▼ 異種金属接触腐食（と時々ツインフック）の話。

  • ジャンル:日記/一般
異種金属接触腐食という言葉をお聞きになられた事があるだろうか。

fimo内で検索かけると数件ヒットしますが、他の方が書いただいぶ前の記事なので、再掲、焼き直しと思って頂いて。

異種金属接触腐食ってのは、簡単に言うと、異なる金属が電解質内で接触すると腐食・サビが進行しますよって現象です。


そっち関係のお仕事についている方には常識的な知識だと思うのでスルーしてくださいね。


僕が異種金属接触腐食と言う現象にはじめて触れたのは仕事中でした。
業者さんからの御指摘でした。

nk2te4v5gmj2i7npx3v4_389_480-e90a06ab.jpg
胸骨とゆー胸の真ん中あるシャモジみたいな骨を、
ノコギリで真っ二つに切ったあと、
また上のような針金と金具で閉じる事があるんですが、

特に1番上の方の
oz3vw85bwnoj456e2fb5_248_290-839e2918.jpg
ここ↑
W型のプレートと、その上下にあるハリガネ、コレらが触れちゃあいけませんぜ、って業者さんがいうんですよ。
違う種類の金属同士が接触すると錆ちゃうんです、と。
プレートはチタン合金で、針金はステンレスだったかな。

異種金属接触腐食を知らなかった僕は、
おー、それめっちゃヤバいっすね、気を付けますっ、って閉めた覚えが。


さて、釣りに話を戻して、釣り関係で異種金属接触腐食に注意しないといけない事は、
フックとスプリットリングの関係でしょうか。

調べていく過程で、
淡水専用リールを海水（つまり電解質）で使うと、海水が侵入して内部で異種金属接触腐食を起こす、と。
淡水は電解質ではないという認識なので、異種金属接触腐食は起こさない、起こしにくいと言うことでしょうか。

僕は淡水専用リールは持ってないし、今のところ購入する予定もないので、リールにおける異種金属接触腐食は割礼します痛い痛い。



スプリットリングはステンレス製が殆ど、
汎用（凡庸ではないw）のトリプルフックは鋼（鉄）なので、
コレらが電解質中で接触すると異種金属接触腐食を起こすわけですね。

トリプルフックは各種防錆コーティングされていますが、
これらの防錆コーティングって、水・海水に対するための防錆コーティングであって、
異種金属接触腐食を予防するためのコーティングではない、とゆー認識でよろしいんでしょうかねぇ。詳しい方いたら、ぜひ。
コーティングしてあっても異種金属接触腐食は起こり得るのでしょうかね？


で、フック側のアイと、スプリットリングはどーしても可動して（稼働ではなくw）擦れますから、
1匹も魚を掛けて無くても、
フックカバーをしてても、
フックポイントは割礼後のようにびんびんであったとしても、

フック側のアイのコーティングが剥げる→スプリットリングとフック側のアイに海水が残っている状態で放置すると、異種金属接触腐食が起こりうるわけですね。

ルアーボックス内を見渡すと、
魚掛けてないからフックポイントびんびんなのに、フックアイさびさび、ってのはこーゆー事で起こってるのかな、と。


ですから、やっぱり、基本通り、電解質である海水を洗い流して、乾かす、ってのが大事なんでしょうね。
電解質が介在しなくても、異種金属接触腐食がわずかながらでも起こるのだとしたら、毎回フックをスプリットリングから外さないといけなくなっちゃう？


フックを海水につけて錆びる実験も見かけますし、面白いな、と思いますが、
どなたかスプリットリング付きで実験してくれないかなぁ！！


それから巷で大人気のツインフック。
稼働する事が特徴なので、稼働し擦れる事で、
コーティングが剥げやすいのではないでしょうか、と『想像』致します。
稼働し擦れそうな部分は、
２つのフックアイが束ねられて接触するところ、シリコンチューブで覆われた２つのシャンク（胴）が並んで接触しているところ、
と『想像』します。

上記、稼働し擦れてコーティングが剥げそうなところは、イコール、毛細管現象が起きやすそうなところであり、
・２つのフックアイとスプリットリングが接するところ
・シリコンチューブ内
には、海水が溜まりやすそうだよな、と『妄想』いたします。

特に、シリコンチューブで覆われた部分は目視が難しいところなので、知らずに魚掛けたらポッキリ、とか・・・
魚釣りには勝者と敗者しかいないのでね。

おっと、シャンクのところは異種、ではないですね！

でも、構造が複雑なところには、いろいろ溜まりやすいのですよ。恥垢とか。

ツインフックは、素晴らしい性能を持っているようですが、お値段高め、で、
上記僕の妄想からすると、通常のフック以上に手間ひまかけてお手入れしないと、すぐ使い物にならなさそうな・・・

使用感について、インプレしている方は見かけるのですが、
お手入れ、錆びやすさ、など、レポートしてくださる方をお待ちしております。


買わないけど（笑）


以上、普段より毒少なめでお送りしました。
日々のフックケアのお役に立てれば幸いです。




コメントを見る