悪夢

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皆さんも悪夢を観た事が有ると思います。

コレは今迄に無い···

そんな悪夢の話。




その日

私はとある駅前のバスターミナルに居ました。

いえ…正確には停車しているバスの横で、“コレから運転しなければならない”バスの行き先を案内板で確認しながら愕然としていました。



『知らないよ…そんな場所···』



そう、コレから運転しなければならない路線。

それは私の全く知らない、いや途中までは知っている地名だったのですwww

次々に乗り込んでいく乗客達。

今更逃げる訳にもいかず…ビクビク怯えながら運転席に座ります←コノ辺が夢(笑)


並んでいた乗客が乗り込み終わり、発進しようとエンジンを掛けます。

でも···乗り口を閉じるスイッチが解りません

シゲシゲと操作盤を凝視する運転手→私ですが…なんとか乗り口を閉じるスイッチと降り口を開くスイッチを見つけ、乗り口を閉めました。
そして発進。

世にも恐ろしい“全米が震える”バスジャックの始まりです。

ガチガチに緊張しながらもレコーダーのボタンを押してガイダンスを放送します。


『このバスは〇〇経由××行きです。次は△△、△△に停車します』

うん、そのバス停…知らないよ···

路線は途中までボンヤリ知ってます…でもバス停の位置と名前までは知りません。

オタオタしているとバス停を通過してしまいました。
でも待っている人も降りる乗客も居らず、物凄くホッとします。


ところが、そのバス停を通過しガイダンスを流そうと手を伸ばした瞬間

ピンポーン♪


ひいっ誰か“降ります”ボタン押しやがった!!
運転するだけでイッパイだったのに…バス停で停車しなければいけません。
ギアチェンジも忘れ、目を皿のようにバス停を探しながら運転します。

やがて先にバス停が見えてきました…あ、ガイダンス流してないよ(汗)

慌ててガイダンスを流します。バス停の50m前で(爆汗)

そして停車。

乗客を掻き分けて私の横に中学生?くらいの男の子が2人、私を凝視しています。

それに気付いて降り口を開けます。

私に定期券を見せながら降りていく中学生。

でもね、オジサン定期券の内容なんか見てる余裕無いよwww

そして降り口を閉めて発進。

その際に、バス停の前に路駐していた黒いセルシオのリアバンパーに…
チョコっと接触···


『ゴキュゥ!!』

なんかスゴい音がしたようですが…気のせいでしょう。

バス停の前に路駐する方が悪いんです。(バス停の前後は駐停禁) 

乗客は気付かなかったらしいのでホッとします。

その後…ガイダンスを流すタイミングは狂いまくりながら、なんとかバス停に停まり乗客を降ろしていきます。



そんな私に運命の別れ道が訪れます。 目の前のT字路。 私がプライベートで曲がっているのは右。


ですが見かける“この行き先のバス”は左折するのです。



そして·····



つい習慣で右折してしまいます(爆)


それに気付かぬ私。

車内に

『え゙っ?』

···て空気が流れて、初めて気づきます。



あ゙~ッ!!ヤッチャったぁ(¯□¯;) 

凍り付く車内の空気。

私に出来る事。

それは“知っている路線”を走る事だけでした。

テンパってガイダンスを流す事も出来ず関係ないバス停に車を停める私と、ザワザワ騒ぎだすも現状を理解できない乗客。

そして見た事も無い行き先のバスが停まった事に驚いているバス停の人々。

無意識に停まってしまったものの…居たたまれなくなって急発進します。

『発進するときは後方確認』


後ろでスキーム音が聞こえ、続いて複数の衝突音がしました。

どうやら急ブレーキを掛けた車に後続車が玉突きで突っ込んだようです。

幸いバスには当たらなかったのでシカトして走り去りますwww

そして終着点ターミナル。
ただし“私の知ってる路線”…の、ですが。

停車と同時に前後の扉を解放して、逃げるように私は車外に飛び出します。

そして乗客の視線が集まる中

http://g.pic.to/18uqf7

Do·Ge·The♪



「すいません!!私…バスの運転、実は今日が初めてなんですッ!!」

今更ながらに告白します。

すると···


『なぁんだ、そうだったのかぁ~』

『最初に云ってくれりゃあ良いのに』

『テンパってたから、あんな運転だったんだね』



嗚呼·····

なんと温かい乗客の方々の御言葉。

まだまだ世間も捨てたもんじゃありませんm(〒_〒)m

機動戦士ガンダム“哀·戦士”のラストのアムロみたいに泣けてきます。

そして…一台のライトバンがバスの後ろに停まりました。

そして一人の男が降りてきます。

『おまえは…何をやってるんだッ』

http://m.pic.to/8hu2j

「お…おやっさんっ」

バス会社の銘の入ったライトバンから降りてきたのは…名優·小林昭二

『まったく…連絡受けて追って来りゃ、しょうがねえな』

やっと解放され···

『俺が先導して道案内してやるから、さっさとバスに乗り込め。さぁ行くぞ!!』

Σ゚ロ゜(  ノ ;)ノ 嘘ッ!! 

替わってくれるんじゃないの?

『早くせんか、バカものっ!!』

ライトバンの運転席から顔を出して叫ぶ名優·小林昭二。

渋々バスに乗り込むと…

『焦らなくてイイよぉ』
『頑張って~♪』

温かい御言葉が…ってか他人事みたいに云ってるけど、ホントに俺でイイのか?www


やがてバスはUターンスペースの縁石に乗り上げながらも、元来た道を戻っていきます。←コノ辺、他人事(笑) 

やがてライトバンを追って知らない道、急勾配の狭い上り坂を上がっていきます。

『この先のバス停で降ろしてくれ』

男性客の声がします。

クラクションを鳴らし、先導する名優·小林昭二運転のライトバンに合図します。

そして停車。

『頑張ってな』

降り際にそう言って男性客は去っていきました。

やがて先導する名優·小林昭二運転のライトバンは左折します。


ま…待って待って(汗) 

スゴい狭い道です。ホントにバス路線か?

対向車が来ないことを確認して、大きく右にはらみながらバスを左折させます。

左の角の赤い円柱型の郵便ポストと、右のミラースレスレに民家の庇(ひさし)。

「南無三っ!!」

ギリギリに躱して進入。

『おぉ~』
『初めてにしちゃヤルね~』

あんたら…順応しすぎだ。

やがて、その“狭い道”を抜けるとその先にやや大きめなバス停。

そのバス停に多くの客を降ろします。

そして···2組みの親子連れが乗ってきてしまいます。

どぉなっても知らないよ?

乗った不運を諦めなwww

乗り口を閉めて発進しようと前を見ると…

「えっ…?未舗装路?」

道路のアスファルトが途切れて、その先は砂利道。
でも他に道はありません。
如何にも“林道入り口”って感じ。

『ホレっ、サッサと行かんか(笑)』

いつの間にか名優·小林昭二(しつこいか?)が運転席の隣に立って、私をせっついて来ます。

云われる儘に林道に入っていく私が運転するバス。

でも騒ぐ乗客客が居ないって事は、マヂで路線なのか?www

やがて林道は採石場並みの道幅。
上下に揺られるバスを青いインプレッサと赤いランチャデルタが激しくバウンドしながら追い抜いていきます。




···(@д@)···

…と、ここで目が覚めました。

もう…体はカッカと火照り、寝汗かいてシットリ。ハァハァ(;´д`)ハァハァ 

そして声に出してしまいました。

「“棚橋”ってドコだよ?」

バスの行き先は『棚橋』って場所でした。

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