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対象魚

追いかける

  • ジャンル:釣行記
長文です。

ようやくここ2年程、追い続けてきた河川のマルスズキ。

ぼんやりと見えて来た感がある。

よし!河川やったれ!

と思ってから、時期、潮汐等、キモになる要素を全く気にせず色んなポイントを回った。
そのおかげか、気にかけた方が良いポイント、捨てて良いタイミング等、分かり始めた気がする。

というのは、以前のブログにも書いたような気がするが、それでも尚、様々なポイントを色んなタイミングで回っている。

そんな中、一応の軸として鮎を追いかけた。

というのも、磯、サーフだと秋、冬になると様々なベイトフィッシュが接岸したりはするのだが、河川内において上下動があり、確実にシーズンで動くベイトフィッシュとなると鮎だと思ったから。

夏前後はダム放流による、増水、濁りが落ち着かず、秋にかけてようやくクリアな河川が顔を見せた。

増水時にチェックしてた良さげな地形、流れは、平水に戻ると、なんとも微妙な感じに。
また上から下までのローラー作戦を開始した。

ローラー中に、シャローから流れの中からヨレから水温を計り尽くした。

そんな10月のとある日。
いきなり1.5℃水温が下がった日があった。
雨に起因するものでは無かったので、風向きが変わり、朝晩の冷え込みが出始めたからであろう。

その日もローラーをしていたのだが、とあるポイントに鮎の群れが溜まっていた。
まだ瀬肩に元気ピンピンでいたのだが、思わずにやけた。
それからも上からのローラー作戦は続けたが、とある日に雨が降った。

この雨は魚が動く雨だ。

丁度雨の翌日が休みだった為、朝から河川へと急いだ。

別ポイントだが芝堰で鮎漁をする漁師の方に声をかけると、
「すげーぞ!ほら!また群れが来た!」
と、ここ1ヶ月の間で見ない興奮状態になっていた。
というのも、鮎の状況を見るのに、漁師の方を見かけると、まずロッドを持たず話を聞きに行くという事を続けていた。
色んな方に色んな話を聞き、漁師の邪魔にならないようにスズキを釣るためのアドバイスを頂戴したりもした。

普段なら15〜20分程、談笑するのだが、その日は網に掛かった鮎を外しながらも、まだ降りてくる鮎の群れに鼻息を荒くしていた為、立ち去ろうとすると
「兄ちゃん!写真撮ってくれ!」
とスマホを渡され、鮎だらけの網にドヤ顔をする漁師さんの写真撮影をした。
自分も許可を頂いてクーラーの中だけ写真を撮らせていただいた。
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昨日まで、数匹だったと言うのが嘘のような、大漁。
これを見ただけで、自分の鮎を追いかけると言うミッションは終焉に向かい始めたと確信した。

その状況を前に、漁師さんさながら鼻息を荒くし、1番気になっていたポイントに向かった。

鮎の量、雨による少しの増水と少しの濁り。

自らの少ない経験値からも、これがとんでもなく良い状況であることは分かった。

1投目から7,80クラスのスズキがルアーを取り合うように浮上しルアーを食む。
惜しくも、見えた中で、小さい方だったサイズが釣れたのだが、これで充分。
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サイズは70半ばといったところか。
メジャーを持ち歩かないので、確実なサイズは分からない。

その日は同クラスから60クラスが数本釣れた。

ここが激アツなのもほんの少しの間だけ。
鮎の急激な動きの変化を目にしただけあって、そう確信し、睡眠時間返上で通おうとした。
したのだが、ナイトで入ろうとすると、至る所に先行者の車が見られた。

自分のようにひたすらに通い続けずとも、タイミングを計れるアングラーの方々であろう。
ムラムラを抑えきれなかったが、ポイントに入らず帰宅した。
寝れなかったので、早起きして夜明け前から出撃した。笑

魚は釣れるのだが、あの掛け損ねた80クラスの魚が釣れない。
やはり、あの日のあのタイミングでないと差して来ないのか。
そう思いながらも、ほぼ毎日早朝出勤をした。

とある日、ふと思い立ちメジャーを持って行って見た。
暗い内から投げ始めるも、思うポイントに入ってない可能性があるため2投して、15分ぐらい休めてを繰り返していた。
山々に阻まれた海側から、流れの筋、ヨレが目視出来るほどの明かりが差して来た。

1投、少し外したポイントに入れた。
着水の飛沫が見える。
これなら行けると確信しすぐに回収した。

次の1投、自分の思う1番のポイントにキャスト。
今までに無いぐらい、満点合格なポイントに着水
したのが、ぼんやりとした明かりの中見えた。

必要なスラッグを出し、不要な分は回収、メンディングをしながら、ポイントに流し込むと

ボフッ

瀬の音の向こう側に聞こえた。
ロッド、ラインの向こうに魚信を感じ、強くフッキングを入れると、すぐに首を振る魚。

ゆっくり、大きく首を振る反応に、デカイ!と確信した。

あまり暴れず瀬の流れの中を遡上し始めたかと思うと、突然下流に向かい走り始めた。

流れと魚の重さ、スピードも相まって、一瞬アカメかと思った。
エラ洗い少なく、中々シャローに乗ろうとしない巨体をなんども寄せ、走られ、寄せ。

結構明るくなり始めていた。

シャローに見えた魚に80オーバーを確信。

意外と落ち着いてランディングまで出来た。
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起きるか起きないかの時間、釣り仲間にLINEを入れた。
「やっと80いったわ」と。

メジャーも当ててないのだが、80半ばは余裕だなと確信していた。

あ、そういえばメジャー持って来てたわ

と思いせっかくなんで、珍しくメジャー置き写真を撮ろうとメジャーの上に魚を置く。

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想像以上にデカかった。
平らなポイントでは無かった事、長い時間ファイトし疲れ果てた魚体であった為、さっさと測ったので、公式と言えるような確実な計測では無かったが、94cm。

おぉーと思いながらも、すぐに魚と一緒に水に浸かり、回復を試みた。
顔付き、ヒレの形、魚体の太さ等。
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魚に触れながら、歴史というか、このサイズになるまでの色々を考えていると、魚が離せと言わんばかりに動き始めた。

最近の釣行では、防水リュックにカメラケースと三脚を持ち歩き、デカイの釣れたらブツ持ち撮ろうと目論んでいたのだが、その魚の挙動を手に感じ、目にした途端、ブツ持ちを撮りたいという欲が、このサイズのスズキの偉大さに圧倒された。

1秒でも早く、確実に。
そう思いを込めボガを外し、リリースした。

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サイズは二の次スタイルの自分だが、やはりこのサイズが齎らす感動というか、アングラーズハイはとんでもない。

今もどこかで元気に生きれている事を願って、この魚に出逢わせてくれた、今までの魚と環境に感謝の気持ちを込め、このブログを書かせていただきました。

また大きくなって
次はサイズアップを

なんて野暮な事は考えずに。

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