▼ 真実を求める旅の果てに。

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騙された。

何も新年早々一発目のログからこんな不穏な始まりをさせなくともよいが、

ワタクシはスッカリウッカリポッカリガッツリ、

騙された！



あ、新年・・・



皆さま新年明けましておめでとうございます。

どうぞ今年もよろしくお願いいたします。



11月後半よりの殺人スケジュールをこなし、

ほうほうの体で年末を迎えたこのワタクシ。

1月1日、1月2日が今回の正月休みだけれど、

去年、南へ下り、帰りにエゲツナイ高速渋滞でえれー目にあったので、

今年は元旦早々の南下は控えさせていただいた。



1月2日に大分の国東で友達と会う予定にしていたワタクシは、

休み中の空いている時間で何かお手軽に釣りが出来ないものかと思案していたところ、

あった！お手軽な釣りが！



聞くところによると、漁港では「アジ」なる魚が結構お手軽に「アジング」なる釣法にて

釣れるらしいので、正月前の夜中に24時間営業の釣り具やさんに駆け込み、

アジング出来る釣具屋のｵﾆｰﾁｬﾝを捕まえて「お勧め一式くれ」と頼んだ。



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こんな感じでお買い上げてやったけど、

ｵﾆｰﾁｬﾝ「これはお勧めです。まずはこのワームだけは持っておいてください」と３種類。

ワタクシ「ｼﾞｬ、それも入れといて」

と伝えていた、その肝心要の「お勧めワーム」が、

家に帰って袋の中を覗くと入っていなかったりする「ｵﾆｰﾁｬﾝﾏｼﾞｯｸ」には、

酷く狼狽させられた。
（ま、お会計もお勧めワーム代抜きだったからいいけど・・・）



元旦から大分インしてアジなる魚をﾁｮﾁｮｲｰっと手軽に釣ってやろうではないかと

意気揚々、家を出た。



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日暮れ前に到着し、暴風雪も何のその、リールを竿にセット。

それから0.5号のフロロカーボンをスイスイとガイドへ通し、0.5gのジグヘッドを

ｻｸっと結び付けた。　30分かけて（苦笑



0.5号のフロロとか裸眼じゃ見えんしっ！！！！



夢中になって「アジング」を行い、時計の針が深夜の2時を回ったところで、

「真実」を得たワタクシは、明日、朝から友達との約束もある事なので納竿とした。



みんな、嘘ついてるやろ？



巷で良く目にする画像。

「どこそこの漁港でアジこんだけ釣れました」的なｱﾙｱﾙ画像。


アレって、











嘘やろ？？？
















アジとか海におらんやろ！？！？

なんでこのワタクシがボウズなのだ！！！

アレみんなダムで釣ってるやろ！？！？

アジはダムの魚やろ！！！

海にアジとかおらん！








それが「真実」だ！










そして迎えた2日の朝、友人と合流。

こんな遊びに興じた。



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こうして腹いっぱい遊んだ正月休みを終えた次の週、

近所の釣具屋に寄ってみたものの、

「んー、今は買う物ないかなぁ」出ようとした時だった。

「僕ならあなたに魚を釣らせる事ができます」と声を掛けられた。

誰だ！？人をそんな年がら年中ボーズで肩を落としながら釣り場から退散し、

帰りに食う食い物で苦し紛れなログ書いて茶を濁してるような奴に見えるような

声の掛け方しやがるのは！？！？

「僕です」ワタクシは声の主を探した。そして見つけた。

ワームが鈴なりのコーナーから少し外れ、

ポツンと一つだけとなってラックに掛かっているワームが、

自分ならワタクシに魚を用意できると語りかけてきていた。

「その申し出に偽りはないな？」ワタクシは問いかけた。

「御意」

ワタクシはそのワームを取り、レジへ向かった。



そして2時間後。


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ワタクシは呼子に立っていた。

もしかすると大分で得た真実は、疑いの余地があるのでは？

そんな思いがワタクシにアジングロッドを振らせた。

そして、ありとあらゆるジグヘッドとワームの組み合わせを試し終えたあと、

またアイツが語りかけてきた。

「僕の出番ですね」

ワタクシは、すっかり存在を忘れていたそのワームを買い物袋から取り出した。

9割方ワタクシの得た真実は、やはり真実だったことが決まりかけていたのだ。

今更コイツを使ったところで、ありとあらゆる手立てを講じた後なのだから

なんの変化も訪れまい、と思いながら投じたワームがすぐさま魚信を伝えてきた。

「なに！？こんな事が本当にあるのか！！」

そのワームとはコレだ！

ちょっと安売りされていた！


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驚いた事にコイツは、次から次にアタリを伝え、

休む間もなくワタクシに魚を捕えさせ続けた。

ワタクシは釣って釣って釣りまくった。

コイツらを！！！








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やっぱ「アジ」とか海におらんやろ！！！



それが真実だ！！！

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