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▼ 奥深きルアー製作の世界⑧ペイントレスで描く目玉
- ジャンル:日記/一般
「目は口ほどに。」
というくらいで、ルアー製作において目玉は重要なデザインポイントだ。最近のメーカーはリアルな表現のみならず、目玉にロゴを入れたり、カラーの使い分けをしていたり、あえてオールド感あふれるペイントとしてみたり、目玉デザインは各メーカーのアイデンティティとしてすっかり根付いてきている。マニアならずとも目玉だけでルアーメーカーを言い当てられるアングラーも多いことだろう。
一方でハンドメイド向けの目玉パーツ既製品を見てみると、選択肢はあまり多くはないようで、大型店舗ですら数えるくらいの商品しか置いてないのが現状。こちらは皆さん何かしら工夫し自作をしていらっしゃるよう。
ネット探すと出てくる目玉製作技法代表がコレ。

ホログラムシートと黒のビニールテープをポンチで打ち抜き、重ねた上からエポキシやウレタンのクリア塗料を滴下しコート。半日くらいで硬化したら完成という工程。
自分は最初これから始めてみてそれなりに満足していたのだが、乾燥に時間を要し工程の中で気泡が入りやすいのと、目玉のリアルさが今ひとつな気がして、ここを起点に改良着手することにした。
ペイントレスによる目玉製作
材料はコチラ。
ホログラムのインクジェットラベル

UVレジンクリア(100均)

そしてネイル用UVランプ

※釣具屋にはどれも売ってないですね…。
先述した技法では、黒のビニールテープをポンチで打ち抜くと、当然ながら正円の黒目部分ができる。その技法では、まず黒目がペタっとした均一な黒になってしまい活き活きとした輝きが生まれない。それから大事なのは魚の黒目は決して正円ではない、ということ。

ウルメイワシ、コノシロ、カタクチイワシ、ヤマメ
魚種にもよるけど、縦長、横長、ティアドロップ型(涙型)など様々で、どれも黒目は正円ではない。ヤマメやネンブツダイなどは目玉にも模様が入り込んでいる。ではカッターでその形を忠実に切り抜くか、となると、それはそれはかなりの熟練が必要だし時間と手間が半端なくかかる。
そこで、目玉そのものをPC画面でデザインして作ることにした。こうすると、サイズ違いも簡単に作れるし、カラーリングも自由となる。これをホログラムのインクジェットラベルに印刷する。

数字は目玉サイズ(mm)

指定サイズのポンチで打ち抜く。

さらに、ウレタンやエポキシは時間がかかるので、UV硬化型のレジン液を使い目玉に乗せるように滴下してゆく。その後UVランプで硬化をさせる。硬化時間は約1分。

UVランプはネイル用のもの。
(奥さんや彼女がこそっといいやつを持ってるかもですよ)
UVレジンは屋外で太陽の光に照らすだけでも同様に紫外線で硬化するのだけど、作りたい時に晴れるか分からないし、夜にスピード作業することを考えればUVランプを買ってしまった方が良い。自分はネイル用の36Wを使っているが24Wでも問題はないらしい。音も臭いも振動もほとんどないのでマンションモデラーには助かる。
※決して光源を見てはいけません

たった1分で硬化!
これは使い方によってはルアー本体のコーティングや補修にも使える気がしている。何しろ早くてしっかり固まるのが魅力的。
こちらは渓流小型ミノー用。

ヤマメの目玉を再現。
ホログラムシートとレジンの相性は抜群で、印刷直後の姿からは想像できないほどに光をたくさん取り入れて奥行感が出る。
さらに目玉デザインのコツとしての私なりの工夫を。
①輪郭をしっかり表現すること
②黒目の周囲に薄い黄色や赤で光の輪のような明るい部分を表現すること
③黒目を完全な黒にしないこと
特に自分がこだわっているのは③。
ここでちょっとマニアックな色の話。
黒は黒インク(K)で表現する場合と、インクの混色(CMY)で表現する場合とでは微妙に表情が違ってくる。自分はCMY混色の配合でやや赤みを残した黒として目玉を表現する。そうすると見る角度によっては光の反射により、ホログラムシート上で黒から赤に反射して見えるようになるのだ。
こんな感じに、見る角度により黒〜赤に変化する目玉ができる。

そもそも黒を使わず意図的にアカメや青目にしてもよい。ホログラムの反射で思わぬ色に見えて楽しめるだろう。
また、目玉をボディに装着してからは、その周囲にもレジン液を少量流し入れUVライトで硬化させる。そうすることで目玉が外れにくくなるのと、本体と一体感が生まれ目玉の周囲にある粘膜のような表現ができる。あまりかけ過ぎずに、あくまで目玉の凸形状は残しておくこと。

こんな目玉が自分で作れたら嬉しいよね!
ペイントレスだからこそできる目玉表現。
是非試してみてほしい。メーカールアーの目玉が取れてしまった時の補修としても使えると思う。
まあ実際のところ、こんなことしてもしなくても釣果にはさほど影響はないだろうが、これこそがハンドメイドの醍醐味だと思っている。持てる技術や思考の幅をどこまで拡げられるか、どこまで自分の理想の表現に近づけられるか、そういうトライ&エラーの楽しみ。
次回は恥をしのんでエラーの数々をご紹介予定…。
(つづく)
- 2018年3月19日
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