればいい

次をお前たちに託す


と。

 

実行委員が全員壇上に上がった。


みんな涙が止まらなかった。


そしてこう思った。

 

 

 法政最高!

 

















まだまだ終わったわけじゃない。


バトンを受け取っただけだ。


託されたバトンとともに、また走りだす。

 

 

みんな、お疲れさま。


 

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