プロフィール

hiratch

鹿児島県

プロフィール詳細

カレンダー

<< 2024/4 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

検索

:

タグ

アーカイブ

アクセスカウンター

  • 今日のアクセス:127
  • 昨日のアクセス:173
  • 総アクセス数:1031009

QRコード

繊細さとひよっこ

「橋の明暗上流側で釣りをするのって、一年で何回あるかな?」
 
ここ1ヶ月近く通っているフィールドのことを考えていて、ふとそう思った。
 
スズキ釣りの基本とも言えるであろう橋の明暗の釣り。俺はなぜか、その橋の外灯が照らすギリギリの範囲である下流側に立つ癖がある。
 
「上流側はどーなんですか?」
 
2年くらい前に初めて自分のホーム河川に相棒を呼んだ時、そう聞かれた。
 
当時の俺は、なんて答えたっけか?
 
「あんまりやってねーから、わかんねぇ」
 
今なら迷わず、笑いながらこう答える。
 
意識の最深部にあるは、橋か明暗か地形か流れか…それとも掴んでいたり掴みかけていたりする別の何かか。
 
難しいことはよくわかんないから、本能でそれを選択しているってことにしておこう。笑
どれだけ技術が進歩してもコンピュータやAIには植え付けられない、生まれ持った能力ということに。
 
 

■ わかった気で高を括る
もう1ヶ月近く通ってるんだから、このフィールドの良い条件みたいなものもちょっとくらいはわかってきた。
 
時刻は23時。パラつく雨は止んだものの、どんよりと重くのしかかる夜の闇と辺りを包む霧で、橋の明暗はいつもより強調されているように見える。
 
「これはもう釣れるでしょ」
 
ボウズばっかり食らってる俺でも、1年に最低1回は自分の釣りがハマる時がやってくる。
 
今こうして、この日の釣行を思い出しながら文字に起こしていて、「そんな釣り楽しいのかよ?」って自分でも思わなくもないが、たまにはこういう釣りをしたっていいんだと思うことにした。
 
今日やるのは、釣れるってわかってるスズキ釣り。
 
7iyhb6gmnv5t67dt5wi7_480_361-2504b8f0.jpg
"いつも釣れるルアーを投げ、いつもの角度で流す。答えはすぐに出てくれる"
 
「潮位による時合いは短いが、今日も連発だな」
 
なんてその時の俺は思った。
 
だけど今これを書いている俺は、今なんて思ったよ…?って思う。
 
わかった気で高を括った俺はこの後、2匹目が出せず少々足掻くことになったんだ。
 
 

■ ざっくりじゃなく細かく
簡単にバイトを出せると思っていた俺は、何事もなく返ってくるルアーに段々と不信感を抱き始めた。
 
「今日はこれじゃないのか?レンジか?アクションか?はたまたカラーなのか?」
 
2〜3投程してはコロコロとルアーを替え、立ち位置もルアーに合わせてざっくり変える。
 
明暗の暗い側を嫌ってスッと水面を切るベイトの波紋も見える。濁りも程よくある。
これまでの中で上位に付ける程目の前のシチュエーションは良いと思うのに、肝心のバイトがなかなか出てくれない。
 
ベイトがバチなのか?と思ってアレコレ試すも、結果はまったく出ない。
ルアーローテを何周もして、再び1匹目を釣ったクレイジーツイスター80Sにかえってきた。
 
「もう時間もそんなにないし、コレで出なきゃ今日は終わりか」
 
クレイジーツイスターでやり切ることを決めたら立ち位置を細かくずらし、散々通してきた明暗のスポットに再度打ち込んでゆく。
 
ルアーチェンジの度に"ざっくり"立ち位置をずらしてきた今までと違い、ひとつのルアーを何度も通すから"細かく"立ち位置を刻んでゆく。
 
この"細かく"が1番大事だと、後に俺は気付くことになる。
 
 

■ 明暗の境に対するルアーの進入角度
9j78anmpzxj9yh2os97h_480_361-82dcdd41.jpg

ih7ho35i4itn4763pd7o_480_361-27ccd9b9.jpg

xj76addisug6aywaym3w_480_361-8fa3a4b3.jpg

f8h23oixrekebry3g6bv_480_361-eeab4ffb.jpg
 
それがわかった後は、時合い終了間際ながらちょっとした連発に突入した。
 
それとは、明暗への進入角度のこと。
具体的には、流れの強さに対しての自分の立ち位置と、あくまでも流されることに重きを置いたルアー操作のことだ。
 
ルアーの頭の向きは、明暗の境を180°として上流側へ向けてなるべく90°近くになるように。
かと言って流れに逆らって巻いて頭の向きを上流に向けてしまっては、明暗の境からはどんどん離れてしまうばかり。
 
"立ち位置を普段よりもっと上流側へ移し、ルアーのお尻からダウン方向へ流すことが出来る流速のタイミングに、狙いの明暗の境のピンへとアジャストさせること"
 
たったこれだけのことで、続いていた無の時間に光が差した。
 
だけどこの操作方法、別に今日初めてしたわけじゃない。
この1か月間で何度も意識してきた流し方だし、実際にそれで魚も掛けてきている。
 
じゃあなんで最初からそうしなかったのか?となるが、まさしくフィールド状況を見て最初に思った安易な気持ちにあると思う。
 
「これはもう釣れるでしょ」
 
明暗にルアーを通しとけば、バイトが出るっしょ。
ルアーチェンジしたら、新たな反応取れるでしょ。
 
簡単にバイトが出せるなんて高を括った俺は、雑な釣りを展開していたんだろう。
 
一年でちょっとしか橋の上流明暗の釣りをしないんだろ?
稚鮎パターンを追ってるけど、そもそもまだ稚鮎をしっかり確認出来ていないだろ?
大体、狙ったとこにルアーがちゃんと落ちねぇだろ?
 
わかった気でいた俺を、俺自身が自らの手で罵倒する。
 
"そんなレベルでスズキ釣りしてんのかよ"ってね。笑
 
純粋に楽しめ。
純粋に知識を身につけろ。
純粋に技術を向上させろ。
 
明暗の釣りの繊細さを、ひよっこの俺は今やっと知った。
 
他人と比べる必要はない。
 
自らの手で自分自身を比較して得るものに、特別な意味があると思うんだ。
 
 
 
【タックル&ウェア】
[ロッド]ZENAQ PLAISIR ANSWER PA89 -Technical Surfer-
[リール]SHIMANO 18 STELLA 3000MHG
[メインライン]SUNLINE CAREER HIGH6 0.8号(12lb.class)
[リーダー]SUNLINE STATE CLUTCH SHOCK LEADER NYLON 16lb.
[キャップ]1989Luresフラットキャップ(OTTO)
[バッグ]SHIMANO XEFO・タフ ウエストバッグ M
[ライフジャケット]DAIWA 膨張式ライフジャケット(腰巻きタイプ)
 
 
■Twitter -ツイッター-
■Facebook -フェイスブック-
■Instagram -インスタグラム-
■YouTube -ユーチューブ-
 

コメントを見る