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究極のビッグゲーム@神奈川seakuro

リールというものはいつ出来たのだろうか?

少し調べてみると約900年前には中国で竿の長さを超える釣糸を使い、それを手元で巻き取る道具があったようだ。

リールは進化し続け、今では電気で巻き上げを行うものまで存在する。


今の最先端技術が詰め込まれたタックルでは魚と人間が対等ではない気がした。

多くの釣りはリールというものが人間を優位に立たせている。

もちろんリール無しでは渡り合う事さえ出来ない魚も無限にいる。

リールがあるから楽しめる釣りも無限にある。

リールが出来た理由、リールを使う理由を色々考えていた。







そんな事を考えていたらサムニールから連絡が来た。

「のべ竿で限界のやりとりをしよう。」


僕は「もちろん行きます!」と答え準備を進めた。

竿は十尺の野鯉竿、ナイロン6号の道糸にフロロ6号のハリス、針はスーパーアキアG24号
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餌は30cmのコノシロ。


負ける要素は無いはずだ。
準備は出来た!




12月4日、午前3時に自宅を出発し神奈川県のボートシーバス船「シークロ」に向かった。

午前4時到着、5時半頃出船。
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ポイントに到着した頃には空は明るくなってきた。

まずは餌にするコノシロの群れを探す。

探しながら僕はルアーでスズキの反応を見る。


開始から少しすると僕が投げていたドラドスライダーヒラマサチューン18Fにデカイ影が足下で突き上げてきた!

魚は居る!

キャストを繰り返すと水飛沫と共にスズキがヘッドアンドテールした!

重みが乗っているのを確認しフッキングを入れる!
今回はシングルフックのシステムを試したかったので容赦せず寄せる。
ドラグは1mmも出さない。

難なくネットインは80位。
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ロッド:ソルティガドラドオールラウンダー70S
リール:キャタリナ4500H
PE4号リーダー80lb
ドラドスライダーヒラマサチューン18F (自作シングルフック)

自作のシングルフックは理想的な場所にしっかり掛かっていた。

完全に人間が優位な立場でのやりとり。
釣れてくれた感謝は有っても感動は欠ける一匹だった。

リリースし、コノシロを調達する。
魚探には真っ赤に映るコノシロ、簡単に確保出来た。


先に書いたのべ竿で鼻掛けにしたコノシロを泳がす。

サムニールは9mの鯉竿に同等のシステムで泳がせる。

程無くしてサムニールの竿に違和感。
一際重みが乗ったところでアワセを入れる!


一進一退のやりとりを見せるかと思いきやすんなりと浮上した。

明らかに80cmは超えるスズキだ!

ネットを出すと少し暴れたが呆気なくネットイン!

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87cm

船に居る全員が唖然とした。
全く引かなかったのだ、やりとりは20秒ほどで終わった。

9mという長さがフッキングも吸収し、魚の引きも吸収し、魚を怒らせる事もなく、気付いたらスズキと呼ぶに相応しいサイズが船の上に横たわった。
皆ハテナだらけの頭を整理すると笑いが止まらなかった。


リールなんか必用無い、糸も1号でさえ獲れたかもしれない。

まぁ、なにはともあれ、「おめでとうございますサムニール!」






さぁ、次は僕の番だ!

泳がせているコノシロに集中する。

水面下4mを泳ぐ群れに戻ろうとするコノシロを意図的に群れから出す。

するとシーバスに追われ旋回しながら水面まで急浮上する。

水面直下、船から2m程の距離でスズキがコノシロを丸飲みにして翻った!

アワセを入れた次の瞬間!
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竿先は海中に突き刺さり僕の右手首に強烈な負荷がかかった!

何をやっても竿を立てる事が出来ずスズキに振り回された。
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ミヨシから胴の間、トモへと引きずられ、魚は船から遠ざかる方向へ走った!


「パンッ!!!!!」

切れた。。。

ラインブレイクか。。。

魚に申し訳ない事をしてしまった。
ラインのシステムはスズキの引きに耐えられるものにしたはずだったのに。

伸びきって固着しそうになっていた竿を縮めていく。

すると竿先にあるはずの赤いヒモが無い。

ラインも竿も耐えた、しかし回転式のリリアンがスズキに負けた。
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悔しい!
何よりも申し訳ない!
でっかい針と5mのラインを魚の口に残してしまった。

次回再度チャレンジ出来るならリリアンは回転式を辞め強化する。
針のチモトに一番弱い部分を作り最悪の事態は避けようと思う。

その後はルアーでスズキを狙った。

風が強くて波立つ水面、ロングジャークで見せる時間を長く作る。

コノシロの群れから少し離したところを意識してキャストを繰り返すと3匹程でダイビングペンシルを奪いあった!

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その後。

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同じ感じでもう一本追加した。

計三本のランカーサイズを仕留めることが出来た。全てドラドスライダーヒラマサチューンのフロントフックが閂に掛かっていてシングルフックの有効性を感じた。
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そしてルアータイムは終わりのべ竿で再度泳がせる。


サムニールに5.4mの鯉竿を借り僕もコノシロを泳がせた。


数回反応を見たが食わなかった。




最後にサムニールに魚信が!


「喰った!」


同時に竿を煽り魚を怒らせる。

魚を本気にさせると9mの鯉竿は見たことの無い弧を描いた!
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これこそ人間対魚の極みだ!
一進一退の攻防に皆が興奮した!








だがしかし、想定外の沈み物に巻かれラインブレイクした。

実に残念。


その後再度泳がせたが魚からの反応を得ることは無く、昼頃ポイントを後にした。




「リール」無しでの限界を探す釣り。
色々考えることが出来た。

何よりもリールが無い事で竿の違いとやりとりの違いで魚の動きが全く違うのを凄く感じた。






たまにはこんな釣りも良い。



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東京湾でこんなビッグゲームが出来るならまたチャレンジしたい。


挑戦したいというかたは東神奈川のシークロまで

http://www.seakuro.com/





お誘いいただいた東京湾のべ竿スズキの先駆者サムニールとシークロキャプテン岡本さんに心から感謝。


2014/12/9写真追加
Android携帯からの投稿

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