日本のハンドメイドプラグの元祖

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バス釣りにのめり込んだ少年期はお年玉をルアーやベイトリール購入に叩いていた。
その頃はヘドンがNo. 1だと信じて一つずつ買ってはロストして、なかなか数が増えずにいた。
プラグではなかなか釣れずワームの実力を認めているくせに、なぜかプラグに手が伸びていた。

まだバスが釣れる池がそんなになかった頃のある夏の日に泊まり込んで夜通しバス釣りをしようと海の中道にあるカモ池に行った。

日が暮れて闇雲にルアーを投げていた時に、どーせ釣れないんだからとダブルスウィッシャーのダイイングフラッターを投げて着水した直後にバスがバイトしてきた。
この後も数種のトップウォータープラグでバスがヒットして、この時にプラグでバスは釣れるんだと気付いたのである。

それからというもの、トップばかりに目が行くようになった。

その頃、Made in Japanのトップウォータープラグのメーカーとして、則 弘佑さんが立ち上げたbalsa50である。

雑誌で紹介されたbalsa50のクランクベイトはそれはそれはかっこよくて、可愛らしい眼差しも実に魅力的だった。
メーカーの名の通り、50の工程を経て作られるだけに高価で10代の若僧釣り師としては地道に買い集めていくしかなかった。

そしてある程度の数が揃った頃に、外来魚による生態系の破壊が問題視されるようになり、バス釣りを避けるようになってしまった。

今となっては、日本全国の池や河川でバスがいない環境の方が少ないご時世になってしまい、今更バス釣りにハマり直すことはないと思うがbalsa50のルアー達は、あの頃のこだわりやステイタスは今も変わらない。

今年は久しぶりにこいつらをダイレクトリールで投げようと思っている。

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