『ヒラマサフィーバー』



この言葉を聞いて『懐かしい！』と思われる方は30年以上釣りをやっている方でしょう。

このワードの後に

『磯のスプリンター』

というワードが付いてきたら完璧だ(笑)




今から30年以上前だと思う、昭和50年代後半、日本各地の磯なんかでヒラマサがつれ盛った。

その頃の磯釣り、海の上物の人気はクロ(グレ)だったが、このヒラマサフィーバーでクロ釣り人気が一時期霞んだほどだったという事が、当時人気の釣り雑誌である『釣りサンデー』別冊の『魚大図鑑』に書いてある。

ワタシ自身もその当時から釣りはやっていたのだが、親父が買ってくる数社の釣り雑誌のメイン的記事はやはりヒラマサ関連が目立った。『ヒラマサフィーバー』というワードを至るところで見た。

このヒラマサフィーバーはその年だけではなくて、翌年も釣れていて、それ以降の年はよくおぼえてないけど確か釣れていた気がする。

このヒラマサフィーバーに乗って竿も開発されたし針、糸、カゴ(当時、カゴ釣りが主流だった)、ウキなんかも続々と各地釣具店の店頭に並んだ。

現在の『ヒラマサ針』の起源はこのヒラマサフィーバーにある。

…確かそうだったはず(笑)

ワタシは当時ガキだったんでヒラマサ釣りなどできたもんじゃなかったが、



なぜかウキは買った(笑)



釣研(現･オーシャンルーラー)のヒラマサウキである(笑)

釣研のウキだから決して安くない(-_-;)むしろ今考えても高かったが、

ヒラマサ釣りしない、できないのにガキの財力で何故か買って家で妄想してロマンを馳せたのだ(笑)

釣りサンデーの別冊の

『チヌ･クロダイのすべて』




『グレのすべて』



など、各人気魚種の習性、釣り方なんかが詳しく書いてある『すべて』シリーズにももちろん『ヒラマサのすべて』があった。



まあ、我が家には現実的な
『チヌ･クロダイのすべて』

『メバル･アイナメのすべて』


『カレイのすべて』


という地味なラインナップしか無かったが(笑)

てか、チヌですら現実的ではなかったが(笑)



あれから20年以上経って、古本屋でその当時の釣り雑誌を見つけたので見てみますと、表紙にはやはり『ヒラマサフィーバー』の文字が(^_^)

そしてほぼほぼ二言目の『磯のスプリンター』(^_^)

そしてカラーページに宗像大島の瀬でカゴ釣りにてヒラマサを釣っている写真が掲載されていた。写真を見てビックリした。

当時記憶していたヒラマサより釣れていた型が小さかったのだ。恐らく二キロくらいもしくはそれ以下。

もっとデカイのが釣れていた記憶があったので拍子抜けしたが、まあ、その当時は小さいのも大きいのもひっくるめて釣れ盛ってたようやし、無意味にココロオドル少年の目にはデカく映ったのだろう(笑)



そして更に時は経ち2015年。

あの時高価なヒラマサウキを無駄に購入した少年はすっかりオッサンになった(笑)

とりあえずあのときのヒラマサウキは一度も海に浮かばなかった(笑)


今年の春くらいからボツボツとヒラゴ(ヒラマサの若魚)が姿を見せ始め、６月には長崎県各地で釣果が聞かれ、オフショアでもやはり釣れていて、地元の糸島界隈も例年になく多く回遊しているようだ。

これは間違いなく当り年だ！

そう、あのヒラマサフィーバーがまたやって来た



…のかな(笑)？



まっ、本来『ヒラマサ』と言ったら最近各方面でよく釣れている二キロ前後クラスではなくてもっとまともなサイズの事を言うから、ガッツリやってる方からしたら、

『そんなん、ヒラマサやら言わんばい、ヒラゴよヒラゴ！！』

って笑う事でしょう(笑)

ワタシ自身も実際『ヒラゴ』と言いますしですね(笑)

でも、ナブラもボイルもない時にいきなりバコーンって出るあの感じはヒラゴと言えどやっぱりヒラマサです(^_^)

先日仲間二人とエクセルマリンさんのボートで糸島周辺の青物狙い行ってヒラゴポイントでミスバイト3、ラインブレイク(アワセ切れ)1、1キャッチという微妙な結果でしたが(笑)、タックルもサイズに合わせてやってるんでヒラゴっていうサイズでもめっちゃ面白いです！

やっぱ『磯のスプリンター』とかまるで車の宣伝みたいなキャッチコピーが付くだけあります(^_^)

ヒラゴ狙いは短時間しかできなかったんでしっかりやればもっと出たのかな？

恐らく来年は同じようには釣れないはずなんで今のうちに楽しんどきたいです(^_^)





⬆釣果は仲間の分もふくみます



でも金ナイネー(笑)






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