『港湾』の鱸 (2014.8月)

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『ルアー地獄の釜』

というものが我が家に存在する。


¥100で購入した何てことない大きなクリアケース。

それは、

己を過信し過ぎたギリギリショットや、

己の技量を顧みなかった無謀ショットや、

己の無策が招いたバカ野郎ショットで、

粉々に玉砕していった『負傷者の終着点』。





地獄というか墓場。





そんな『己の過去と向き合える場所』。

そんな地獄の釜を開く日が不定期にある。


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本来のアクションが出来なくなった『スーサン・壊』


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テールフック抜ける寸前の『マリブ・壊』


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痛まし過ぎる『ヨレヨレ・壊』



ストレクチャー撃ちのアングラーが築き上げる、

『ルアーの墓場』。


『生き物』ではないが、

『活きモノ』として魂込めた相棒達を、

たくさん犠牲にしたことは言うまでも無い。


その犠牲の上に今の釣りが存在することを忘れてはならない。

『地獄の釜』の蓋を開ける日は大事。

『地獄の釜』の中から己の過去を顧みることも大事。



そして考える。

彼らが地獄から再び這い上がることは出来ないか?

それはどんなに素晴らしいことか。







2014.8月中旬

河川にばかり気を取られていた7月とその前後。

まだまだ河川の攻略は無視出来ない課題のひとつである。

けれど、

たまには近場で人気の港湾・常夜灯周り。


東風が1~2くらいのやりやすい感じで吹いていて、

岸壁周辺の表層は漂流物まみれ。

常夜灯下にはベイトが元気よく泳ぎ回っており、

大潮周りでもないのにバチもちらり。

外側は緩く東に流れていて、

大きく円を描くようにして岸壁際を流れている感じ。

そんな足元の明暗直上に消えたり出たり『ルーティーン・ごっつ89・揺』がユラリ、ユラリ。


『必殺』と言わんばかりに待ってましたと2投目にガブリ。

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02:03 足元の狭い明暗にベッタリ貼り付いている付いてた奴、50UP


昨シーズンもやったパターン。

定石メソッドのひとつだけど、

こういうのの積み重ねをしっかり体感・体得しておくだけで、

年間を通じて安定した釣果は得られる、と考える。

『基本は大事』…ということである。



『もう数匹は居る』。

教科書の教えから考えると、

同じようにするか、

少し変えるか。

でも再現性も気になるね。


ルアーは変えずに『ごっつ89・纏』で暗い側メインに引いてくるとすぐに反応。

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02:10 このサイズなら単体で居ることは少ない、30後半



少しずつ楽しみ方を変えてみるのも反応が変わって面白い。


教科書から教わることはたくさんある。

けど、

その後を『面白くする』方法までは教科書は教えない。

面白く遊べるかどうかは自分次第。

遊びも仕事も家庭も一緒。


ただ、

『常に基本ありき』ということ。




そんな蒸し暑い夜の超短期決戦。







ふと、

暑さが貴重だった今シーズンの夏休み、

そのある場面。


事例2:『チャプチャプお家でルアープーリング』

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『BR@ST・壊』『ごっつ89・壊』『スーサン・壊』

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『フラグマ・壊』

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『ごっつ89・壊』『ハチマル・壊』

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本来の役目を終え『負傷者』としてカウントされたルアー達。

まだ、

本来の役目に戻してやれる術はないけれど、

子供達の『活きモノ』として、

復活することが出来た日。


子供達には記念すべき『初・ルアーに触れた日』。



そんな、

なんてことない良き一日となった。

















 

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