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親子珍道中 夜行列車 





始発駅であるベルリンリヒテンベルク駅にSバーンで向かう。
こうして何気にベルリンの街を行ったりきたりしているが
昔のベルリンの壁を何度も通過している事に気がついた。

ベルリンの壁も過去のものになりこうして
行き来が自由になったとはいえタクシードライバーの
おばさんに聞くと物価が上がりこうして
自分もタクシーのドライバーとして
働かなくてはならないとこぼしていた。
どうりでタクシーのドライバーがほとんど女性のはずだ。








旧東西ベルリンも知らないうちに通過してしまうほどだ


なんとか今夜の宿を手配でき
ホームの待合室で列車を待つ事に。
ホームにはオッと驚くほどの人が列車を待っている。
ホームの表示には、ウクライナのキエフ行きの
夜行列車が出ている。
なるほど出稼ぎでウクライナから来た人が帰省するためだった。

ほどなくキエフ行きの列車が入線してきた。
客車はなんとロシアとポーランドの車両だ。
ホームでは別れを惜しむ男女の姿や、列車の窓から身を乗り出し
手を握り合うカップルなど映画のワンシーンのような
光景が広がる。

列車の入り口にはパスポートチェックの係官が立ち
切符とパスポートをチェックしている。
この列車はベルリンを発車すると
ポーランドの国境を夜中に通過するため
あらかじめパスポートチェックを乗車時にするためだ。
昔のヨーロッパでは何処でもこのような光景があったが
シェンゲン条約加盟国が増えてゆく中でこのような光景が
少なくなってきている。
僕が昔バイクや車での旅をしていた頃は、国境でカルネの提示を
求められた事もありました。



キエフ行きDナハトと呼ばれる列車
写真では分からないが
客車の屋根から石炭を燃やす煙が出ている。
東欧の異なる電圧や非電化区間を走るため
どんな機関車でも対応出来るように暖房は石炭だ。







入り口ではパスポートチェックを行う。
車内は事実上ポーランドだ。





キリル文字の表示も併記されている。
キエフ~ベルリン 




21時45分発 Dナハト 345便 終着キエフには翌日23時35分着
なんと24時間以上の旅となる。


キエフ行き列車が出た後は隣のホームではワルシャワから
到着した列車が入ってきたりと、僕にとっては行った事のない
行き先を掲げて走る列車にワクワクするのだが
そんな事も知らぬ顔で息子はゲームに夢中だ。

僕たちの乗る列車が入ってくると、何と車両は機関車を先頭に
車を載せる貨車をつなげている。
さらに客車はあの「タルゴ」だ。
こんな所でお目にかかるとは夢にも思わなかった。
「タルゴ」列車 スペインで開発された車輪が一軸で車で言う
独立懸架の車輪を持つ車両だ。
特徴的なのは連結部分に小さな車輪があり
車高が普通の客車よりかなり低い。
構造上、途中での連結や増結が出来ないしくみだ。





ミュンヘン駅での写真ですが
カートレインを連結していました。
車軸が連結器の下にある「タルゴ」独特の客車。
本場スペインでしか乗れないと思っていたら
こんな所で、ある意味ラッキーだった。








食堂車での食事
おなかが空いてゴキゲンななめだ。









ウェルカムドリンクもあり
ホテルのようなサービス。
ちなみにシャワールームにもアメニティーグッズがあった。
僕もヨーロッパの寝台車は何度か乗った事があるが
個室は初めてだ。











僕たちの乗ったナハトツークは静かに定刻通りベルリンリヒテンベルク
を発車した。
トーマスの時刻表を見ると僕たちの乗ったベルリン発ミュンヘン行き
のナハトツークは愛称名が「PLUTO」号となっている。
プルートつまり冥王星号といったところだ。
ベルリン21時58分発 ミュンヘン着6時43分
ベルリンオスト ベルリンツォーに停車すると、夜中にニュルンベルク
に停車しその後アウグスブルクまで止まらない。


タルゴ列車の独特のリズム音を伴って。
とりあえず息子と食堂車に向かう。
ここに来てドイツビールを初めて味わう。
息子は初めての食堂車の食事におなかが膨れるにつれ
ゴキゲンになってきた。

食事を終えシャワーを浴び、息子を寝かし再び1人で食堂車で
飲みなおす。
列車の車輪の音をBGMに、しかし日本の列車に比べれば
かなり静かなものだが。
ビールグラスを傾け、通過する駅のプラットホームが
ビールのつまみだ。
久しぶりに食堂車での夜を楽しんだ。
ほろ酔い気分でコンパートメントに戻り
ベッドに横になる。



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