７月16日。仕事が終わったのが22:30。その後職場のＫ氏と話し込んでいたら時刻は23:20になってしまった。翌日は9:00出勤。凄腕第3戦の期間は明日が最終日。今日が最後のチャンスである。

気が付いたら涸沼に車を走らせていた。

30分でも竿が振れれば。

そんな気持ちだった。

そして何とかリミットメイクしたい。


現着は0時。
とりあえず道路傍のスペースに駐車して湖面の様子を伺うことにする。普段は気にも止めない街灯のある道路傍である。しかしながら良くみると街灯の明暗があって、岸際にベイトが溜まっており、時折り何かに追われている様子。これは魚が付いている気配。

仕事の格好のまま、虫除けスプレーだけ丹念に吹きかけてそそくさと準備をする。

ボイルは全く無い。しかし時折り岸際でベイトがザワつく。

ルアーボックスを見る。

レイジーファシァッドのどチャートが目に入る。

「モアザン零時ファシァッド…。」
心の中で1人呟いて、ほくそ笑みながらルアーをセット。

一投目。ロッド角度９時の方向でゆっくり巻いてくる。ゴツゴツと底に当たる感覚があり、ゴミを拾って帰ってくる。

二投目。感覚を研ぎ澄ませていく。
トップガイドを伝うラインが小さく8の字を描いている。
ルアーがスラロームしているのが分かる
またゴツゴツとボトムに当たる感覚。
今度は涸沼名物シジミを引っ掛けて帰って来た。

三投目。ロッド角度を10時の方角まで上げる。
ガイドから出る8の字を大きくするようリトリーブ速度を下げていく。ゆっくりだ、もっとゆっくり。
大きく緩やかにスラロームするように。。。


ズドン！

根掛かったような感触。

そしてすぐにブルンと首を一度振ったような感触。

⁇

だけど重いままゆっくり動いてくる…。

雑巾でも引っ掛けたか…。

そう思った直後、

ガババババーっ‼︎とエラ洗い。

シーバスだった。

ゆっくり慎重に陸にズリ上げた。

凄腕第3戦、リミットメイクを飾ってくれたのは
70㌢。
諦めないで良かった。



釣りに対するモチベーションを高めてくれるfimoの凄腕に感謝。
そして涸沼という素晴らしいフィールドに感謝である。