7th Role https://www.fimosw.com/ 釣果情報・シーバス、メバル、イカ、チヌ、青物、ヒラメ、マゴチ...ソルトアングラー支援サイト、日本最大のWEB釣り大会『凄腕』、釣り動画fimoTVなど(会員登録無料) ja ♯11 ルアー開発7(どうせ作るならこの世にないものを 3の3) https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jizgxmu5 2026-03-05T17:00:00+09:00  
では、数多のルアーが溢れる中でどのようにすれば差別化を叶えつつ釣れるルアーを作れるのか?
 
手間を掛ければ他に無い色を塗ることはできるかもしれないし、費用を度返しすれば現状で使われていないような特殊素材のルアーを作ることができるかもしれない。しかし、それらが唯一無二の釣果につながるのは極めて限定的な状況と想像されるし、代替品は必ずあるだろう。ハンドメイドのウッドルアーなら、どのようなものでも製作者の色が出る気がするので素敵だし釣れるとは思うが、そもそもの出発地点がウッドルアーを作るのは無理だから3Dプリンターでルアーを作ろうから始まっているので選択肢に含まれない。
 
そこで注目したのがルアーのアクションだ。ルアーアクションは、大きく分けて3つある(細かく見ると、ポッパーやブレードなどもあるけど)。
 - ウォブリング
 - ロール
 ー バイブレーション  

ミノーやシンキングペンシルは、ラインアイがルアーの長手方向で頭部に位置しており、ウォブリングを主体としている。アウトラインや重心位置(また巻き速度の変化)、浮力の組み合わせによってロール成分を増やすとウォブンロールのような動きが作られ、またウォブリングを引き延ばすようにデザインするとスラロームのような動きを出すこともできる。バイブレーションに共通して言えるのは、アイの位置(ラインの結束部)がルアーの長手方向で頭部ではなく、頭部から少し尾部側へと移動されていることである。これは、リーリングで力が掛かるアイ方向からルアーアクションを見るとウォブンロールしているとみなすことができるが、生み出されるより細かいピッチの波動は別物と言え、フィッシュイーターを捕らえるアクションの一角を担っている。
 
ここで考えたのが、ウォブリングとロールが組み合わさったウォブンロールはあるけど、バイブレーションと組み合わさったアクションってあまり聞かないこと。言うなれば、バイボォリングロールのようなものは聞かない。これは、そもそもバイブレーション自体が見方を変えればウォブンロールであると言うこともできるし、バイブの動きを出す仕組み自体が異なるためウォブリングやロールに融合することが難しいからだろう。もし、これが可能となれば、例えばプルプル震えるミノーやシンキングペンシルが作れるかもしれない。そうなると、既存のルアーとは異なる波動を生み出し、また既存のルアーにプラスアルファして魚へアピールする手段を得ることとなり、釣れるルアーになるのではないか。
 
単純にルアーを震えさせるなら、携帯電話のバイブ機能などを思いつく。しかし、モーターや電池を内包する場合、電池交換式にするか充電式にするか、いずれの場合も内部構造の複雑さとそれに伴うウェイト配置の自由度の低さが手間や飛距離の低下につながり釣り難さにつながる。
 
何とかこの辺りを解決する方法はないか?
 
こういう時間は、本当に楽しい。実現できそうでできないことを、あーでもないこーでもないと試作品を作っては壊し続ける。7回転んで8回倒れたアイデアも数知れず、釣りを我慢してコツコツ深夜に一週間かけて修正したモデルのスイムテストで全く泳がないときは夜な夜な悶絶した、なんてことは一度や二度ではない。しかし、失敗は重ねるもので、失敗を繰り返さないためにどうすれば良いか考える中で、次々と新しいアイデアが湧いてくる。そうすると、仕事疲れもあってか普通じゃ思いつかないような深夜のノリ的な発想の中に、幾つかモノになりそうなアイデアが出てきた。
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♯10 ルアー開発6(どうせ作るならこの世にないものを 3の2) https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jjyyttrz 2026-02-26T00:00:00+09:00  
では、同じような商品なのにどのように差別化していくのだろう。これは、ユーザーがルアーに何を求めているかを深堀することで見えてくる。
 
少し考えただけでも枚挙に暇が無いが、幾つか挙げてみよう。
  • たくさん釣れる
  • 大きい魚が釣れる
  • 狙った魚が釣れる
  • 狙い通りに魚が釣れる(釣れるというより釣る)
  • お気に入りの道具(プロと同じ道具)で釣れる
  • 廉価な道具で釣れる(海老で鯛を釣る)
  • 仲間と一緒に釣れる(全国にユーザーがいる)
などなどなどなど、少し考えただけでも様々な楽しみ方があり、アングラーはどれか一つというよりはその日その時で違う楽しみ方をしているのだと思う。市販品の販売戦略や売り文句も、上記のようなものに則したようになっており、例えば誰々プロ監修とかランカーハンターとか書かれているものがちらほら見られる。
 
そのような中で、CADや3Dプリンターを導入した自分は、今にして思えばユーザーでありながらルアービルダーとなり、ルアーに何を求めているかという部分に「真のオリジナルルアーを設計して釣る楽しみ」が加わってしまったようだった。度々登場するREADHEADのクワバラ氏は、ヘッド交換式のルアーとしてRHシリーズをこの世に送り出した(ルアー開発2を参照)。小生の狭い見識の限りにおいては、あのようにヘッドを交換してアクションを変化させるルアーは当時の市販品の中には無く、唯一無二の楽しみをユーザーに与えてくれた。
 
「真のオリジナルルアーを作ってみたい。」
 
言ってしまえば模倣品と揶揄されたことにオリジナルルアーで釣っているというプライドが傷付いたであろう隅っこルアービルダーの小生は、自身を取り戻すために釣れるオリジナリティの旅に出るのである。
 
といっても、世の中にはこだわり抜いたルアーから流行りに合わせて出しただけのルアーまで数えきれないほどのルアーがあり、何かを作ろうとすれば何かに似るのは必然といった状況でオリジナリティは出せるのだろうか。目のデザインや彫りであれば、比較的容易に市販品との違いを出すことはできるかもしれないが、正直釣果に大きく寄与しているとは思えない。では、釣れるオリジナリティってなんぞ?という話だが、自分の尊敬するルアービルダーは、クワバラ氏の他に数名おられる。そのうちの一人、坂本智春氏を例に説明したい。
 
坂本氏と言えば、彼の有名なローリングベイトを生み出したその人である。ローリングベイトは、坂本氏がタックルハウスに所属されていた2001年に発売され、2003年にはグッドデザイン賞を授与されている。ニコデザインフィスを設立されてからも、ラビットやプラムといったルアーが発売されており、これらのルアーは共通してウォブリングを極力減らしたローリングアクションに特化しているというのが特徴である。一目見ただけで氏のデザインと分かる上に、使い方さえ間違えなければ非常に良く釣れる、正に「釣れるオリジナリティ」なのだ。
 
氏のローリング特化ルアーでしか出せない魚がいることに気付いた小生は、特定の状況下で、ラスト一投にロリベを投げて魚を抜き切ったかどうかの確認をしていた。そうすると、「何時間もキャストして」+「様々なルアーで魚を抜きまくって」+「もう何をやっても完全に沈黙している」ポイントから、まだ魚が出てくることがあるのだ。これだけ世の中にルアーが溢れていても、それが特定の状況であっても、これほど絶対的な信頼のおけるルアーは数少ない。
 
ちなみに今年の釣りフェスで初めて坂本氏にお会いすることができ、長い時間、ルアー作りのお話などをお聞かせいただいたのは本当に夢のような時間だった。氏の人と成りを知るには余りに短い時間ではあったが、ルアービルダーとしての矜持の一端を感じることはできた。
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♯9 ルアー開発5(どうせ作るならこの世にないものを 3の1) https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jpdpvnsp 2026-02-19T00:00:00+09:00  
さて、ルアーをデザインし制作できるようになったとき最初に取り組んだのは、既存のレジェンドルアーをオマージュした作品の制作だった。3Dプリンターを手に入れて直ぐにテストできるようになったため、樽型錘のモデルであっても玉錘を用いて同様の動きを出すことはそれほど難しいことではなくなっていった(同じ飛距離、全く同じ泳ぎとは言っていない)。この頃には、ホームポイントを「魚影は濃いが足場が高くて流れが速い」場所へと移動しており、巷で人気のルアーでも上手く狙いのレンジで泳がせられないという問題を抱えていた。そのため、飛距離を稼ぎつつ素早くレンジが入れられる少し重めのルアーを求めており、先述のオマージュルアーたちから卒業して新たなモデルを設計し、釣り場に最適化したルアーを作って釣りを楽しんでいた。
 
確かに楽しんではいた。
 
自分の作ったルアーと市販品で釣り比べてみたり、色違いや重さ違いなどで反応の違いを観察してみたり、数釣りが可能なポイントなので「違いが明確に出る」のが楽しかった。当然、釣り場に合わせて作るものは基本的に良く釣れた。しかし、ミノー、シンペン、バイブ、トップ系など色々なルアーを作っていく中で、いつも心のどこかでモヤモヤが消えなかった。イマイチ楽しみ切れないのは何故か分からないまま釣りをしていたところ、偶然二人の知り合いから別々に言われた全く同じ一言が気付かしてくれたのだった。
 
「コレってアレだよね?」
 
そう。無意識のうちに、何かに似せたルアーを作っており、つまりはいつでも市販品と置き換えられるルアーを作っていたのだ。自分としてはオリジナルルアーを作っているつもりだったのだが、言われてみれば確かに自分のタックルケースにも入っていた「アレ」を使えば同じような釣り方で同じように釣れるだろうと思ってしまった。
 
そうなると、わざわざCADでデータを起こして3Dプリンターで印刷して組み立てて塗装して作り上げたルアーであっても、オリジナルルアーとは名ばかりの自作コピー品と感じるようになったのだ。
 
確かに初めは、何となく市販品に似たようなルアーを作ったら、そして作ったルアーで釣れたら楽しいのじゃないかと思って始めたことだったが、いつのまにか「コレってアレだよね?」に明確に反論できる何かが無い自作ルアーには満足できなくなっていたのだ。

 
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♯8 ルアー開発4(積層型3Dプリンターとインジェクション) https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jpr6gue2 2026-02-12T00:00:00+09:00  
一つ注意したいのが、この世で販売されているほとんどのプラスチックルアーは精度や強度、生産性が高いインジェクション成形で製造されており、3Dプリンターの印刷品ではそれらと全く同じものは作れないということだ。インジェクション成形では、鋳型に溶けたプラスチックを圧入して冷やし固めるため、成形物の密度がより均質になり積層型の3Dプリンター印刷物が持つ層間の強度不足などの弱点は無い。もしかすると、3Dプリンターの印刷設定を工夫し、加えてアニール(熱)処理のようなことをすれば同等の強度を備えることは可能かもしれないが、生産効率の差は比べるまでもない。
 
インジェクション成形にはメリットばかりのようであるが、当然のことながら欠点もある。一つは雌雄の型が必要になるということ。この型は、鋼鉄やアルミ、エンジニアリングプラスチック(エンプラ)などになるが、耐久性が高いものほど製作に費用が嵩み、外注すれば数百万というケースもある。そのため、多くのルアーメーカーは、金型を作る前にABSブロックの削り出しや樹脂型を用いた試作品を作ることでインジェクション成形品に近いものを作成しテストを行う。もう一つは、射出成型機が必要となること。こちらもピンキリだが、自動射出成型機になると小さいものでも百万は超えてくる。現実的に個人で行おうとすると、型はCNCを使って削り出すか光造形を使って印刷することで用意し、手動射出成型機のようなもので作っていくことになるが、積層型3Dプリンターが数万から用意できるのに対して非常に敷居が高い。
 
こうしてみると、積層型3Dプリンターで作成するメリットは、個人レベルで容易に導入可能で、再現性を持ってルアーを成形できることやその修正も簡便に行えるということになり、ウッドを削り直したり金型を修正するような時間やコストは発生しない。更に、インジェクションでは金型から成形品を抜く関係で難しい設計も可能で、ボディ内部を三次元構造で埋めることで強度を確保することも可能である。また、印刷途中で錘を仕込むなどすると、接着を必要としないルアーを作ることも不可能ではないことから、アイデア次第でインジェクション成形された市販品には無いものも作り出すことができる。

余談ではあるが、ちょっとした玩具やフックなどは無料のデータが配布されていたり、副業でオリジナルの花瓶やランプシェードなどを販売している人がいる。これらを参考に自分たちも作れるとか言っちゃったりすれば、財務大臣が厳しいご家庭でもワンチャン説得材料となる、かもしれない。少なくとも20万円の竿よりは受け入れて貰える可能性は高い(あの竿欲しい)!
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ビンゾ
#7 ルアー開発3(開発環境の整備) https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jycvt5nn 2026-02-05T00:00:00+09:00  
多くのアングラーにとっては、仕事をしながら釣りをするだけでも時間的制約はなかなか悩ましい問題だと思う。そんな中でルアーフィッシングやルアーそのものをより掘り下げていこうとすれば、必然的にルアー作りの時間は全く足りなくなる。そうなると、READHEAD脳化した自分のスマホの検索履歴が3Dプリンター関連のワードで埋め尽くされるのに時間は掛からなかった。
 
どうやら、3Dプリンターは、CAD(Computer Aided Desing)を利用して作成したデータを印刷するらしい。3Dプリンターの流行に合わせて、フリーで利用できるCADソフトウェアが幾つかでてきたらしい。そんなことが分かり始めたとき、意を決して「3Dプリンターを買おう!」とはならなかった。なぜなら、CADも使ったことが無い小生がそんなに簡単にモデルを作成できるのか、何万円もする3Dプリンターを買っても使いこなせないのではないか、と考えたのである(ヘタレである)。そこで、先ずはCADを使ってモデルを作り始めた。先生は、YouTube動画である。ちなみに、当時から利用しているFusion360は、YouTubeに使用方法を解説した動画が多く掲載され、非商用目的などの条件を満たせば無料で個人利用が可能なため、初心者の方にはおすすめである。
 
今でこそ、頭に描いた形状をモデルに落とし込むのを苦にはしないが、作り始めた頃はそりゃもう何日もYouTube先生と行き来しながらの格闘の日々だった。そんな中でも、徐々にモデルはできあがってくるし、できたら打ち出して試したくなるのが心情というもの。小生の住む地域には、図書館で3Dプリンター印刷をサポートしてくれるサービスがあったので利用してみた。なるほど、CADで作った3次元データを、スライサーという別のソフトウェアに入れてミルフィーユ状(層状)のデータに変え、それを3Dプリンターに送ると一層一層印刷してプラスティックの造形物が形作られるといった感じ。知識では分かっていても、こうして実際に印刷作業を行って自分がデザインしたものができあがっていくのをみるとモノづくりの感動を禁じ得なかったし、初めて印刷した時は自分のモデルが完成するまで全ての層の印刷を見守っていた。
 

だがしかし、それはソレだし、これはコレ。
 

夢と希望が折り重なったプリントルアーの処女作は思ったようには動かず、一度や二度の修正ではどうにもならなかった。そして、休みの度に図書館に通ってサービスを利用すれば、時間もコストも膨らむばかりだった。いよいよ事ここに至り、3Dプリンターを購入することとなったのである。
 
3Dプリンターは、購入すればすぐに思い通りの印刷物ができる訳ではない。印刷品質に関しても、フィラメントの選定やスライサーの設定、プリンター自体の設定など奥が深く、パラメータ次第で大きく改善されたりする。この辺りは、ネット上の諸兄の記事などを読み漁りながら試行錯誤していった。READHEADのクワバラ氏には、3Dプリンター関連のほか、エイト管やウェイトなどに関しても相談にのってもらいながら、少しずつ少しずつ外堀を埋めて設計に集中できる環境に整えていったのである。
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コウノス編集長にご紹介いただきました。 https://www.fimosw.com/u/7thRole/pnsbi1jcmm6j5n 2026-02-02T22:30:00+09:00 「釣りラジオ番組・最新の釣果&メーカーニュース、深い釣りの話『SWルアーニュース_Live』#217 (02/02)」 で、釣りフェス記事をご紹介いただきました。ありがとうございました。

https://www.youtube.com/live/Sh0gGpGwl3A?si=WFmAsP2rnJnv7o7V]]>
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