約20センチのアジ一匹。


引き上げようとしたら落ちる。



フグ一匹



釣れる。




自宅、川崎から


俺の地元、新潟の海

直江津まで来てジギングしたんだけど、



オンリーフグとはね…



その日は雨も降り、いつもよりだいぶ気温が落ちていた。



コンビニに寄り、

俺は変なベージュみたいな雨具を上下購入



更にヒートテックを着用、




車の中に一応ウェーダーも積んでおいたためウェーダーも着用した。




に対して相方、

ポンチョのような上半身だけの雨具を購入。


以上。


この時点で相方は明らかに状況をナメていることが

俺にははっきりとわかった。




雨具は上だけ。




そして下は買ったばかりで気に入ってんのか知らんが、

短パン。



己の皮下脂肪を過信したスタイルで釣りを始める。


小一時間ほどたったあたりだろうか



何てことはない。



当然の話だ。



相方は寒い寒いと言い出した。



俺は無視して釣りをつづけるが、




潮が止まってきたな

だの


ゴミがこっち流れ出してきたな

だの


戻りたいという意思をしきりに混ぜ込んできた




俺も軽く相方の体調を心配して戻ることにしたが、



戻り際、

最後に足場の高い場所から俺がキャストした。すると



明らかに青物が追ってきているのが見えた。




それを相方に伝える。



さっきまで寒い寒い


もう戻ろう戻ろうとしきりに言っていた男は






キャストをした。



青物が追ってくるところを相方も自分の目で確認したところ


下に降りた方がいいんじゃねぇか？


と、
さっきまでの自分を簡単に帳消しにするような言葉を放つ。




おれは釣りというのは釣れないときこそ粘ったり考えたりするもんだとばっかり思っていた。



しかし相方は違う。



ダメなら帰る。


釣れるなら釣る。


寒いなら戻る。


腹が減ったら食う。



単純明快なこの恐ろしいスタンス。



誰か、


あの男に釣れない時の粘り強さを叩き込んでくれ



俺にはもう手が付けられない…



まぁ今回はフグ一匹だけど


あの場所は絶対にいいね。


水深がかなりあって先端のポイントはかなり潮が流れる。



またいっとかないと。