冬マチヌ考察 付き場 ポイント

冬キビレではなく冬マチヌ考察

なんでこんなことを書こうかと思ったのかというと、最近ある条件での河口付近のマチヌの釣果が非常に多い

なにか理由があるのか?季節的な潮の関係か少し考察してみる


冬マチヌとは一般的には、河口奥深くの単発居残り、もしくは筏などでのフカセというイメージである

基本的にマチヌは冬になると冬越し場もしくは深場に移動する

よって、冬のマチヌは潮の干満に合わせて川と海を行ったり来たりすることがなくなるというのが定説だ

しかし、最近あめさんが通っているところでは上げ7分のタイミングで単発ではなく、群れでの釣果があるのだ

あめさんはここで最初の一匹を出した際、居残り単発かなと思ったのだが、毎回行くたびに少なからずアタリを出してくるのだ、それも群れで(もちろん無い日もある)、そしてそこで釣れたマチヌの9割9分はメインベイトが海藻であった

ちなみにこの場所は100m先がほぼ完全な海という最下流部で、川幅は50m程度の河口の干潟、小さな排水口がある程度で、温排水がドバドバ流れている工業地帯ではない

少し考えてみる

上げ7分でアタルということは上げでかなり上流側へ移動し、下げでまた海へ帰るのか?

この場所、夏期にはかなり上流側までマチヌ、キビレの釣果がある

しかし、冬期は上流側での釣果は一切ないのだ(釣れていないだけで、実はいる説を除いて)

この場所(最下流)でもマズメや上げ7分を除いては釣果はほぼない

下げに至っては一度もアタリすら出したことが無い

このことから考察を進める

なぜ下げで釣果がないのか→それ以上上流にマチヌが上っていないため、そもそも下りてこない

なぜ上げ7分での釣果なのか→潮と共に最下流に上がってくるから

なぜこの場所(最下流)なのか→季節的な潮回り?冬は夜に潮が動きにくい。冬の瀬戸内で大潮夜間の上げ潮干満差は2m程度。夏は夜の大潮上げ潮の干満差は3m弱にまでなる。冬と夏の干満1mの差がマチヌの上流への移動を抑制?

上記の否定的考察
最下流がたまたまカニをメインベイトとしたエサ場となっている→しかし上流側にも石をひっくり返せばカニが腐るほどいる

現在のマチヌのメインベイトは海藻→たしかに海藻は下流側にしか存在しない。よってたまたま最下流側がエサ場(回遊コース)になった可能性も否定できない

以上の事より

冬季は満潮時、上流側がマチヌのUターン部分ではなく、最下流側がUターン部分となる

という仮説を立てた

では干潮はどこにいるのだろうか

その答えは、夏場は沖寄り100mの所で干潮時を過ごすとしたら、冬場は更に海の沖側で過ごす、と推測した

なぜならば深い場所程水温は安定し、マチヌが干潮時に留まるのに適した環境となるからだ

ここで、夏と冬でマチヌの移動するスピードに変化がないとする(変化がある場合、干潮時の付き場は夏場と同じと仮定)

海のかなり沖側から上げ潮に乗り、限界まで河口側まで移動したとし、

上げ7分時=マチヌは最下流部に到着、エサを捕食
潮どまりから下げ開始=下げ潮と共にまた海のより沖側へ移動

と考えるのが自然だろうか

この仮説を立証できれば冬場にマチヌをショアから狙って釣れる場所を発見できるかもしれない

冬場にマチヌを狙って釣れる場所=あめさんの最近通っている場所

と置くならば、その条件は

最下流部であり100~200m先は海と言いきれる程度の大きさの河口(大河口だと海との境界が分かりにくいため、川幅100m以内の河口が理想)であり、海藻の存在する干潟

となるだろう

夏期との違いは最下流、藻場の2点

もちろん上記の変てこな仮説は関係なく、もっとシンプルな理由があるのかもしれない

メインベイトが海藻であり、たまたまエサ場となった

メインベイトが海藻じゃなければ、そこは回遊コースに含まれない可能性

見えない所で温排水ドバドバなんてことも

この仮説を立証するためにも、ぜひ近くに似たような場所があれば竿を出してほしいと思う

なにかの参考になれば幸いだ

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