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♯8 ルアー開発4(積層型3Dプリンターとインジェクション)

前回は、3DCADと積層型の3Dプリンターで、ルアー開発環境が少しずつ整っていった話を紹介した。これで最低限の開発環境は整えられ、デザインしたルアーが狙い通りの泳ぎをするか直ぐに確認できるようにはなった。ここまでくれば、一端のルアービルダーの仲間入りだっただろうか(すごーく端っこ)。ここで話す3Dプリンターは積層型で、成形物に積層痕が残るという点で光造形に劣る。しかし、実釣することを考えたときに印刷物の強度(ねばり)があって少しぶつけても壊れにくいルアーが作ることができるという点で光造形に勝る。
 
一つ注意したいのが、この世で販売されているほとんどのプラスチックルアーは精度や強度、生産性が高いインジェクション成形で製造されており、3Dプリンターの印刷品ではそれらと全く同じものは作れないということだ。インジェクション成形では、鋳型に溶けたプラスチックを圧入して冷やし固めるため、成形物の密度がより均質になり積層型の3Dプリンター印刷物が持つ層間の強度不足などの弱点は無い。もしかすると、3Dプリンターの印刷設定を工夫し、加えてアニール(熱)処理のようなことをすれば同等の強度を備えることは可能かもしれないが、生産効率の差は比べるまでもない。
 
インジェクション成形にはメリットばかりのようであるが、当然のことながら欠点もある。一つは雌雄の型が必要になるということ。この型は、鋼鉄やアルミ、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)などになるが、耐久性が高いものほど製作に費用が嵩み、外注すれば数百万というケースもある。そのため、多くのルアーメーカーは、金型を作る前にABSブロックの削り出しや樹脂型を用いた試作品を作ることでインジェクション成形品に近いものを作成しテストを行う。もう一つは、射出成型機が必要となること。こちらもピンキリだが、自動射出成型機になると小さいものでも百万は超えてくる。現実的に個人で行おうとすると、型はCNCを使って削り出すか光造形を使って印刷することで用意し、手動射出成型機のようなもので作っていくことになるが、積層型3Dプリンターが数万から用意できるのに対して非常に敷居が高い。
 
こうしてみると、積層型3Dプリンターで作成するメリットは、個人レベルで容易に導入可能で、再現性を持ってルアーを成形できることやその修正も簡便に行えるということになり、ウッドを削り直したり金型を修正するような時間やコストは発生しない。更に、インジェクションでは金型から成形品を抜く関係で難しい設計も可能で、ボディ内部を三次元構造で埋めることで強度を確保することも可能である。また、印刷途中で錘を仕込むなどすると、接着を必要としないルアーを作ることも不可能ではないことから、アイデア次第でインジェクション成形された市販品には無いものも作り出すことができる。

余談ではあるが、ちょっとした玩具やフックなどは無料のデータが配布されていたり、副業でオリジナルの花瓶やランプシェードなどを販売している人がいる。これらを参考に自分たちも作れるとか言っちゃったりすれば、財務大臣が厳しいご家庭でもワンチャン説得材料となる、かもしれない。少なくとも20万円の竿よりは受け入れて貰える可能性は高い(あの竿欲しい)!
 

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